【蔑ろ】と【蔑む】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「蔑ろ」(読み方:ないがしろ)と「蔑む」(読み方:さげすむ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「蔑ろ」と「蔑む」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




「蔑ろ」と「蔑む」の違い

「蔑ろ」と「蔑む」の意味の違い

「蔑ろ」と「蔑む」の違いを分かりやすく言うと、「蔑ろ」とはあってもないもののように軽んじること、「蔑む」とは他人を自分より能力や人格の劣るとものとして見下すことという違いです。

「蔑ろ」と「蔑む」の使い方の違い

一つ目の「蔑ろ」を使った分かりやすい例としては、「親を蔑ろにすることは良くない」「練習を蔑ろにしたら試合に勝つことはできません」「勉強を蔑ろにしてるとあとで後悔するよ」「彼女の意見は蔑ろにされた」などがあります。

二つ目の「蔑む」を使った分かりやすい例としては、「蔑むような目つきで人を見る」「人を蔑むことはしない方がいいです」「私は大学を卒業したのにニートなので姉から蔑まれている」「彼女は私を蔑んでいた」などがあります。

「蔑ろ」と「蔑む」の使い分け方

「蔑ろ」と「蔑む」は同じ「蔑」という漢字を使っている言葉ですが、意味は異なっているので間違えないように注意しましょう。

「蔑ろ」はあってもないもののように軽んじること、つまり、人を無視するや無いものように扱う場合に使う言葉です。一方、「蔑む」は他人を自分より能力や人格の劣るとものとして見下すことを意味する言葉で、「蔑むような目つきで人を見る」のように相手を馬鹿にして見下す場合に使います。

「蔑ろ」と「蔑む」の英語表記の違い

「蔑ろ」を直訳した英語表現はありませんが、近い表現として「neglect」「disregard」「ignored」などがあり、例えば上記の「彼女の意見は蔑ろにされた」を英語にする「Her opinion was ignored」となります。

一方、「蔑む」を英語にすると「look down」「despise」となり、例えば上記の「彼女は私を蔑んでいた」を英語にすると「She looked down his nose at me」となります。

「蔑ろ」の意味

「蔑ろ」とは

「蔑ろ」とは、あってもないもののように軽んじることを意味しています。

表現方法は「蔑ろにする」「蔑ろになる」「蔑ろにされた」

「蔑ろにする」「蔑ろになる」「蔑ろにされた」などが、「蔑ろ」を使った一般的な言い回しになります。

「蔑ろ」の使い方

「蔑ろ」を使った分かりやすい例としては、「習い事をやるからには蔑ろにしたくありません」「私のことを蔑ろにした彼を許せません」「上司のアドバイスを蔑ろにしたせいで仕事で失敗してしまった」などがあります。

「蔑ろ」はあってもないもののように軽んじることを意味するマイナスなイメージを持つ言葉です。もっと簡単に言うならば、相手を無視したりいい加減に扱う場合に使います。

「蔑ろ」の語源

「蔑ろ」の語源は「無きが代」(読み方:なきがしろ)ですね、「蔑ろ」は元々「無きが代」と呼ばれており、代わりなど必要ないという意味で使われている言葉でした。

代わりなど必要ない、つまり、無くても大丈夫と意味で使われるようになり、これが転じて、相手を無視したりいい加減に扱うことを「蔑ろ」というようになりました。

「蔑ろ」の類語

「蔑ろ」の類語・類義語としては、いい加減に済ませたり軽く扱ったりして真面目に取り組まないことを意味する「疎か」、いい加減に物事を済ませることを意味する「御座なり」などがあります。

「蔑む」の意味

「蔑む」とは

「蔑む」とは、他人を自分より能力や人格の劣るとものとして見下すことを意味しています。

表現方法は「人を蔑む」「自分を蔑む」「蔑んだ目」

「人を蔑む」「自分を蔑む」「蔑んだ目」などが、「蔑む」を使った一般的な言い回しになります。

「蔑む」の使い方

「蔑む」を使った分かりやすい例としては、「ちょっと失敗したからって蔑むような目で見ないでください」「あの人はいつも蔑むのでみんなから嫌われている」「彼女はいつも蔑むような目で人を見る」などがあります。

「蔑む」は他人を自分より能力や人格の劣るとものとして見下したり馬鹿にする場合に使うマイナスなイメージを持つ言葉です。そのため、「蔑む」行為をする人は嫌われる傾向にあります。

「蔑む」は「貶む」とも表記可能

「蔑む」は別の漢字で「貶む」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り「蔑む」の方を使うようにしましょう。

「蔑む」の類語

「蔑む」の類語・類義語としては、相手を馬鹿にして見ることを意味する「見下す」、人を軽く見て馬鹿にすることを意味する「侮る」、劣ったものとして軽蔑することを意味する「貶める」、馬鹿にして悪く言ったり笑ったりすることを意味する「嘲る」などがあります。

「蔑ろ」の例文

1.仕事ばかりに力を入れて家庭を蔑ろにしたせいで、妻から離婚話を持ち掛けられました。
2.受験生にも関わらず勉強を蔑ろにして遊んでばかりいたので、志望校に落ちてしまいました。
3.調味料を蔑ろにしたせいで、出来上がった料理がとても不味かったです。
4.休みだからといって、時間を蔑ろに過ごすのはとても勿体ないことです。
5.日本代表に選ばれたからといって、練習を蔑ろにするとすぐに代表から外されると思います。
6.一度立場が底辺になるとずっと蔑ろにされ続けると実感しているが、それでも一生懸命やっていればきっと誰かが見ていてくれるという言葉をよりどころにしている。
7.若いころはスキンケアなど蔑ろにしていても、そこそこきれいな肌でいられましたが、今は残念ながらそうではありません。
8.優勝することで今まで自分のことを蔑ろにしてきたクラスメイトたちを見返してやろうと意気込んだ。
9.年長者の言うことを蔑ろにしたせいで事業で大きな失敗をしてしまい、そこではじめて自らの愚かさを知るに至った。
10.自分の本当の気持ちを蔑ろにして両親に言うとおりに大企業に就職したことを今になって後悔している。

この言葉がよく使われる場面としては、あってもないもののように軽んじることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「蔑ろ」はマイナスなイメージを伴っている言葉です。

「蔑む」の例文

1.彼は常日頃から人を蔑んでいたので、彼のことを信用する人は日と地もなくなりました。
2.あなたの品位が下がってしまうので、人を蔑む言葉はあまり使わない方がいいだろう。
3.プロジェクトに失敗してから、会社に泥を塗ったと蔑まられるのはとても辛いです。
4.今日一緒に歩いてたのは弟です。浮気じゃないので蔑むような目で見ないでください。
5.とある事件をきっかけに、仲の良かった人達から蔑まれるのはかなりつらいです。
6.飲み会の場でちょっと醜態をさらしたからってそんな蔑むような目で見ないでくださいよ。
7.彼女はいつも人を蔑むような態度をとるけど、彼女の人生に一体何があったんだろうね。
8.同級生からいじめられて反発することすらできなかったわたしは心の中で彼らを蔑むことしかできなかった。
9.人を蔑むことは本人にとっては気持ち良いかもしれないが、周りからしたら非常に不愉快な気持ちになるのだ。
10.プレゼンに失敗し、上司は蔑むように笑ってくるので、わたしはプライドがズタズタに傷ついた。

この言葉がよく使われる場面としては、他人を自分より能力や人格の劣るとものとして見下すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「蔑む」はマイナスなイメージを伴っている言葉です。

「蔑ろ」と「蔑む」は同じ漢字を使っている言葉ですが意味は異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、あってもないもののように軽んじることを表現したい時は「蔑ろ」を、他人を自分より能力や人格の劣るとものとして見下すことを表現したい時は「蔑む」を使うと覚えておきましょう。

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