【五月蝿い】と【煩い】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「うるさい」という読み方の「五月蝿い」と「煩い」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「五月蝿い」と「煩い」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「五月蝿い」と「煩い」の違い

「五月蝿い」と「煩い」の意味の違い

「五月蝿い」と「煩い」の違いを分かりやすく言うと、「五月蝿い」は鬱陶しいというニュアンスで使うことが多い、「煩い」は煩わしいというニュアンスで使うことが多いという違いです。

「五月蝿い」と「煩い」の使い方の違い

一つ目の「五月蝿い」を使った分かりやすい例としては、「この時間になると隣の家がいつも五月蝿い」「営業の人が五月蝿く電話をかけてくるので着信拒否にしました」「五月蝿くて仕事になりません」などがあります。

二つ目の「煩い」を使った分かりやすい例としては、「姑が煩いので夫の実家にはあまり行きたくありません」「彼はワインの味にはとても煩い」「テレビの音が煩くて寝れない」などがあります。

「五月蝿い」と「煩い」の使い分け方

「五月蝿い」と「煩い」はどちらも同じ意味を持つ言葉で大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「五月蝿い」は鬱陶しいというニュアンスで使うことが多いのに対して、「煩い」は煩わしいというニュアンスで使うことが多いという点です。

ただし、「五月蝿い」と「煩い」はどちらも常用漢字表には載っていない読み方なので、公用文などではひらがなの「うるさい」の方を使うようにしましょう。

「五月蝿い」と「煩い」の英語表記の違い

「五月蝿い」も「煩い」も英語にすると「noisy」「sticky」「boisterous」となり、例えば上記の「五月蝿くて仕事になりません」を英語にすると「The noise disturbs me so much that I can’t work」となります。

「五月蝿い」の意味

「五月蝿い」とは

「五月蝿い」とは、物音が大きすぎて耳障りであることを意味しています。その他にも、 どこまでもつきまとって邪魔で煩わしいことの意味も持っています。

「五月蝿い」の使い方

「上の階の人の足音が五月蝿い」「お父さんのいびきが五月蝿いのでぐっすりと寝れません」などの文中で使われている「五月蝿い」は、「物音が大きすぎて耳障りであること」の意味で使われています。

一方、「ハエが五月蝿く付きまとって困っている」「この写真はバックが五月蝿い」などの文中で使われている「五月蝿い」は、「どこまでもつきまとって邪魔で煩わしいこと」の意味で使われています。

「五月蝿い」は物音が大きすぎて耳障りであること、どこまでもつきまとって邪魔で煩わしいこと、注文や主張や批評などが多すぎてわずらわしく感じられることなど複数の意味を持つ言葉です。

「五月蝿い」は「隣の家の声が五月蝿い」「工事の音が五月蝿い」「風の音が五月蝿い」などのように不快に感じる声や騒音などには相通じて用いられています。

また、「規制が五月蝿い」「世間が五月蝿い」「食に五月蝿い」「装飾がごてごてと五月蝿い」などのように、音以外の不快なものに使うことができます。

「五月蝿い」の語源

「五月蝿い」という言葉の語源は五月の蝿です。五月は蝿が飛び回ってとてもうるさいので、「五月蝿い」という漢字が当てられるようになりました。つまり、「五月蝿い」は当て字です。また、「五月蠅い」と表記することもできます。

「五月蝿い」の類語

「五月蝿い」の類語・類義語としては、声や物音などが騒がしいことを意味する「やかましい」、いかにも面倒に感じられることを意味する「面倒臭い」、盛んに声や物音がしてうるさいことを意味する「騒がしい」などがあります。

「煩い」の意味

「煩い」とは

「煩い」とは、物音が大きすぎて耳障りであることを意味しています。その他にも、注文や主張や批評などが多すぎてわずらわしく感じられることの意味持っています。

「煩い」の使い方

「犬の鳴き声が煩くて困っている」「電車が通る音が煩いので引っ越しを考えている」などの文中で使われている「煩い」は、「物音が大きすぎて耳障りであること」の意味で使われています。

一方、「娘が通っている学校は規則に煩い」「彼は肉の焼き方には煩い」などの文中で使われている「煩い」は、「注文や主張や批評などが多すぎて煩わしく感じられること」の意味で使われています。

「煩い」は物音が大きすぎて耳障りであること、どこまでもつきまとって邪魔で煩わしいこと、注文や主張や批評などが多すぎてわずらわしく感じられることなど複数の意味を持つ言葉です。

「煩い」は「叫び声が煩い」「電車の音が煩い」「風の音が煩い」などのように不快に感じる声や騒音などには相通じて用いられています。

また、「規制が煩い」「世間が煩い」「食に煩い」「髪が長くて煩い」などのように、音以外の不快なものに使うことができます。

「煩い」の語源

「煩い」という言葉の語源は「煩」です。「煩」は一般的には「わずらう」「ハン」「ボン」と読みますが、常用漢字表外の読み方で「うるさい」と読みます。しかし、常用漢字外の読み方なので、一般的にはひらがなの「うるさい」を使うようにしましょう。

「煩い」の類語

「煩い」の類語・類義語としては、込み入って煩わしいことを意味する「やかましい」、面倒でできれば避けたいことを意味する「煩わしい」、物音や人声が多くてうるさいことを意味する「騒々しい」などがあります。

「五月蝿い」の例文

1.私の住んでいる場所は若者の街と言われており、一日中五月蝿いです。
2.台風の音が五月蝿くて寝ることができなったので、今日の仕事はとても辛いだろう。
3.街を歩いているとキャッチが五月蝿く声を掛けてくるので、無視して早歩きをしました。
4.夏になって蚊が五月蝿いので、蚊取り線香を買ってくることにしました。
5.一度交際を断ったのに、しつこく言い寄ってくる五月蝿い男性は嫌いです。
6.年寄りが若者の音楽を五月蝿いと感じるのは、単に聴覚機能が変化するからだけでなく、気持ちの問題が大きいだろう。
7.電車内で隣の人が音楽を聴いているので、五月蝿いと思っていたら、驚くことにイヤホンを使っていなかったのだ。
8.こちらは仕事をしなくてはならないのに、暇な上司が無駄話を延々としているので、五月蝿く感じて仕方がない。
9.飛行機内で隣の席の若者達がずっと騒いでいるので、五月蝿くて眠れませんでした。
10.大学の講義中に、一部の生徒が退屈な話を延々としているので、五月蝿くて集中できませんでした。

この言葉がよく使われる場面としては、物音が大きすぎて耳障りであることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、どこまでもつきまとって邪魔で煩わしいことを表現したい時にも使います。

例文1と例文2の「五月蝿い」は物音が大きすぎて耳障りであること、例文3から例文5の「五月蝿い」はどこまでもつきまとって邪魔で煩わしいことの意味で使っています。

「煩い」の例文

1.隣りの家が煩いことが多いので、管理会社に苦情を入れることにしました。
2.今住んでいる家は高速道路の近くで車が通る音が煩いので、近いうちに引っ越す予定です。
3.私の学校は身だしなみに煩いので、学校へ行くのがとても疲れます。
4.彼は食に煩いので、外食する時は全部お店を決めてもらっています。
5.髪の毛が伸びて煩くなってきたので、美容室を予約することにしました。
6.隣人の犬が夜中に吠えて煩いので、夫に苦情を言ってもらおうと思っています。
7.上司は規則に煩いのはいいが、不測の事態にまったく対応できないので、周りから呆れられていました。
8.子供たちが夏休みに入ると、毎日のように騒いでいるので、煩くて静かな時間が欲しいと思います。
9.飲み会が好きじゃないのは、酔っ払った人が煩いからであって、飲酒そのものが嫌いというわけではありません。
10.いつも食に煩い彼があれだけ大絶賛しているのだから、きっととんでもなく美味しい店なのだろうな。

この言葉がよく使われる場面としては、物音が大きすぎて耳障りであることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、注文や主張や批評などが多すぎて煩わしく感じられることを表現したい時にも使います。

例文1と例文2の「煩い」は物音が大きすぎて耳障りであること、例文3から例文5の「煩い」は注文や主張や批評などが多すぎて煩わしく感じられることの意味で使っています。

「五月蝿い」と「煩い」はどちらも物音が大きすぎて耳障りであることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、鬱陶しいというニュアンスで使うことが多いのが「五月蝿い」、煩わしいというニュアンスで使うことが多いのが「煩い」と覚えておきましょう。

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