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【スズメの行水】と【カラスの行水】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「スズメの行水」(読み方:すずめのぎょうずい)と「カラスの行水」(読み方:からすのぎょうずい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「スズメの行水」と「カラスの行水」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「スズメの行水」と「カラスの行水」の違い

「スズメの行水」は「カラスの行水」の間違い

「スズメの行水」と「カラスの行水」の違いを分かりやすく言うと、「スズメの行水」とは「カラスの行水」の間違った使い方、「カラスの行水」とは入浴時間が短いことです。

「スズメの行水」は誤字

一般的には「スズメの行水」という言葉は存在しません。言葉が似ていることから、「カラスの行水」のことを間違えて「スズメの行水」を使っている人がほとんどです。

「カラスの行水」は正しい日本語

正しい言葉である「カラスの行水」を使った分かりやすい例としては、「私の父はカラスの行水です」「温泉へ行った時くらいカラスの行水は辞めようと思う」「あなたの風呂はカラスの行水だね」などがあります。

「カラスの行水」という言葉はあっても、「スズメの行水」という言葉は存在しません。同時に「カラスの行水」という単語の意味について「入浴時間が短いこと」と覚えておきましょう。

「カラスの行水」の英語表記

「カラスの行水」を英語にすると「quick dip」「take a hurried bath」となり、例えば上記の「あなたの風呂はカラスの行水だね」を英語にすると「Your bath is just a quick dip in the tub」となります。

「スズメの行水」の意味

「スズメの行水」とは

「スズメの行水」とは、「カラスの行水」の間違った使われ方です。

「スズメの行水」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。言葉が似ているため、「カラスの行水」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「スズメの行水」と間違えやすい理由

「スズメの行水」と「カラスの行水」を間違ってしまう理由としては、どちらも行水することがとても早い鳥だからです。行水とは、たらいに湯や水を入れてその中でからだを洗い流すことを意味しています。

また、行水の時間は「スズメ」の方が「カラス」よりも短いと言われており、これも勘違いしやすい原因の一つです。

ただし、「スズメの行水」は辞書には載っていない間違った日本語なので、使わないように注意しましょう。

間違った言葉である「スズメの行水」の「スズメ」を使った別の言葉としては、極わずかなもののことを意味する「スズメの涙」、字が下手なことを意味する「スズメの踊り足」、少しずつ貯蓄をしても積もり積もれば大きな額になることを意味する「スズメの巣も構うに溜まる」などがあります。

「カラスの行水」の意味

「カラスの行水」とは

「カラスの行水」とは、入浴時間が短いことを意味しています。

「カラスの行水」の読み方

「カラスの行水」の読み方は「からすのぎょうずい」です。誤って「からすのぎょうすい」「からすのゆくみず」などと読まないようにしましょう。また、漢字表記にして「烏の行水」とすることも可能です。

「カラスの行水」の使い方

「カラスの行水」を使った分かりやすい例としては、「私がカラスの行水なのは父に似たらしい」「5分でお風呂を出るなんてカラスの行水だ」「うちの娘はカラスの行水ですぐお風呂から出たがる」「あなたのお風呂はカラスの行水だね」などがあります。

「カラスの行水」は入浴時間が短いことを意味することわざです。ことわざとは、古くから言い伝えられてきた教訓または風刺の意味を含んだ短い言葉のことを意味しています。

「カラスの行水」は自分と他人どちらに対しても使えるというのが特徴です。例えば、自分に対して使う場合は、自分の入浴時間の短さを相手に伝える場合になどになります。

一方、他人に対して使う場合は、入浴時間が短いことを罵るというマイナスなイメージになりやすい性質も持っています。そのため、人によっては、不潔だと言われたように感じる人もいるかもしれません。

したがって、「カラスの行水」を他人に使う場合は、十分に注意が必要な言葉と覚えておきましょう。

「カラスの行水」の由来

「カラスの行水」の由来はカラスの水浴びです。カラスは汚いイメージを持ちやすい言葉ですが、実際には綺麗好きで水浴びが習慣になっている鳥です。しかし、カラスの水浴び非常に短く、すぐに終わってしまいます。

これが転じて、人間の入浴時間が短いことに喩えたのが、「カラスの行水」です。

「カラスの行水」の対義語

「カラスの行水」の対義語・反対語としては、入浴が長いことを嘲けた言い方を意味する「腰抜け風呂」、長風呂を冷やかす言い方を意味する「垢も身の内」などがあります。

「カラスの行水」の類語

「カラスの行水」の類語・類義語としては、さっと入浴をすませることを意味する「一風呂」があります。

「スズメの行水」の例文

1.「スズメの行水」という言葉は存在しないので、おそらく「カラスの行水」の言い間違いだろう。
2.「カラスの行水」という言葉は入浴時間が短いことで、「スズメの行水」という言葉はない。
3.「スズメの行水」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.最近は仕事が忙しくてスズメの行水だという言葉を使う人はいるが、正しくは最近は仕事が忙しくてカラスの行水だです。
5.兄はカラスの行水なので温泉に行っても楽しめないだろうという言葉はあるが、兄はスズメの行水なので温泉に行っても楽しめないだろうという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「カラスの行水」という言葉を間違えて「スズメの行水」と表現している時などが挙げられます。

「スズメの行水」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「カラスの行水」を間違えて使っている可能性が高いです。

「スズメの行水」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「スズメの行水」ではなく、「カラスの行水」と表現するのが正しい使い方になります。

「カラスの行水」の例文

1.私はお風呂はゆっくり入りたい人なので、カラスの行水をする人の気持ちが分かりません。
2.仕事が忙しい時ほど、カラスの行水は辞めてゆっくりと湯舟に浸かった方がいいだろう。
3.祖父は普段カラスの行水だが、温泉へ旅行した時は流石にゆっくりと湯舟に浸かるそうだ。
4.息子はカラスの行水ですぐお風呂から出てくるので、しっかりと体を洗っているか心配です。
5.最近体調を崩すことが増えたので、カラスの行水ではなく、ゆっくりと湯舟に入ることにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、入浴時間が短いことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「カラスの行水」はどちらかというマイナスなイメージで使われている言葉です。

「スズメの行水」と「カラスの行水」どちらを使うか迷った場合は、「スズメの行水」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「カラスの行水」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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