似た意味を持つ「大晦日」(読み方:おおみそか)と「晦日」(読み方:みそか)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「大晦日」と「晦日」という言葉は、どちらも「月の最終日」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
大晦日と晦日の違い
大晦日と晦日の意味の違い
大晦日と晦日の違いを分かりやすく言うと、大晦日とは12月の最終日、晦日とは各月の最終日という違いです。
大晦日と晦日の使い方の違い
一つ目の大晦日を使った分かりやすい例としては、「大晦日の前日まで働いていました」「大晦日のテレビ番組は何が楽しみですか」「受験生なので大晦日も英語の勉強をしていました」「大晦日のやることリストを作成する」などがあります。
二つ目の晦日を使った分かりやすい例としては、「晦日ごとに入場者数を集計しています」「晦日蕎麦を食べる風習があります」「月の晦日にかまどを祓って祈祷します」「当社の給与は20日締めの晦日払いです」などがあります。
大晦日と晦日の使い分け方
大晦日と晦日という言葉は、どちらも月の最後の日を表しますが、意味や使い方には違いがあります。
大晦日とは、一年の最後の日である12月31日を意味します。12月の末日にのみ用いられる言葉であり、月の末日を意味する「晦日」に、一年の最後という特別な末日を表現するために、極限であることを表す「大」を付けたものです。
晦日とは、各月の最後の日を指す言葉です。「晦」は月が隠れることを表す漢字であり、旧暦では、毎月の最終日は月が隠れて見えなくなることから、月末を「晦日」と表現するようになりました。上記の例文にある「晦日払い」とは、月末に支払うことを意味し、「晦日勘定」とも言います。
つまり、大晦日とは一年に1度しかない12月の末日を表し、晦日とは各月の末日を指す言葉です。12月31日をとりわけ大晦日と呼ぶことからも、他の月の晦日よりも重要視されていることがわかるでしょう。
大晦日と晦日の英語表記の違い
大晦日を英語にすると「new year’s eve」「december 31」「the last day of the year」となり、例えば上記の「大晦日の前日」を英語にすると「the day before New Year’s eve」となります。
一方、晦日を英語にすると「the last day of the month」となり、例えば上記の「晦日ごとに」を英語にすると「every the last day of the month」となります。
大晦日の意味
大晦日とは
大晦日とは、1年の最終の日、12月31日、大つごもりを意味しています。
大晦日の読み方
大晦日の読み方は「おおみそか」の他に「おおつごもり」がありますが、普通は「おおみそか」と読まれています。
大晦日の使い方
大晦日を使った分かりやすい例としては、「大晦日は何を食べる予定ですか」「大晦日の夜は年越しそばを食べます」「大晦日のテレビ番組表をチェックする」「大晦日はテレビで格闘技を見ています」などがあります。
その他にも、「大晦日は毎年決まった過ごし方をしています」「大晦日の夜はカウントダウンパーティーに参加します」「逃走中の犯人は大晦日までに捕まるだろうか」「大晦日の電車のダイヤを確認する」などがあります。
大晦日はいつを指すのか
大晦日とは、1年の最終の日、つまり12月31日のことです。元旦を控え、すべての正月準備を整える日とされています。一般的な過ごし方としては、夜に年越しそばを食べ、除夜の鐘を聞いて新年を迎えます。
大晦日の由来
大晦日の語源は、旧暦の月の動きを表す「晦日」(読み方:つごもり)に由来します。晦日とは、月が隠れることを表現した「月隠り」(読み方:つきごもり)が訛ったもので、毎月の末日を意味します。一年の最後の特別な末日を表すため、末日を表す「晦日」に「大」を付けて「大晦日」と言います。
大晦日の対義語
大晦日の対義語・反対語としては、1年の最初の日である1月1日を意味する「元日」、元日や元日の朝を意味する「元旦」、元日の朝を意味する「元朝」などがあります。
大晦日の類語
大晦日の類語・類義語としては、年の暮れを意味する「年末」、年の暮れや年末を意味する「年の瀬」、年の暮れや歳末を意味する「歳暮」、年末や歳末を意味する「節季」、1年の最後の夜を意味する「除夜」、大みそかの前日を意味する「小晦日」(読み方:こつごもり)などがあります。
晦日の意味
晦日とは
晦日とは、月の30番目の日、転じて、月の最後の日を意味しています。
晦日は「三十日」とも書く
晦日は「三十日」とも書きますが、一般的には「晦日」と表記されています。
晦日の読み方
晦日の読み方は三通りあり、「みそか」の他に「かいじつ」「つごもり」があります。いずれも正しい読み方ですが、多くは「みそか」と読まれています。
晦日の使い方
晦日を使った分かりやすい例としては、「晦日はいつも仕事で忙しい」「年が明けたと思ったら、もう晦日正月だ」「晦日に英語のテストがあります」「厄除けのために晦日祓いをする」「飲み屋のツケは晦日払いにしている」などがあります。
その他にも、「毎月の月末に晦日そばを食べています」「晦日月は見えないはずです」「今月の晦日は小旅行に行ってきます」「晦日は町内の月末大掃除があります」「晦日の日までに期限を伸ばしてもらう」などがあります。
晦日はいつを指すのか
晦日とは、月の初めから30番めの日を意味し、転じて、月の最終日を指す言葉です。その月の最後の日なので、月によって30日または31日、2月は28日または29日など日付は異なります。
晦日の由来
晦日という言葉の語源は、陰暦のこよみに由来します。陰暦では新月が1日になり、月末に向かうにつれて月が隠れていくことになります。晦日の「晦」は、月の光が全く見えなくなることを表す漢字であり、晦日が月の最終日を示す単語になりました。
「晦日正月」の意味
上記の例文にある「晦日正月」(読み方:みそかしょうがつ)とは、正月の晦日である1月31日を指します。正月の終わりの日として祝う地域もあり、年始回りに行けなかった家へ挨拶回りをしたり、蕎麦を食べたりする風習が残っています。
「小晦日」の意味
晦日を用いた日本語には「小晦日」(読み方:こつごもり)があります。小晦日とは、大晦日の前日、すなわち12月30日を指す言葉です。毎月の晦日の前日を「小晦日」とは言いません。また、「しょうみそか」や「こみそか」とは読むことは誤りです。
晦日の対義語
晦日の対義語・反対語としては、月の初めや月初めを意味する「月初」、月の1日から10日までの10日間や初旬を意味する「上旬」などがあります。
晦日の類語
晦日の類語・類義語としては、月の終わりを意味する「月末」、月の21日から末日までの間を意味する「下旬」などがあります。
大晦日の例文
この言葉がよく使われる場面としては、1年の最終日、12月31日を表現したい時などが挙げられます。
例文1や例文3に関して、「年越しそば」とは大晦日の夜に食べる蕎麦のことです。細く長い蕎麦にあやかり、長寿を願って食べます。例文5について、年神様を迎えるための正月飾りを、大晦日に慌てて準備することは失礼とされています。正月飾りは、12月28日までに飾るのが良いと言われています。
晦日の例文
この言葉がよく使われる場面としては、毎月の最終日、月末の日を表現したい時などが挙げられます。
例文1にある「晦日礼」とは、中部地方などで、正月の晦日に餅をついて神に供え、年始回りに行けなかった親類を訪問することです。「晦日節」とも言います。例文3の「晦日月」とは、陰暦では晦日に月が見えないことから、「あり得ないこと、馬鹿げたこと」のたとえを意味します。
大晦日と晦日という言葉は、どちらも「月の最終日」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、12月の最終日を表現したい時は「大晦日」を、各月の最終日を表現したい時は「晦日」を使うようにしましょう。