【フェミニスト】と【フェミニズム】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「フェミニスト」と「フェミニズム」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「フェミニスト」と「フェミニズム」という言葉は、「女性解放思想に関する言葉」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




フェミニストとフェミニズムの違い

フェミニストとフェミニズムの意味の違い

フェミニストとフェミニズムの違いを分かりやすく言うと、フェミニストは女性差別の解消を主張する人たちを表現する時に使い、フェミニズムは女性差別の解消を主張する考え方を表現する時に使うという違いです。

フェミニストとフェミニズムの使い方の違い

一つ目のフェミニストを使った分かりやすい例としては、「熱心なフェミニストでもないが男女平等は守られるべきだ」「アニメイラストなどでフェミニストの人たちが激怒する事例は何件かある」「Twitterのフェミニストはツイフェミと呼ばれる」などがあります。

二つ目のフェミニズムを使った分かりやすい例としては、「フェミニズムの支持者だからといって女性を高位のものとしろと主張しているわけではない」「フェミニズムは社会の動きと共に徐々に変化していると考えられる」などがあります。

フェミニストとフェミニズムの使い分け方

フェミニストとフェミニズムはどちらも、女性の権利の拡張であったり、女性を解放する思想に関する言葉ですが、指し示すものが異なります。

フェミニストは、女性に対する不平等を解消し、男女平等を訴える人たちを指す言葉です。女性への差別的な態度や発言に対して非常に攻撃的な人たちを表す言葉として使われることもあります。

一方のフェミニズムは、女性の権利拡張の考え方や、この考え方の基づく社会運動を指す言葉です。18世紀から今日に至るまで思考され続けており、多様な考え方が展開されています。

つまり、フェミニストはフェミニズムの思想を持つ人を表しますが、フェミニズムは考え方や女性解放のための運動を表すという違いがあります。

また、フェミニストには、女性を大切にする男性という意味もありますが、フェミニズムには男性が女性を大切にする考え方といった意味はありません。

フェミニストとフェミニズムの英語表記の違い

フェミニストを英語にすると「feminist」となり、例えば上記の「熱心なフェミニスト」を英語にすると「an ardent feminist」となります。

一方、フェミニズムを英語にすると「feminism」となり、例えば上記の「フェミニズムの支持者」を英語にすると「a supporter of feminism」となります。

フェミニストの意味

フェミニストとは

フェミニストとは、女性や女性の権利を尊重する人を意味しています。

その他にも、女性を大切に扱うような男性を意味する言葉としても使われています。

フェミニストの使い方

「フェミニストの中でも考え方が違う人もいる」「今までフェミニストとして活動していた有名人が炎上しフェミニストではないと言われていた」などの文中で使われているフェミニストは、「女性解放論者」の意味で使われています。

一方、「フェミニストな男性と下心しかない男性は同義だろうか」「好きな男性がフェミニストかどうかより自分のことを大切にしてくれるかが問題だ」などの文中で使われているフェミニストは、「女性を大切に扱う男性」の意味で使われています。

フェミニストは英語で「feminist」と表記され、「男女同権主義者」の意味で使われ、日本語でも同じように使われています。「フェミ」と省略されて呼ばれることもありますが、「フェミニンな男性」を意味する「フェミ男」と混同される場合もあります。

日本では女性に優しく甘い男性を意味する言葉としても使われていますが、英語の「feminism」はこの意味を持たず、日本的な表現であり、古くから使われている誤用とも言えます。

「ツイフェミ」の意味

Twitterで女性に対する差別発言を取り上げて自身の意見を言うような人は「ツイフェミ」という俗称で呼ばれていますが、差別発言をした人や組織に対して非常に攻撃的な批判をし、根拠もなく他者の言動を取り締まろうとしていることから蔑称ともされています。

フェミニストの対義語

フェミニストの対義語・反対語としては、女性蔑視の考え方を持つ人を意味する「ミソジニスト」があります。

フェミニストの類語

フェミニストの類語・類義語としては、男性の権利を主張する人を意味する「マスキュリスト」、男性との闘争を主張しないフェミニストを指す「リベラル・フェミニスト」、過激なフェミニストを指す「ラディカル・フェミニスト」などがあります。

フェミニズムの意味

フェミニズムとは

フェミニズムとは、女性の権利拡張を主張する考え方と運動を意味しています。

フェミニズムの使い方

フェミニズムを使った分かりやすい例としては、「フェミニズム離れが散見されている」「フェミニズムに関する資料を読んでみることにした」「多くの人に正しくフェミニズムが認識されてほしい」「過激なフェミニズムには否定的だ」などがあります。

その他にも、「フェミニズム運動はインターネットも使われている」「フェミニズム思想を持つとしてもわざわざ闘争するほどではない」「国によってフェミニズムに関心を持つ人の数や過激さは異なるだろう」などがあります。

フェミニズムは英語で「feminism」と表記され、「男女同権主義」「女性解放論」を意味する言葉で、日本語でも同じように使われています。

フェミニズムの歴史

18世紀、フランス革命にて「フランス人権宣言」が採決されましたが、男性だけが権利を与えられる対象だったことから女性による抗議が起き、その運動がヨーロッパの各地に広まったことがきっかけで、フェミニズムも広まりました。

日本では19世紀後半に始まり、明治維新にてフェミニズム運動が加速、人身売買の制限や女性からの離婚要求が可能になり、教育を受ける義務を獲得したのを皮切りに徐々に権利を拡張していきます。

今日では、男女間の不平等を経験することがあまりないことから、上記例文の「フェミニズム離れ」が見られます。強いて言えば女性に「母」「妻」などの役割を求めることに否定的である人は存在するものの、社会運動にまで至っていません。

フェミニズムの対義語

フェミニズムの対義語・反対語としては、フェミニズムに反対してフェミニストを否定するような考え方を意味する「アンチ・フェミニズム」があります。

フェミニズムの対類語

フェミニズムの類語・類義語としては、男性が男らしさからの解放を主張する運動やその考え方を意味する「メンズリブ」、女性たちによる女性解放運動を意味する「ウーマン・リブ」などがあります。

フェミニストの例文

1.フェミニストらが激怒したことで大炎上することも多く、様々なトラブルが相次いでいる。
2.有名人にもフェミニストと公言する人も多く、女性だけでなく男性にもいる。
3.周囲にそう考える人はいないが、フェミニストを単なる男性嫌いな女性と思っている人とは少し付き合い方を考えたくなる。
4.フェミニストとは言っても、何をしても怒らない人間などいないだろう。
5.実際にフェミニストを目の前にしたら、しどろもどろになって目も合わせられないくらい男性に慣れていない。
6.フェミニストの知人は30年以上前から仲間たちと性別役割分業反対、夫婦別姓の実現を言い続けていた。
7.フェミニストぶってる主人だが、子どもの急な発熱で仕事を早退し迎えに行った事は一度もない。
8.昨今のフェミニストは言動が過激化しており、世間ではツイフェミと言われて忌避されているようだ。
9.フェミニストは女性の権利を推進するだけでなく、男性のジェンダー観念にも挑戦し、男性側の共感を醸成しようとする動きがある。
10.フェミニストの彼女曰く、単に男性を嫌うのではなく、ジェンダーに基づく不平等に対抗しているのだそうだ。

この言葉がよく使われる場面としては、女性や女性の権利を尊重する人を意味する時などが挙げられます。

例文4や例文5のように、女性に対して甘い男性を意味する言葉としても使われることがありますが、本来のフェミニストの使い方とは異なり、蔑称と扱われることが多い使い方です。

フェミニズムの例文

1.ポストフェミニズムというわけではないが、女性として生きていて差別を受けた感覚を覚えたことはない。
2.SNSではフェミニズム運動が行われており、有名人も実体験に基づいた発言をしたことから話題となった。
3.正しいフェミニズムが認識されなければ、ただの男性嫌いの女性として扱われることになるだろう。
4.男社会とされていた中で女性の生活や経験を女性の芸術家たちが躍進することになったフェミニズムアートは1960年代に始まった。
5.フェミニズムに関する本は多く、主張や体験談などは星の数ほどあるのだろう。
6.大学生達はフェミニズムが、女性に対する暴力と差別にどう立ち向かったのかを調べているようだ。
7.フェミニズム離れが進んでいるのは、フェミニズムが一定の役割を果たしてきたことを表していると考えている。
8.世界にはまだ女性の権利が不十分な国や地域が存在するので、フェミニズム運動はまだ道半ばである。
9.彼らは多くの人に正しくフェミニズムが認識されてほしいと言いながら、過激なフェミニズムを野放しにしているのはいただけない。
10.フェミニズムの影響は、教育、雇用、家庭など多くの領域に及んでおり、社会のあり方に対する議論を活性化させているのは間違いないだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、女性の権利拡張を主張する考え方と運動を意味する時などが挙げられます。

例文1の「ポストフェミニズム」とは、男女間の平等が達成されたことでフェミニズムはもう必要がないという考え方や、その社会状況を指す言葉です。

フェミニストとフェミニズムは、どちらも「女性解放思想に関する言葉」を表します。

どちらを使うか迷った場合は、女性差別の解消を主張する人たちを表す場合は「フェミニスト」を、女性差別の解消を主張する考え方を表す場合は「フェミニズム」を使うと覚えておけば間違いありません。

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