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【甚だしい】と【夥しい】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「甚だしい」(読み方:はなはだしい)と「夥しい」(読み方:おびただしい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「甚だしい」と「夥しい」という言葉は、どちらも程度が激しいことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「甚だしい」と「夥しい」の違い

「甚だしい」と「夥しい」の意味の違い

「甚だしい」と「夥しい」の違いを分かりやすく言うと、「甚だしい」は量だけを問題にする場合には使えない、「夥しい」は量を表わす場合にも使えるという違いです。

「甚だしい」と「夥しい」の使い方の違い

一つ目の「甚だしい」を使った分かりやすい例としては、「彼の行動は非常識も甚だしい」「大地震の影響により民家の損壊が甚だしい」「この国は寒暑の差が甚だしいです」「それは甚だしい法律無視ですなどがあります。

二つ目の「夥しい」を使った分かりやすい例としては、「彼女のやり方はだらしないこと夥しい」「彼の借金は夥しい金額になっている」「花火大会の影響で人の数が夥しい」「夥しい数のイナゴの大群が空を飛んでいる」などがあります。

「甚だしい」と「夥しい」の使い分け方

「甚だしい」と「夥しい」はどちらも程度が激しいことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「甚だしい」は「売れ行きが芳しくなく甚だしい量の食材を廃棄することになりました」のように、量だけを問題にする場合には使うことはできません。

一方、「夥しい」は程度が激しいことの意味だけではなく、数や量が非常に多いことの意味も持っているため、量を表す場合にも使えるというのが違いになります。

「甚だしい」と「夥しい」の英語表記の違い

「甚だしい」を英語にすると「grossly」「flagrantly」「extreme」となり、例えば上記の「それは甚だしい法律無視です」を英語にすると「That is flagrant disregard for the law」となります。

一方、「夥しい」を英語にすると「a large quantity of」「a great number of」「tremendous」となり、例えば上記の「夥しい数のイナゴの大群が空を飛んでいる」を英語にすると「There were so many locust flying in the sky」となります。

「甚だしい」の意味

「甚だしい」とは

「甚だしい」とは、普通の度合いをはるかに超えていることを意味しています。

表現方法は「甚だしいにも程がある」「勘違いも甚だしい」「程度が甚だしい」

「甚だしいにも程がある」「勘違いも甚だしい」「程度が甚だしい」などが、「甚だしい」を使った一般的な言い回しになります。

「甚だしい」の使い方

「甚だしい」を使った分かりやすい例としては、「彼の発言は無責任で甚だしい」「今年の夏は甚だしく暑いです」「彼女は自分がモテると思っているが勘違いも甚だしい」「そんなことをするなんて無知も甚だしいです」などがあります。

「甚だしい」は普通の度合いをはるかに超えていることを意味する形容詞です。形容詞とは、物事の状態や性質がどのようであるかを表現する際に使う言葉になります。

「甚だしい」は悪い方に度が超えているというマイナスなイメージでしか使えないのが特徴です。例えば、「志望校に無事合格したので甚だしく喜びました」のようにプラスのイメージで使うことはできません。

また、「売れ行きが芳しくなく甚だしい量のお弁当を廃棄することになりました」のように、量だけを問題にする場合にも使うことはできないと覚えておきましょう。

「甚だしい」の類語

「甚だしい」の類語・類義語としては、まったく筋道が通らないことを意味する「滅茶苦茶」、普通の程度から大きく外れていることを意味する「極端」、 度を越して激しいことを意味する「過激」、必要な程度や数量を越えて多いことを意味する「過剰」などがあります。

「夥しい」の意味

「夥しい」とは

「夥しい」とは、数や量が非常に多いことを意味しています。その他にも、程度が激しいことの意味も持っています。

「夥しい」の「夥」は常用漢字ではないため、ひらがなの「おびただしい」を使うことも多いと覚えておきましょう。

「夥しい」の使い方

「夥しい数のバッタが農作物を食い尽くして困っている」「事件現場には夥しい血が流れていました」などの文中で使われている「夥しい」は、「数や量が非常に多いこと」の意味で使われています。

一方、「彼の行動はだらしないこと夥しい」「日本政府の融通が利かないことは実に夥しいです」などの文中で使われている「夥しい」は、「程度が激しいこと」の意味で使われています。

「夥しい」は数や量が非常に多いことと、程度が激しいことの二つの意味を持つ言葉ですが、どちらの意味でも使われています。

数や量が非常に多いことの意味の場合は、プラスのイメージやマイナスのイメージなど関係なく、ただ単純に数や量が多い場合に使うことが可能です。

一方、程度が激しいことの意味は「甚だしい」と同じで、悪い方に度が超えているというマイナスなイメージでしか使えないと覚えてきましょう。

「夥しい」の語源

「夥しい」の語源は「おびたたし」です。近世中期まではこの「おびたたし」の形で使っており、時代が経つにつれて現代の「夥しい」に変化したと言われています。

「夥しい」の類語

「夥しい」の類語・類義語としては、程度や数量の甚だしいことを意味する「ぎょうさん」、程度が驚くほど激しいことを意味する「凄まじい」、程度の極めて大きいことを意味する「甚大」、たくさんで数を数えることができないことを意味する「数知れない」などがあります。

「甚だしい」の例文

1.今時女性だけが家事をしろという人は、時代錯誤も甚だしいです。
2.初対面の相手に失礼なことを言うなんて、非常識も甚だしい。
3.台風の影響で農作物が甚だしい損害を被ったので、とてもショックを受けています。
4.私が住んでいる村の過疎化は甚だしく、毎年人口がどんどん減っています。
5.一回成功したからと言って偉そうにするだなんて、思い上がりも甚だしいです。

この言葉がよく使われる場面としては、普通の度合いをはるかに超えていることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「甚だしい」はマイナスなイメージで使う言葉です。

「夥しい」の例文

1.サッカー日本代表の試合が終わったので、駅前には夥しい人の群れができている。
2.戦争が起きると夥しい血が流れるので、決して起こしてはいけないと思います。
3.夥しい数のカラスが飛んでいたので、何か不吉なことが起こるのだろうか。
4.彼らは騒々しいこと夥しいので、とても迷惑だと思います。
5.彼の言動は失礼なこと夥しいので、上司として注意することにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、数や量が非常に多いことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、程度が激しいことを表現したい時にも使います。

例文1から例文3の「夥しい」は数や量が非常に多いこと、例文4と例文5の「夥しい」は程度が激しいことの意味で使っています。

「甚だしい」と「夥しい」はどちらも程度が激しいことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、量だけを問題にする場合には使えないのが「甚だしい」、量を表わす場合にも使えるのが「夥しい」と覚えておきましょう。

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