【繁忙期】と【繁盛期】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「繁忙期」(読み方:はんぼうき)と「繁盛期」(読み方:はんじょうき)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「繁忙期」と「繁盛期」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




繁忙期と繁盛期の違い

繁忙期と繁盛期の意味の違い

繁忙期と繁盛期の違いを分かりやすく言うと、繁忙期とは利益に関係なく忙しい時期、繁盛期とは商取引が盛んで利益が上がる時期という違いです。

繁忙期と繁盛期の使い方の違い

一つ目の繁忙期を使った分かりやすい例としては、「現場では三月の繁忙期に備えています」「先月は繁忙期で電話対応に追われていました」「繁忙期には臨時の窓口を設置します」「閑散期と最繁忙期の価格差は600円です」などがあります。

二つ目の繁盛期を使った分かりやすい例としては、「物流業界の繁盛期はいつですか」「繁盛期は忙しくて余裕がありません」「繁盛期はどうしても残業が増えてしまいます」「インバウンドが増えて毎日が繁盛期のようです」などがあります。

繁忙期と繁盛期の使い分け方

繁忙期と繁盛期という言葉は、どちらもビジネスシーンで使用され、通常期とは異なる期間を表しますが、意味や使い方には違いがあります。

繁忙期とは、ある業界や会社において、仕事が特に盛んで忙しい時期を意味します。一般的に、繁忙期は仕事が忙しくなるため売上が増える時期でもありますが、たとえ売上が増えなくても忙しければ繁忙期と呼ぶことができます。

繁盛期とは、ある業界や会社において、商売上の取引が盛んになる時期を意味します。繁盛期という言葉には、利益が上がって儲かっているというニュアンスがあり、商売が繁盛している期間を指します。たとえ忙しくなくても、商取引が活発していれば繁盛期と言えます。

つまり、繁忙期とは忙しい時期であり利益とは関係なく使える言葉であり、繁盛期とは商売が繁盛している時期であり利益が増えることを表しています。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。

繁忙期と繁盛期の英語表記の違い

繁忙期も繁盛期も英語にすると「on season」「peak period」「busy season」となり、例えば上記の「繁忙期に備えている」を英語にすると「be preparing for the busy season」となります。

繁忙期の意味

繁忙期とは

繁忙期とは、業務量が増え、一年のうちで仕事が特に忙しくなる時期を意味しています。

繁忙期の読み方

繁忙期の読み方は「はんぼうき」です。誤って「はんもうき」などと読まないようにしましょう。

繁忙期の漢字表記

ちなみに「繁忙」は、「煩忙」とも書きますが、「煩忙期」とは表記しません。

繁忙期の使い方

繁忙期を使った分かりやすい例としては、「繁忙期の人手不足に頭を抱えています」「繁忙期は新幹線の値段が上がります」「JRの繁忙期閑散期カレンダーをチェックする」「繁忙期がない仕事はありますか」などがあります。

その他にも、「飲食店には繁忙期と閑散期があります」「一般企業の繁忙期はいつですか」「英語業界の繁忙期は1月と4月です」「繁忙期に休む社員が信じられません」「繁忙期に入る前に退職しようと思います」などがあります。

繁忙期の「繁忙」は、仕事が多くて忙しいことや立て込んでいて忙しいことを表します。区切られた一定の時間を表す「期」と組み合わさり、繁忙期とは、ある業種や業界において、仕事の量が増えて忙しくなる時期を意味します。

繁忙期の期間

繁忙期という言葉は、数時間や一日単位ではなく、数週間以上にわたる期間を表します。一年の周期の中で一度訪れる会社もありますが、複数回訪れる場合もあります。例えば、飲食業界では特定の季節だけでなくイベントに関連しても繁忙期が訪れます。

繁忙期は、時間単位や一日単位で呼ぶことはほとんどなく、数週間や数ヶ月、中長期にわたる時期が該当します。 また、一年間に何度も繁忙期を迎える業種も存在します。 ちなみに、繁忙期の「繁忙」とは、用事が多くて忙しいことを意味し、「煩忙」とも書きますが、「煩忙期」とは言わないので注意しましょう。

繁忙期の対義語

繁忙期の対義語・反対語としては、仕事の依頼や注文などが少ない時期を意味する「閑散期」などがあります。

繁忙期の類語

繁忙期の類語・類義語としては、商売が盛んになって忙しい時期を意味する「稼ぎ時」、旅客運送業などで乗客が増える時期を意味する「多客期」、用事が多くて忙しいことや繁多を意味する「繁用」などがあります。

繁盛期の意味

繁盛期とは

繁盛期とは、商業上の取引量が増えて、一年のうちで特に収入が見込まれる時期を意味しています。

繁盛期の読み方

繁盛期の読み方は「はんじょうき」です。誤って「はんせいき」などと読まないようにしましょう。

繁盛期の使い方

繁盛期を使った分かりやすい例としては、「クリスマスシーズンは商店街の繁盛期です」「繁盛期は猫の手も借りたいくらいです」「繁盛期はAIを活用して乗り切ります」「繁盛期は特別料金を設定しています」などがあります。

その他にも、「不動産業界の繁盛期はいつですか」「お盆休みはパチンコ業界の繁盛期です」「英語スクール業界にも繁盛期はありますか」「繁忙期に休めないことは暗黙のルールです」などがあります。

繁盛期の「繁盛」は、にぎわい大いに栄えること、商店や飲食店などの客や取引が多くて利益も十分にあがることを表します。一定の時点から時点までの間を表す「期」と結び付き、繁盛期とは、商売が盛んである時期を意味します。

繁盛期の期間

繁盛期という言葉は、商業上の取引が活発な時期を示すものであり、1日や2日ではなくある程度のまとまった期間です。商売繁盛で自分たちが多くの利益を得られる時期であるため、普通は顧客に対して使用しません。

繁盛期の対義語

繁盛期の対義語・反対語としては、2月と8月に売り上げが下がる法則を示した俗語を意味する「二八」(読み方:にっぱち)などがあります。

繁盛期の類語

繁盛期の類語・類義語としては、商売が繁盛してもうけが多い時を意味する「書き入れ時」、最も盛んな時期を意味する「最盛期」などがあります。

繁忙期の例文と使い方

1.働き先の繁忙期と閑散期を確認してから求人に応募するようにしています。
2.関連業者とのやり取りをスムーズにしたくて、業種別繁忙期カレンダーを作成しました。
3.JRの指定席特急料金は、通常期、繁忙期、最繁忙期に準じて値段が変わります。
4.仕事の繁忙期は英語の勉強ができず、通信教育のテキストがたまってしまいます。
5.繁忙期は、膨大な仕事をやりくりして自分の時間を確保するようにしています。

この言葉がよく使われる場面としては、通常時に比べて忙しくなる時期を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、繁忙期という言葉は、おもにビジネスシーンで使用されています。

繁盛期の例文と使い方

1.忘年会シーズンや歓送別会シーズンは、飲食店の繁盛期として知られています。
2.繁盛期には、効率よくインバウンド観光客に対応できるよう英語ができるアルバイトを雇っています。
3.シティホテルとビジネスホテルの繁盛期にズレがあるとは知りませんでした。
4.アパレル業界と引っ越し業界の繁盛期は、だいたいいつ頃になりますか。
5.プライベートを楽しむための有休は、繁盛期を避けて取るようにしています。

この言葉がよく使われる場面としては、商取引が盛んな時期、商売が繁盛する時期を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、繁盛期という言葉は、ビジネスシーンで使用されることが多くなっています。

繁忙期と繁盛期という言葉は、似ていますが意味は異なります。どちらの言葉を使うか迷った場合、忙しい時期を表現したい時は「繁忙期」を、繁盛している時期を表現したい時は「繁盛期」を使うようにしましょう。

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