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【トレース】と【トレス】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「トレース」と「トレス」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「トレース」と「トレス」という言葉は、「写すことや辿ること」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




トレースとトレスの違い

トレースとトレスの意味の違い

トレースとトレスの違いを分かりやすく言うと、トレースは追跡することやなぞり写すことを表現をする時に使い、トレスなぞりは写すことのみを表現する時に使うという違いです。

トレースとトレスの使い方の違い

一つ目のトレースを使った分かりやすい例としては、「トレースプログラムを使用して問題解決に努める」「現代では荷物をトレースすることは難しくない」「トレース台を置く場所の確保ができない」などがあります。

二つ目のトレスを使った分かりやすい例としては、「トレスをして絵の描き方を感覚として掴む」「トレスかつ盗作疑惑を掛けてSNSで槍玉に上げるやり方はどうかと思う」「トレス素材にいつも頼ってしまう」などがあります。

トレースとトレスの使い分け方

トレースとトレスはどちらも図面などを写すことや物や動きを辿ることを意味する言葉で、意味や使い方はほとんど同じです。強いて違いを挙げるのであれば、トレスはトレースよりも使われる場面が少なくなる点が挙げられます。

トレースは、図をなぞり写すことや動作を同じように行うことだけではなく、物の軌跡を辿ることや追跡することを意味する言葉としても使われています。

一方のトレスは、トレースの略語のため意味はほとんど同じですが、イラストの線などをなぞって同じようなものを作り上げることを意味する言葉として使われることがほとんどで、追跡するといった意味では使われていません。

つまり、トレースは物をなぞること、動きを辿ることや追跡することを表しますが、トレスはイラストをなぞり写すことのみを表すことが多いという違いがあります。

そのため、計測や流通などにおいて辿ることを意味するトレースは、トレスという言葉に置き換えて使うことができません。

トレースとトレスの英語表記の違い

トレースもトレスも英語にすると「trace」となり、例えば上記の「トレースプログラム」を英語にすると「a trace program」となります。

トレースの意味

トレースとは

トレースとは、物や人の動きや辿ってきた道筋を意味しています。

その他にも、設計図や絵などの上に透けるような紙を乗せて原画と同じものを作り上げることも意味します。

表現方法は「トレースする」「トレースをとる」

「トレースする」「トレースをとる」などが、トレースを使った一般的な言い回しです。

トレースの使い方

「トレースプログラムを使えばバグの発生原因などがわかるはずだ」「トレースする手段はもっぱらスマホが使われる」「トレースバック機能を利用して記録を遡る」などの文中で使われているトレースは、「追跡すること」の意味で使われています。

一方、「動きがトレースできれば危険な場所での作業も機械に任せられる」「製図のトレースをしなければならない」「戦略のトレースのためにも情報を集めたい」などの文中で使われているトレースは、「動きなどをなぞること」の意味で使われています。

トレースは英語で「trace」と表記され、追跡することや跡、結果という意味を持つ言葉で、日本語でも同じ意味で使われています。「トレイス」と表記されることもあります。

「トレースバック」の意味

上記例文の「トレースバック」とは、物品の生産履歴などを遡って確認することを表す言葉で、「トレーサビリティ」という流通履歴を確認できるシステムのうちの一つです。

トレーサビリティのうちのもう一つは、問題発生により商品の回収を行うために時間経過に沿って追跡する手法ですが、これは「トレースフォーワード」と呼ばれています。

トレースの類語

トレースの類語・類義語としては、記録された事項を他のものに書き写すことを意味する「転記」、文章や図面などを写し取ることを意味する「転写」、書き写すことを意味する「筆写」などがあります。

トレスの意味

トレスとは

トレスとは、元になる図面、写真や絵をなぞって写すことを意味しています。

表現方法は「トレス素材」「トレス台」「トレス画像」

「トレス素材」「トレス台」「トレス画像」などが、トレスを使った一般的な言い回しです。

トレスの使い方

トレスを使った分かりやすい例としては、「トレス台は使ったことがないがトレーシングペーパーは使ったことがある」「トレス素材を調べてみたらたくさん出てきた」「トレス画像を生成する前には規約などに反していないか確認するべきだ」などがあります。

その他にも、「色トレスをした作品と見比べて好きな方を選んだ」「トレスによる盗作問題はトレパクと呼ばれる」「トレスで身に付けた知識などをアウトプットする方が大切だ」「模写やトレスばかりでは伸びないだろう」などがあります。

トレスという言葉は、特にイラストを書き写すことを意味する言葉として使われ、上記例文の「トレス素材」「トレス台」などはイラストや漫画などを描画する際に使われる言葉です。

トレスは「トレース」の省略語

トレスは「トレース」の略語のため、起源や意味などは全く同じです。そのため、トレース同様に英語では「trace」と表記されますが、上記例文の「トレス台」は「a light box」という表現をします。

「色トレス」の意味

また、上記例文の「色トレス」とは、線の色を周囲の色となじむような色に変更するというイラストを描く際の技法です。本来は、アニメーション制作において、転写されないように描かれた実線を絵具で写し取ることを指していました。

この色トレス含め、トレスを誤って理解し、盗作のように扱われることがあるようですが、色トレスはもちろんトレス自体も罪に問われることはありません。ただし、トレスによって生まれた作品をオリジナルとして公表することは罪に問われます。

トレスの類語

トレスの類語・類義語としては、美術作品を写して忠実に再現することを意味する「模写」、そっくりとそのまま書き写すことを意味する「丸写し」、木や器物などの文字や文様を紙に写し取ったものを意味する「拓本」などがあります。

トレースの例文と使い方

1.今日では機械で動きをトレースして3Dモデルに反映させて動かすという表現方法もあり、Vtuberなどが多く使っている手法だ。
2.過去のプロジェクトなどを参考に戦略をトレースすることも視野に入れる必要があるだろう。
3.発案から販売までトレースして、ようやく新しい製品にそれらの経験を活かすことができる。
4.トレース台を通販で購入したが、想像よりも役に立ってくれており満足している。
5.イラストのトレースが基本的なアニメーションには必要となってくる。

この言葉がよく使われる場面としては、物や人の動きや辿ってきた道筋を意味する時などが挙げられます。

その他にも、例文4や例文5のように、図やデザインなどの線をなぞることを表す言葉としても使われます。

トレスの例文と使い方

1.自分で考えて描くことができないポーズや服装であれば、トレスや模写などを駆使してインプットを行い、アウトプットができるようにするべきだ。
2.SNSではトレスで問題を起こし炎上する案件が何件も起きており、有名なイラストレーターらが疑われることも何度かある。
3.トレスか否かを調べるのは容易で、ペイントソフトでオリジナル作品とトレス作品の透明度を変更して重ねれば大体はわかるだろう。
4.金銭の発生しない個人利用かつオリジナルを明確にしていたり、著作者に許可を取っている場合にはトレスも罪に問われることはない。
5.最初は上半身だけ描くだけだったが、全身を描く練習をトレスから始め、今では見ずにある程度の体勢を描くことができるようになった。

この言葉がよく使われる場面としては、元になる図面、写真や絵をなぞって写すことを意味する時などが挙げられます。

例文1の「トレス」と「模写」という言葉は似たような意味を持ちますが、前者は元の図と重ねて線などをなぞって書き写す場合に使い、後者は目で見て元の図のように描き写す場合に使うため若干異なります。

トレースとトレスは、どちらも「写すことや辿ること」を表します。どちらを使うか迷った場合は、追跡することやなぞり写すことを表現をする場合は「トレース」を、なぞり写すことのみを表現する場合は「トレス」を使うと覚えておけば間違いありません。

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