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【年期が入る】と【年季が入る】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「ねんきがはいる」という読み方の「年期が入る」と「年季が入る」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「年期が入る」と「年季が入る」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「年期が入る」と「年季が入る」の違い

「年期が入る」と「年季が入る」の意味の違い

「年期が入る」と「年季が入る」の違いを分かりやすく言うと、「年期が入る」とは「年季が入る」の間違った使い方、「年季が入る」とは長い間修練を積んで確かな腕をしていることです。

「年期が入る」は誤り

一般的には「年期が入る」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「年季が入る」のことを間違えて「年期が入る」を使っている人がほとんどです。

「年季が入る」は正しい日本語

正しい言葉である「年季が入る」を使った分かりやすい例としては、「行きつけの定食屋は年季が入った建物である」「年季が入った職人の作品は一流だ」「母が作るお弁当は年季が入っている」「この建物は年季が入っている」などがあります。

「年季が入る」という言葉はあっても、「年期が入る」という言葉は存在しません。同時に「年季が入る」という単語の意味について「長い間修練を積んで確かな腕をしていること」と覚えておきましょう。

「年季が入る」の英語表記

「年季が入る」を英語にすると「experienced」「wear out」「well used」となり、例えば上記の「この建物は年季が入っている」を英語にすると「This building is well used」となります。

「年期が入る」の意味

「年期が入る」とは

「年期が入る」とは、「年季が入る」の間違った使われ方です。

「年期が入る」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「年季が入る」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「年期が入る」と間違えやすい理由

「年期が入る」と「年季が入る」を間違えてしまう理由としては、「年期」と「年季」の発音が同じだからです。

ではなぜ「年期が入る」が間違った言葉かと言うと、「年期」とは1年を単位として定めた期間のことを意味しており、「年季」とは奉公する約束の年限、簡単に言うならば何年も働いた状態のことを意味しています。

つまり、長い間修練を積んで確かな腕をしていることを意味する「年季が入る」は、「年期」ではなく、「年季」を使うのが正しい日本語と覚えておきましょう。

間違った言葉である「年期が入る」の「年期」を使った一般的な例としては、「年期を決めて仕事をする」「そろそろ年期契約の更新の時期なのでお金を用意しておこう」「年期が終わったので無職になりました」などがあります。

「年季が入る」の意味

「年季が入る」とは

「年季が入る」とは、長い間修練を積んで確かな腕をしていることを意味しています。その他にも、道具などが長く使い込まれていることの意味も持っています。

「年季が入る」の使い方

「弟子に年季が入った技を見せる」「彼は年季が入った職人なので全て任せても問題ないだろう」などの文中で使われている「年季が入る」は、「長い間修練を積んで確かな腕をしている」の意味で使われています。

一方、「この万年筆は年季が入っている」「この椅子も年季が入ってきたのでそろそろ買い替えよう」などの文中で使われている「年季が入る」は、「道具などが長く使い込まれていること」の意味で使われています。

「年季が入る」は長い間修練を積んで確かな腕をしていることと、道具などが長く使い込まれていることの二つの意味を持つ言葉ですが、どちらの意味でも使われています。

長い間修練を積んで確かな腕をしていることの意味の場合は、基本的に人に対して使用し、褒め言葉としてプラスのイメージで使うのが一般的です。

一方、道具などが長く使い込まれていることの意味の場合は、基本的に物に対して使用し、歴史を感じさせるというプラスのイメージだけではなく、古びたというややマイナスのイメージでも使われています。

「年季が入る」の由来

「年季が入る」の由来は「年季奉公」です。年季奉公とは年限を定めてする奉公ことで、簡単に言うならば、一定の期間、住み込みで働きに行くことです。

そして、一定の期間住み込みで働くと経験が積まれ腕が立つようになるので、長い間修練を積んで確かな腕をしていること「年季が入る」と言うようになりました。

「年季が入る」の類語

「年季が入る」の類語・類義語としては、知識や技術などが円満に発達し豊かな内容をもっていることを意味する「円熟する」、成熟して十分な頃合いに達することを意味する「熟成する」、古めかしく見えることを意味する「時代めく」などがあります。

「年期が入る」の例文

1.「年期が入る」という言葉は存在しないので、おそらく「年季が入る」の言い間違いだろう。
2.「年季が入る」という言葉は長い間修練を積んで確かな腕をしていることで、「年期が入る」という言葉はない。
3.「年期が入る」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.彼は年期が入った和菓子職人ですという言葉を使う人はいるが、正しくは彼は年季が入った和菓子職人です。
5.この腕時計は年季が入っているという言葉はあるが、この腕時計は年期が入っているという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「年季が入る」という言葉を間違えて「年期が入る」と表現している時などが挙げられます。

「年期が入る」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「年季が入る」を間違えて使っている可能性が高いです。

「年期が入る」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「年期が入る」ではなく、「年季が入る」と表現するのが正しい使い方になります。

「年季が入る」の例文

1.年季が入った寿司職人が握ったお寿司は、とても美味しかったです。
2.彼の手つきは年季が入っており、お願いして本当に良かったです。
3.私は母親がくれた年季が入った万年筆を、今でも使い続けています。
4.この地域は年季の入った建物が多いので、災害に備えてそろそろ建て替えをした方がいいだろう。
5.私が入居できる家を探したが、どれも年季の入った古いアパートばかりでした。

この言葉がよく使われる場面としては、長い間修練を積んで確かな腕をしていることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、道具などが長く使い込まれていることを表現したい時にも使います。

例文1と例文2の「年季が入る」はの長い間修練を積んで確かな腕をしていること、例文3から例文5の「年季が入る」は道具などが長く使い込まれていることの意味で使っています。

「年期が入る」と「年季が入る」どちらを使うか迷った場合は、「年期が入る」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「年季が入る」を使うようにしましょう。

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