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【必要に応じて】と【適宜】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「必要に応じて」(読み方:ひつようにおうじて)と「適宜」(読み方:てきぎ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「必要に応じて」と「適宜」という言葉は、どちらも状況に応じて行うことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「必要に応じて」と「適宜」の違い

「必要に応じて」と「適宜」の意味の違い

「必要に応じて」と「適宜」の違いを分かりやすく言うと、「必要に応じて」はどうしてもしなければならないというニュアンスで使う、「適宜」はその状況にあっていれば行うというニュアンスで使うという違いです。

「必要に応じて」と「適宜」の使い方の違い

一つ目の「必要に応じて」を使った分かりやすい例としては、「必要に応じて対応していきます」「彼女は必要に応じて手伝う必要があります」「必要に応じてお電話での対応も可能となっています」「必要に応じて連絡します」などがあります。

二つ目の「適宜」を使った分かりやすい例としては、「イレギュラーなことが起きた場合は適宜対応をお願いいたします」「在庫切れが起きないように適宜発注作業を行ってください」「添え物については適宜使用してください」「現地に着いたら適宜行動してください」などがあります。

「必要に応じて」と「適宜」の使い分け方

「必要に応じて」と「適宜」はどちらも状況に応じて行うことを意味している言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「必要に応じて」は必要になった場合に対応することを意味してるので、どうしてもしなければならないというニュアンスを持っています。

一方、「適宜」は状況によく合っていることを意味しているので、その状況にあっていれば行うというニュアンスで使うというのが違いです。

「必要に応じて」と「適宜」の英語表記の違い

「必要に応じて」を英語にすると「as needed」「as necessary」「If needed」となり、例えば上記の「必要に応じて連絡します」を英語にすると「I will contact you as necessary」となります。

一方、「適宜」を英語にすると「appropriately」「properl」となり、例えば上記の「現地に着いたら適宜行動してください」を英語にすると「When you arrive there, take whatever action you think appropriate」となります。

「必要に応じて」の意味

「必要に応じて」とは

「必要に応じて」とは、必要になった場合に対応することを意味しています。

「必要に応じて」の使い方

「必要に応じて」を使った分かりやすい例としては、「必要に応じて各自メンテナンスを行った方がいいだろう」「必要に応じて修正をお願いいたします」「必要に応じて追加資料の準備をお願いいたします」「必要に応じて追加の会議を行う予定です」などがあります。

「必要に応じて」はどうしてもしなければならないことを意味する「必要」に、物事の変化に合わせてそれにふさわしく対応することを意味する「応じる」が合わさり、必要になった場合に対応することの意味で使われている言葉です。

「必要に応じて」は主にビジネスシーンにおいて使われている言葉で、どうしてもしなければならないというニュアンスを持っています。そのため、やや強めな表現であると覚えておきましょう。

そのため、「必要に応じてしかるべき処置を行います」のように、使い方によっては相手に不快な思いをさせることもあります。

「必要に応じて」の類語

「必要に応じて」の類語・類義語としては、相応しいことを意味する「然るべく」、その時その場に応じて適切な手段をとることを意味する「臨機」などがあります。

「適宜」の意味

「適宜」とは

「適宜」とは、状況によく合っていることを意味しています。その他も、その時々に応じて各自の判断で行動することの意味も持っています。

「適宜」の読み方

「適宜」の読み方は「てきぎ」です。誤って「てきせん」などと読まないようにしましょう。

「適宜」の使い方

「成績不振者に適宜個人指導をしました」「適宜な処理を行う」などの文中で使われている「適宜」は、「状況によく合っていること」の意味で使われています。

一方、「終了後は適宜解散といたします」「適宜好きな席に座ってください」などの文中で使われている「適宜」は、「その時々に応じて各自の判断で行動すること」の意味で使われています。

「適宜」は状況によく合っていること、その時々に応じて各自の判断で行動することのという二つの意味を持つ名詞です。

主にビジネスシーンにおいて使われている言葉で、各自で臨機応変に対応したり、各々の判断で物事を行なったりする場合に使います。

「適宜」は目上の人に対して使うのは適していない

また、「適宜」はビジネスシーンにおいて使われている言葉ですが、目上の人に対して使うのはあまり適していません。なぜなら、上から目線のニュアンスがあるからです。したがって、基本的には目上の人から目下の人に対して使う言葉と覚えておきましょう。

「適宜」の類語

「適宜」の類語・類義語としては、ある条件や目的などに上手く当てはまることを意味する「適当」、状況や目的などにぴったり当てはまることを意味する「適切」、ふさわしいことを意味する「相応」などがあります。

「必要に応じて」の例文

1.周りに人がいる場合は、必要に応じて音量を調整してください。
2.時代は常に変化しているので、必要に応じて教え方を変えた方だいいだろう。
3.弊社は人手不足が深刻なので、必要に応じてアルバイトを雇った方がいいだろう。
4.ワールドカップで優勝するためには必要に応じて選手を交代した方がいいので、選手層を厚くすることが大切です。
5.弊社は24時間サポートとなっておりますので、必要に応じて対応可能です。

この言葉がよく使われる場面としては、必要になった場合に対応することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「必要に応じて」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「適宜」の例文

1.当院は予約するのが好ましいですが、混雑状況によっては適宜お受付いたします。
2.当校は成績不良者に適宜個人指導しており、卒業まで完璧にサポートいたします。
3.顧客のニーズに合わせて、ピックアップ商品を適宜変更する予定です。
4.試合後は適宜解散となるので、気をつけて帰ってください。
5.有給休暇については、適宜仕事やプライベートの状況に合わせて取得してください。

この言葉がよく使われる場面としては、状況によく合っていることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、その時々に応じて各自の判断で行動することを表現したい時にも使います。

例文1から例文3の「適宜」は状況によく合っていること、例文4と例文5の「適宜」はその時々に応じて各自の判断で行動することの意味で使っています。

「必要に応じて」と「適宜」はどちらも状況に応じて行うことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、どうしてもしなければならないというニュアンスで使うのが「必要に応じて」、その状況にあっていれば行うというニュアンスで使うのが「適宜」と覚えておきましょう。

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編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
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