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【激を飛ばす】と【檄を飛ばす】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「げきをとばす」という読み方の「激を飛ばす」と「檄を飛ばす」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「激を飛ばす」と「檄を飛ばす」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「激を飛ばす」と「檄を飛ばす」の違い

「激を飛ばす」は「檄を飛ばす」の間違い

「激を飛ばす」と「檄を飛ばす」の違いを分かりやすく言うと、「激を飛ばす」とは「檄を飛ばす」の間違った使い方、「檄を飛ばす」とは自分の主張や考えを広く人々に知らせ同意を求めることです。

「激を飛ばす」は誤字

一般的には「激を飛ばす」という言葉は存在しません。読み方が同じなことから、「檄を飛ばす」のことを間違えて「激を飛ばす」を使っている人がほとんどです。

「檄を飛ばす」は正しい日本語

正しい言葉である「檄を飛ばす」を使った分かりやすい例としては、「檄を飛ばしたもののあまり賛同は得られませんでした」「他の従業員に檄を飛ばしストライキを始めました」「社長が社員たちに檄を飛ばす」などがあります。

「檄を飛ばす」という言葉はあっても、「激を飛ばす」という言葉は存在しません。同時に「檄を飛ばす」という単語の意味について「自分の主張や考えを広く人々に知らせ同意を求めること」と覚えておきましょう。

「檄を飛ばす」の英語表記

「檄を飛ばす」を英語にすると「issue a manifesto」となり、例えば上記の「社長が社員たちに檄を飛ばす」を英語にすると「The CEO has issued a manifesto to the employee」となります。

「激を飛ばす」の意味

「激を飛ばす」とは

「激を飛ばす」とは、「檄を飛ばす」の間違った使われ方です。

「激を飛ばす」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が同じなため、「檄を飛ばす」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「激を飛ばす」と間違えやすい理由

「激を飛ばす」と「檄を飛ばす」を間違ってしまう理由としては、「檄を飛ばす」という言葉の意味を誤用しているのが原因です。

「檄を飛ばす」は本来、自分の主張や考えを広く人々に知らせ同意を求めることを意味する言葉ですが、「監督が選手たちにゲキを飛ばす」のように、激励するや励ますという意味の誤用が広まっています。

そのため、正しい日本語である「檄を飛ばす」ではなく、強く勢い立たせることや感情を突き動かすことを意味する「激」を用いた「激を飛ばす」の方を使っているのでしょう。

文化庁が発表した平成29年度に行われた国語に関する世論調査では、正しい意味である「自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求めること」で使う人が22.1%、間違った意味である「元気のない者に刺激を与えて活気づけること」で使う人が67.4%という逆転した結果がでています。

以上のことから、多くの人が間違った意味で使っていると言葉になりますが、正しい意味は自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求めることと覚えておきましょう。

「檄を飛ばす」の意味

「檄を飛ばす」とは

「檄を飛ばす」とは、自分の主張や考えを広く人々に知らせ同意を求めることを意味しています。

「檄を飛ばす」の使い方

「檄を飛ばす」を使った分かりやすい例としては、「他の学生たちに檄を飛ばして学生運動を始める」「檄を飛ばした結果多くの人々が賛同してくれました」「国民に対して増税の檄を飛ばしたものの全く賛同されませんでした」などがあります。

「檄を飛ばす」は自分の主張や考えを広く人々に知らせ同意を求めることを意味する慣用句です。慣用句とは二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表す言葉のことを指しています。

「檄を飛ばす」は、複数の人に向けて自分の意見や考えを主張して、聞き手に同意を促す場合に使います。また、ただ主張するだけはなく、相手に同意して欲しいという意思が込められているのが特徴です。

「檄を飛ばす」を使う上で注意しなければならないのは、激励するや励ますというニュアンスは持っていないという点になります。そのため、元気のない者に刺激を与えて活気づけることの意味で使ってしまうと、誤用になるので注意しましょう。

ただし、文化庁の調査によって、本来の意味である自分の主張や考えを広く人々に知らせ同意を求めることの意味よりも、元気のない者に刺激を与えて活気づけることの意味で使う人の方が多いという結果が出ています。

そのため、元気のない者に刺激を与えて活気づけることの意味も許容され始めているのが現実です。

「檄を飛ばす」の「檄」という漢字が常用漢字表には載っていない言葉なので、新聞や公文書などでは使うことはできません。もし、使いたいのであれば、ひらがなの「げきを飛ばす」を使うようにしましょう。

「檄を飛ばす」の由来

「檄を飛ばす」の由来は古代中国で行なわれた飛檄です。飛檄とは、人に賛同してもらいたい内容が記された木札のことを意味する檄文を急いで回すことを意味しています。

この行為が転じて、自分の主張や考えを広く人々に知らせ同意を求めること「檄を飛ばす」と言うようになりました。

「檄を飛ばす」の類語

「檄を飛ばす」の類語・類義語としては、自分の意見を主張して同意や賛同を求めることを意味する「檄文を回す」、一定の事項についての意見や意思を世間に対して発表することを意味する「声明を出す」などがあります。

「激を飛ばす」の例文

1.「激を飛ばす」という言葉は存在しないので、おそらく「檄を飛ばす」の言い間違いだろう。
2.「檄を飛ばす」という言葉は自分の主張や考えを広く人々に知らせ同意を求めることで、「激を飛ばす」という言葉はない。
3.「激を飛ばす」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.激を飛ばしたものの同意してくれる人はいるのだろうかという言葉を使う人はいるが、正しく檄を飛ばしたものの同意してくれる人はいるのだろうかです。
5.打倒政府のために駅前で檄を飛ばすという言葉はあるが、打倒政府のために駅前で激を飛ばすという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「檄を飛ばす」という言葉を間違えて「激を飛ばす」と表現している時などが挙げられます。

「激を飛ばす」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「檄を飛ばす」を間違えて使っている可能性が高いです。

「激を飛ばす」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「激を飛ばす」ではなく、「檄を飛ばす」と表現するのが正しい使い方になります。

「檄を飛ばす」の例文

1.社長が新入社員に向けて演説をし、弊社の在り方について檄を飛ばす。
2.今年の抱負について、部長が部内全員に向けて檄を飛ばす。
3.次期生徒会長は彼女が向いてると、全校生徒に向けて檄を飛ばす。
4.彼は様々な人々に檄を飛ばして味方を集めて、政府に対して反乱を起こしました。
5.増税反対の檄を飛ばす国民が増えたが、果たして政府にこの声は届くのだろうか。

この言葉がよく使われる場面としては、自分の主張や考えを広く人々に知らせ同意を求めることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「檄を飛ばす」は自分の主張を多くの人に理解してもらって、賛同や決起を求める場合に使う言葉です。

「激を飛ばす」と「檄を飛ばす」どちらを使うか迷った場合は、「激を飛ばす」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「檄を飛ばす」を使うようにしましょう。

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