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【引き取る】と【受け取る】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「引き取る」(読み方:ひきとる)と「受け取る」(読み方:うけとる)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「引き取る」と「受け取る」という言葉は、どちらも手元に置くことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「引き取る」と「受け取る」の違い

「引き取る」と「受け取る」の意味の違い

「引き取る」と「受け取る」の違いを分かりやすく言うと、「引き取る」は瞬間的な動作ではない、「受け取る」は瞬間的な動作という違いです。

「引き取る」と「受け取る」の使い方の違い

一つ目の「引き取る」を使った分かりやすい例としては、「売れ残りを引き取ることにしました」「商品をお渡しの際に古い製品を引き取ることもできます」「私は身寄りのない子供を引き取るこにしました」「売れ残った本を引き取る」などがあります。

二つ目の「受け取る」を使った分かりやすい例としては、「彼女は褒め言葉を謙虚に受け取る」「荷物を受け取るために19時までに家に帰らなければならない」「ついに年金を受け取る歳になってしまいました」「あなたの善意を喜んで受け取ります」などがあります。

「引き取る」と「受け取る」の使い分け方

「引き取る」と「受け取る」は手元に置くことを意味している言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「引き取る」は引き受けて手元に置くことを意味しており、瞬間的な動作ではない場合使います。分かりやすく言うならば、受け取ったものを自分の所有、あるいは管理下に置くことを表しています。

一方、「受け取る」は渡されたもの受け収めることを意味しており、瞬間的な動作である場合に使うというのが違いです。

「引き取る」と「受け取る」の分かりやすい例を挙げると、ホテルに泊まった際にフロントから鍵をもらう場合は、「フロントから鍵を引き取る」ではなく、「フロントから鍵を受け取る」が正しい使い方になります。

なぜなら、「引き取る」は受け取ったものを自分の管理下に置く場合に使う言葉ですが、ホテルの鍵はずっと自分が持っているものではなく、一時的に借りてまた返す必要があるので、瞬間的な動作である「受け取る」を使うのが正しいです。

「引き取る」と「受け取る」の英語表記の違い

「引き取る」を英語にすると「take back」「claim」「take in」「leave」となり、例えば上記の「売れ残った本を引き取る」を英語にすると「take back the unsold books」となります。

一方、「受け取る」を英語にすると「receive」「get」「accept」となり、例えば上記の「あなたの善意を喜んで受け取ります」を英語にすると「I gladly accept your goodwill」となります。

「引き取る」の意味

「引き取る」とは

「引き取る」とは、その場を立ち去ることを意味しています。その他にも、引き受けて手元に置くこと、話しのあとを受けて言葉を続けること、息が絶えることの意味も持っています。

「引き取る」の使い方

「もう結構ですのでどうぞお引き取りください」「遺児を引き取ることにしました」などの文中で使われている「引き取る」は、「その場を立ち去ることや引き受けて手元に置くこと」の意味で使われています。

一方、「発言者の言葉を引き取って司会者が説明を加えました」「彼は病院で静かに息を引き取る」などの文中で使われている「引き取る」は、「話しのあとを受けて言葉を続けることや息が絶えること」の意味で使われています。

「引き取る」はその場を立ち去ること、引き受けて手元に置くこと、話しのあとを受けて言葉を続けること、息が絶えることという複数の意味を持つ言葉です。そのため、日常生活とビジネスシーンのどちらでも使うことができます。

「引き取る」は瞬間的な動作ではなく、受け取ったものを自分の所有、あるいは管理下に置く場合に使うというのが特徴です。したがって、最終的に受け取った物が自分の物になる場合に使うと覚えておきましょう。

「引き取る」の類語

「引き取る」の類語・類義語としては、人の債務などをかわって引き受けることを意味する「肩代わり」、自分が責任をもってその物事を受け持つことを意味する「引き受ける」などがあります。

「受け取る」の意味

「受け取る」とは

「受け取る」とは、渡されたもの受け収めることを意味しています。その他にも、人の言葉や行動などを自分なりの判断で解釈することの意味も持っています。

「受け取る」の使い方

「仲の良い男子からラブレターを受け取る」「手紙は確かに受け取りました」などの文中で使われている「受け取る」は、「渡されたもの受け収めること」の意味で使われています。

一方、「彼女は話を額面通りに受け取る」「彼の発言を善意として受け取る」などの文中で使われている「受け取る」は、「人の言葉や行動などを自分なりの判断で解釈すること」の意味で使われています。

「受け取る」は、渡されたもの受け収めることや人の言葉や行動などを自分なりの判断で解釈することなど複数の意味を持つ言葉です。そのため、様々な場面で使うことができます。

「受け取る」の特徴

「受け取る」は瞬間的な動作において使うというのが特徴です。例えば、宅配便が送られてきてそれを業者さんから貰う動作を「受け取る」と言います。

また、ビジネスシーンにおいての「受け取る」は物を一時的に所有するというニュアンスでも使われています。あくまで一時的に所有することなので、その物は最終的に返すと覚えておきましょう。

「受け取る」の対義語

「受け取る」の対義語・反対語としては、人に与えるために出すことを意味する「差し出す」があります。

「受け取る」の類語

「受け取る」の類語・類義語としては、金品を受け取って収めることを意味する「領収」、物や金を受け取ることを意味する「受領」、提出された願書や届けなどを受け取って処理することを意味する「受領」などがあります。

「引き取る」の例文

1.大変申し訳ございませんが、閉店時間となっておりますのでお引き取りください。
2.今日は宅配便を引き取る予定があるので、飲みに行くことはできません。
3.予約したチケットを無事引き取ることができたので、コンサートの日が楽しみです。
4.回答者の言葉を引き取って、司会者が説明を引き取りました。
5.彼は銃撃されてからすぐに病院へ運ばれたが、懸命な治療もかなわず息を引き取る。

この言葉がよく使われる場面としては、その場を立ち去ることを表現したい時などが挙げられます。引き受けて手元に置くこと、話しのあとを受けて言葉を続けること、息が絶えることのを表現したい時に使います。

例文1の「引き取る」はその場を立ち去ること、例文2と例文3の「引き取る」は引き受けて手元に置くこと、例文4の「引き取る」は話しのあとを受けて言葉を続けること、例文5の「引き取る」は息が絶えることの意味で使っています。

「受け取る」の例文

1.お釣りを受け取る時は直接手渡しではなく、トレーに置いてもらうようにしています。
2.以前頼んでいた自分への誕生日プレゼントを受け取ることができました。
3.ホテルのフロントで鍵を受け取ったので、部屋に荷物を置いて出かけよう。
4.彼はいつも話を誇張するので、言葉をそのまま受け取るのは辞めた方がいいだろう。
5.他人の善意を受け取ることが、相手の気持ちを大切にすることに繋がると思っています。

この言葉がよく使われる場面としては、渡されたもの受け収めることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、人の言葉や行動などを自分なりの判断で解釈することを表現したい時に使います。

例文1から例文3の「受け取る」は渡されたもの受け収めること、例文4と例文5の「受け取る」は人の言葉や行動などを自分なりの判断で解釈することの意味で使っています。

「引き取る」と「受け取る」はどちらも手元に置くことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、瞬間的な動作ではないのが「引き取る」、瞬間的な動作なのが「受け取る」と覚えておきましょう。

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