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【マンパワー】と【マンアワー】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「マンパワー」と「マンアワー」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「マンパワー」と「マンアワー」という言葉は、「労働に関する言葉」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




マンパワーとマンアワーの違い

マンパワーとマンアワーの意味の違い

マンパワーとマンアワーの違いを分かりやすく言うと、マンパワーは仕事における人的資源を表現する時に使い、マンアワーは一人が一時間でこなせる作業量を表現する時に使うという違いです。

マンパワーとマンアワーの使い方の違い

一つ目のマンパワーを使った分かりやすい例としては、「より少ないマンパワーで済むよう機械化を進めている」「マンパワーの確保が現状問題となっている」「マンパワーに依存しない環境を作っていきたい」などがあります。

二つ目のマンアワーを使った分かりやすい例としては、「マンアワーの増加によって質が上がるのであれば問題はない」「効率化によってマンアワーの見直しも行われることになった」「マンアワーから必要人数を割り出せる」などがあります。

マンパワーとマンアワーの使い分け方

マンパワーとマンアワーは似たような言葉ですが、意味や使い方が若干異なります。

マンパワーは、肉体的な生産能力や知的な能力といった労働力を表す言葉として使われる言葉です。介護業界やIT業界など複数人の能力を必要とする現場などで使われています。

一方のマンアワーは、一人当たりが一時間でこなすことの出来る作業量を表す単位で、複数人が作業にあたる場合は、マンアワーを作業人数で割ることで必要時間を再計算することができます。

つまり、マンパワーは生産物を作るための人間の能力を指し、マンアワーは一時間で一人がこなせる作業量を指すという明確な違いがあります。

マンパワーとマンアワーの英語表記の違い

マンパワーを英語にすると「manpower」となり、例えば上記の「より少ないマンパワー」を英語にすると「less manpower」となります。

一方、マンアワーを英語にすると「man-hour」となり、例えば上記の「マンアワーの増加」を英語にすると「increase of man hour」となります。

マンパワーの意味

マンパワーとは

マンパワーとは、労働力を意味しています。

表現方法は「マンパワーが足りない」「マンパワーが必要」「マンパワー不足」

「マンパワーが足りない」「マンパワーが必要」「マンパワー不足」などが、マンパワーを使った一般的な言い回しです。

マンパワーの使い方

マンパワーを使った分かりやすい例としては、「労働者はマンパワーを商品として提供しているとも言える」「マンパワーが不足することになれば生産中止も見込まれる」「農作業のマンパワーとして昔は奴隷を酷使していた」などがあります。

その他にも、「適した人材が確保できていない場合マンパワーの価値が高くなる」「マンパワーが流出することによって痛手を負う可能性もある」「子どもをマンパワーに含めるのはどうかと思う」などがあります。

マンパワーは英語で「manpower」と表記され、人的資源や有効総人員を表す言葉として使われます。「man」は男性のみでなく女性も含む人間を指し、「power」は肉体的な力や知的能力を表すため、これらを組み合わせて人間の能力を意味します。

日本語でも同じように使われていますが、英語圏では「human resources」という言葉で労働力を表すことの方が多くあるようです。

特に、肉体労働が必要となる介護業界や、システム設計などの複数人を必要とするIT業界で多く使われている言葉で、上記例文の「マンパワーが不足」「マンパワーの価値」「マンパワーの流出」などのような使い方がされています。

そのため、マンパワーという言葉は、複数人の労働者が必要な場面や仕事、業界において労働力を指す場合に使うことができる言葉と言えます。

マンパワーの類語

マンパワーの類語・類義語としては、働く人を意味する「人手」、事を行ううえでの重要な働き手を意味する「戦力」、よく働く人を意味する「働き手」などがあります。

マンアワーの意味

マンアワーとは

マンアワーとは、作業者一人が一時間でこなす仕事量を意味しています。

マンアワーの使い方

マンアワーを使った分かりやすい例としては、「過去の事例を元に投入マンアワーを算出し、必要人員数を確保したい」「マンアワーの管理を行い、より効率的な業務になるようにしている」「月間マンアワーにバラつきが見られるため原因を探る」などがあります。

その他にも、「最初はマンアワーと言われても何もわからなかった」「マンアワーの計算自体は問題なくできるだろう」「男性のマンアワーと女性のマンアワーは分野によっては異なることもある」などがあります。

マンアワーは英語で「man-hour」「man hour」と表記され、人時を表す言葉として使われ、日本語でも同じように使われています。また、「MH」と省略され単位として使われることが多くあります。

人数と時間を掛け合わせた積がマンアワーになるため、例えば1人の作業員が3時間掛ける場合は3マンアワーとなり、3人の作業員が1時間掛ける場合も3マンアワーとなります。この計算によって、必要時間から人数を、また人数から必要時間を割り出すことができます。

ただし、個々人の能力や分担された業務量などによってはこの計算方法を適用できないため、単純かつ定められた作業内容のものに対して使われています。

また、基本的にマンアワーという言葉のみであれば一人当たり掛かった時間を指すため、複数人によって行われた作業に掛かった合計時間を表す場合は、上記例文の「投入マンアワー」「投入MH」と表現されることがほとんどです。

マンアワーの類語

マンアワーの類語・類義語としては、日単位の作業時間を意味する「人日」、月単位の作業時間を意味する「人月」、年単位の作業時間を意味する「人年」があります。

マンパワーの例文

1.深刻なマンパワーの不足によって業界全体の環境が悪いと言われており、離職率が高まり人手が足りなくなる。
2.マンパワーを増やすことで解決できる問題もあれば、人数は関係ない問題も多く存在していた。
3.マンパワーだけに頼るのではなく、今後はデジタル機器やシステムなどの導入も検討していくべきだと思う。
4.若いマンパワーが必要とされているが、若者は地方から離れていく傾向があるため確保できないのも無理はないだろう。
5.労働環境の改善はマンパワーの確保にも最終的には繋がるため、新入社員が入社する前に見直しが必要と主張した。
6.当部の派遣社員が契約終了となったが、マンパワー不足で業務が回らなくなり直接雇用をお願いすることにしたそうだ。
7.マンパワーの不足により、プロジェクトの遅延が生じているので、追加の労働者を確保する必要があります。
8.昨今は人手不足なので、マンパワーに頼らずに自動化を進めて、生産性を向上させるべきだ。
9.国の有識者会議では、IT産業発展に必要な人材及びマンパワー不足問題が取り上げられていた。
10.テレビ業界のマンパワーが、動画配信メディア業界に流出することによって、痛手を負う可能性もあるだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、労働力を意味する時などが挙げられます。

どの例文のマンパワーという言葉も、人手や人的資源といった言葉に置き換えて使うことができます。

マンアワーの例文

1.マンアワーの改善を行うために従業員らにまずは話を聞くことにしたが、それによって今後の業務改善の方針が決まるだろう。
2.工場の機械などが主に生産を行う場合は、確認作業におけるマンアワーの算出のみであるためほぼ一定と言える。
3.少ない人数でも同じ作業量をこなすことができるのであれば、マンアワーを確認しながら他に人材を回す必要も出てくるだろう。
4.マンアワーは工数を表す単位として使われるが、世界最大の旅客機の塗り直しでは6000マンアワーを必要としたらしい。
5.マンアワーの削減ができればコストの削減にも繋がるため、定期的に見直すことは大事である。
6.昨年担当していた人間のマンアワーを基準に人員を配置したが、スピードも質も前任者よりはるかに劣り頭が痛い。
7.プロジェクトの立ち上げ時では、取り組むタスクごとに必要なマンアワーを推定し、その結果を基にスケジュールを作成した。
8.マンアワーを一律で考えてはいけない。なぜなら男性のマンアワーと女性のマンアワーは分野によっては異なることもあるからだ。
9.月間マンアワーにバラつきが見られるため原因を探ったが、熟練工と若手との技術差によるものだとわかった。
10.チームのマンアワーが足りていない場合は、オーバータイムや臨時スタッフの雇用を考えるべきだ。

この言葉がよく使われる場面としては、作業者一人が一時間でこなす仕事量を意味する時などが挙げられます。

例文4のように、複数人が作業に時間を掛けた場合でもマンアワーという言葉を使いますが、この場合は作業人数と作業時間の積が工数の値となります。

マンパワーとマンアワーは、どちらも「労働に関する言葉」を表します。どちらを使うか迷った場合は、仕事における人的資源を表す場合は「マンパワー」を、一人が一時間でこなせる作業量を表す場合は「マンアワー」を使うと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
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