似た意味を持つ「たおやか」と「たわやか」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「たおやか」と「たわやか」という言葉は、どちらも姿や形がほっそりとして動きがしなやかなことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「たおやか」と「たわやか」の違い
「たおやか」と「たわやか」の意味の違い
「たおやか」と「たわやか」の違いを分かりやすく言うと、「たおやか」とは「たわやか」が音変化した言葉、「たわやか」とは姿や形がほっそりとして動きがしなやかなことという違いです。
「たおやか」と「たわやか」の使い方の違い
一つ目の「たおやか」を使った分かりやすい例としては、「たおやかな髪のために新しいトリートメントを購入しました」「私はたおやかな女性に憧れています」「娘は妻はとは違いたおやかな女性に育ちました」「道端にたおやかな花が咲いている」などがあります。
二つ目の「たわやか」を使った分かりやすい例としては、「彼女のたわやかな動作に目を奪われてしまいました」「ドレスを着た彼女は普段とは違いたわかな雰囲気がある」「たわやかな女性になるために日本舞踊を習い始めました」などがあります。
「たおやか」と「たわやか」の使い分け方
「たおやか」は「たわやか」が音変化した言葉なので、発音が違うだけで全く同じ意味を持つ言葉になります。そのため、基本的にはどちらの言葉を使って問題ありません。また、どちらの言葉も辞書に載っている正しい日本語になります。
「たおやか」と「たわやか」の英語表記の違い
「たおやか」も「たわやか」も英語にすると「delicate」「graceful」「slender」となり、例えば上記の「道端にたおやかな花が咲いている」を英語にすると「The delicate flower in bloom on the roadside」となります。
「たおやか」の意味
「たおやか」とは
「たおやか」とは、姿や形がほっそりとして動きがしなやかなことを意味しています。その他にも、態度や性質がしとやかで上品なことの意味も持っています。
「たおやか」の漢字表記
「たおやか」を漢字にすると「嫋やか」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「たおやか」を使うようにしましょう。
表現方法は「たおやかな女性」「たおやかな人」「たおやかな髪」
「たおやかな女性」「たおやかな人」「たおやかな髪」「たおやかな心」「たおやかな雰囲気」などが、「たおやか」を使った一般的な言い回しになります。
「たおやか」の使い方
「彼女のたおやかになびく髪はとても美しい」「あの少女はたおやかな体つきをしている」などの文中で使われている「たおやか」は、「姿や形がほっそりとして動きがしなやかなこと」の意味で使われています。
一方、「たおやかな女性は男性から人気がある」「彼女はたおやかな身のこなしで観客を魅了する」などの文中で使われている「たおやか」は、「態度や性質がしとやかで上品なこと」の意味で使われています。
「たおやか」は容姿がほっそりしてい動きがしなやかだったり、態度や性格が上品でしとやかな人に使う言葉です。そのため、基本的にプラスのイメージで使う言葉になります。
「たおやか」は基本的に女性に対して使うというのが特徴です。したがって、男性に使うことはほとんどないと覚えておきましょう。また女性以外にも、「たおやかな花」「たおやかになびく柳」などの、ゆるやかにカーブを描くものに対しては使うことはできます。
「たおやか」の語源
「たおやか」の語源は古語の「撓む」(読み方:たわむ)です。「撓む」とは他から力を加えられて弓なりに曲がることやしなうことを意味しており、これが転じて姿や形がほっそりとして動きがしなやかなことを「たわやか」というようになりました。
さらに、この「たわやか」が音変化したのが「たおやか」と覚えてきましょう。
「たおやか」の対義語
「たおやか」の対義語・反対語としては、勇気のある強い男のことを意味する「益荒男」(読み方:ますらお)があります。
「たおやか」の類語
「たおやか」の類語・類義語としては、ほっそりとして優美なことを意味する「繊細」、穏やかであることを意味する「やわらかい」、繊細で弱々しく感じられることを意味する「華奢」(読み方:きゃしゃ)などがあります。
「たわやか」の意味
「たわやか」とは
「たわやか」とは、姿や形がほっそりとして動きがしなやかなことを意味しています。その他にも、態度や性質がしとやかで上品なことの意味も持っています。
「たわやか」の漢字表記
「たわやか」を漢字にすると「嫋やか」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「たわやか」を使うようにしましょう。
表現方法は「たわやかな女性」「たわやかな髪」「たわやかな心」
「たわやかな女性」「たわやかな髪」「たわやかな心」「たわやかな人」「たわやかな雰囲気」などが、「たわやか」を使った一般的な言い回しになります。
「たわやか」の使い方
「彼女はたわやかな体つきをしている」「あの柳はたわやかになびいている」などの文中で使われている「たわやか」は、「姿や形がほっそりとして動きがしなやかなこと」の意味で使われています。
一方、「私はたわやかな女性を目指しています」「彼女は知的なだけではなく上品でたわやかです」などの文中で使われている「たわやか」は、「態度や性質がしとやかで上品なこと」の意味で使われています。
「たわやか」は容姿がほっそりしてい動きがしなやかだったり、態度や性格が上品でしとやかな人に使う言葉です。そのため、基本的にプラスのイメージで使う言葉になります。
「たわやか」は基本的に女性に対して使うというのが特徴です。したがって、男性に使うことはほとんどないと覚えておきましょう。また女性以外にも、「たわやかな花」「たわやかになびく柳」などの、ゆるやかにカーブを描くものに対しては使うことはできます。
「たわやか」の語源
「たわやか」の語源は古語の「撓む」(読み方:たわむ)です。「撓む」とは他から力を加えられて弓なりに曲がることやしなうことを意味しており、これが転じて、姿や形がほっそりとして動きがしなやかなことを「たわやか」というようになりました。
「たわやか」の類語
「たわやか」の類語・類義語としては、形や容姿などが目に快く映ることを意味する「麗しい」、上品で美しいことを意味する「優美」、態度や言葉にやわらかみがあり穏やかなことを意味する「物柔らか」などがあります。
「たおやか」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、姿や形がほっそりとして動きがしなやかなことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、態度や性質がしとやかで上品なことを表現したい時にも使います。
例文1と例文2の「たおやか」は姿や形がほっそりとして動きがしなやかなこと、例文3から例文5の「たおやか」は態度や性質がしとやかで上品なことの意味で使っています。
「たわやか」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、姿や形がほっそりとして動きがしなやかなことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、態度や性質がしとやかで上品なことを表現したい時にも使います。
例文1と例文2の「たわやか」は姿や形がほっそりとして動きがしなやかなこと、例文3から例文5の「たわやか」は態度や性質がしとやかで上品なことの意味で使っています。
「たおやか」と「たわやか」はどちらも姿や形がほっそりとして動きがしなやかなことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、意味は同じ言葉なので好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。