【今年度】と【本年度】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「今年度」(読み方:こんねんど)と「本年度」(読み方:ほんねんど)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「今年度」と「本年度」という言葉は、どちらも「現在の年度」を表しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




今年度と本年度の違い

今年度と本年度の意味の違い

今年度と本年度の違いを分かりやすく言うと、今年度と本年度は意味や使い方の違いはなく、どちらを使っても同じです。

今年度と本年度の使い方の違い

一つ目の今年度を使った分かりやすい例としては、「今年度の予算に関する議案を審議する」「今年度からスタートアップ支援事業を実施します」「インボイス制度は今年度中に申請する予定です」「今年度もよろしくお願いします」などがあります。

二つ目の本年度を使った分かりやすい例としては、「本年度の確定申告受付が始まりました」「本年度の英語検定は難化するだろう」「本年度中の所得の見積額を調べる」「社内システムの使い方は本年度より変更しました」などがあります。

今年度と本年度の使い分け方

今年度と本年度という言葉は、どちらも現在の年度を意味し、一般的には4月1日~翌年3月31日の期間を指します。会計や事務処理の便宜のために、暦の1月1日~12月31日までの1年間とは異なる区分で定めた期間です。

二つの言葉の意味や使い方には違いがないため、どちらを使っても問題ありません。そのため、上記の例文にある「今年度」と「本年度」は、互いに置き換えて使うことができます。

「今」と「本」という語句を比べると、「本」の方がかしこまった印象を与えるなどニュアンスの違いはありますが、一般的な使い方として「今年度」と「本年度」は区別されないことを覚えておきましょう。

今年度と本年度の英語表記の違い

今年度も本年度も英語にすると「this year」「this fiscal year」「current year」となり、例えば上記の「今年度中に」を英語にすると「during this year」となります。

今年度の意味

今年度とは

今年度とは、会計や事務処理の便宜のために区切ったこの1年の期間、今年の年度を意味しています。

今年度の読み方

今年度の読み方は「こんねんど」です。誤って「ことしど」「ことしたび」などと読まないようにしましょう。

今年度の使い方

今年度を使った分かりやすい例としては、「今年度の受注額は1億円を突破しました」「今年度の売上目標は昨年の2倍だ」「今年度中に取引先に挨拶しておこう」「今年度の医療費控除はいつまでに申請すればよいですか」などがあります。

その他にも、「小学校での英語教育が今年度より必修化されています」「今年度末とは3月31日のことですか」「今年度は和暦だと令和何年ですか」「今年度もよろしくお願いしますと英語で伝えました」などがあります。

今年度とは、「今」と「年度」で構成された熟語です。「年度」とは、暦年とは別に、事務などの便宜のために区分した1年の期間を表し、「会計年度」「営業年度」「物資年度」などがあります。現在の時を表す「今」と結び付き、今年度とは、いま現在の年度を意味します。

今年度はいつからいつまでを指すのか

今年度という言葉は、企業や行政あるいは学校などで用いられ、会計や事務処理のために区切られたこの1年の期間を指します。年度は目的などによって期間が異なるため、いつからいつまでという定義はありませんが、4月1日から翌年3月31日とすることが一般的です。

今年度の対義語

今年度の対義語・反対語としては、現在の年度の次にくる特定の区切りを持った1年間を意味する「来年度」、今年度の前の年度を意味する「昨年度」などがあります。

今年度の類語

今年度の類語・類義語としては、現在の年度を意味する「本年度」、1年ごとや毎年を意味する「年次」などがあります。

本年度の意味

本年度とは

本年度とは、現在進行しているこの年度、今年度を意味しています。

本年度の読み方

本年度の読み方は「ほんねんど」です。誤って「もとねんど」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「本年度もよろしくお願いします」「本年度は大変お世話になりました」

「本年度もよろしくお願いします」「本年度は大変お世話になりました」などが、本年度を使った一般的な言い回しです。

本年度の使い方

本年度を使った分かりやすい例としては、「本年度のアカデミー賞にノミネートされる」「本年度の年末調整の変更点を説明します」「本年度中に支払った保険料はいくらですか」「本年度とはいつからいつまでですか」などがあります。

その他にも、「本年度もよろしくお願いします」「本年度もありがとうございました」「本年度の源泉徴収票を作成する」「本年度末とはいつのことですか」「本年度中の合計所得金額の見積額を記入してください」などがあります。

本年度とは、今現在の年度、この年度を意味する言葉です。「本」は「本日」「本件」のような使い方で、当面している事柄や場面を指します。「年度」は、暦年とは切り離し、特定の目的のために規定された1年間の区切り方を表します。

本年度はいつからいつまでを指すのか

本年度という言葉は、一般的には4月1日から翌年3月31日の期間を指します。ただし、「年度」はその目的などによって期間が異なるため、必ずしも4月1日から翌年3月31日の期間ではないので注意してください。

本年度の対義語

本年度の対義語・反対語としては、対象としている年度の次に迎える年度を意味する「次年度」、前の年度を意味する「前年度」などがあります。

本年度の類語

本年度の類語・類義語としては、いまの年度を意味する「今年度」、この年や今年を意味する「当年」などがあります。

今年度の例文

1.もう12月になりましたが、今年度のふるさと納税の申込みはいつまでですか。
2.本年度もたくさんのご利用ありがとうございました。本日を持ちまして今年度の営業を終了いたします。
3.今年度の0歳児クラスには、西暦2022年生まれと2023年生まれの子がいます。
4.最後の道徳の授業を使って、今年度の反省と来年度の目標を子供たちに書いてもらうことにしました。
5.日本の学校と違うと思うのですが、インターナショナルスクールの今年度とはいつからいつまでですか。
6.今年度の税制改正により、企業は経費削減策を模索し、効率的な財務戦略が模索されています。
7.弊社では今年度も引き続き、社員の健康促進プログラムが実施され、ストレスマネジメントに力が入れられます。
8.今年度のAOエントリーは、11月30日までとなりますので、AO入学を検討されている方はお早めにどうぞ。
9.息子の小学校では今年度よりプログラミング教育が必修化されることになったそうだ。
10.今年度の売上目標は昨年度の2倍というので、従業員は必死に契約獲得に精を出しています。

この言葉がよく使われる場面としては、年度の期間、一般的に4月1日から翌年3月31日までを1年間とした区切り方を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にある「今年度」は、同じ意味である「本年度」に言い換えることができます。

本年度の例文

1.4月になり新年度がスタートしました。本年度もよろしくお願いします。
2.本年度は年10時間のALTと外国語活動を行い、英語の基礎的な能力を育む土台を作ります。
3.給付金は本年度中に支給と書いてあるので、本年中には受け取れないのかもしれない。
4.師走に入っても給付金が振り込まれていないが、本年度とはいつまでなのだろうか。
5.確定申告書に記載されている本年度とはいつからいつまでなのか、税務署に問い合わせました。
6.本年度の育成プログラムでは、若手社員に対するリーダーシップトレーニングが新たに導入されました。
7.本年度の事業計画では、グローバル市場での競争を見据え、国際展開に向けた投資を増やします。
8.本年度の大学祭も無事終了しました。 ご来場頂いた皆様、ご参加頂いた皆様、 誠にありがとうございました。
9.本年度からごみの分別が厳しくなったため、町内会単位で周知徹底が行われることになった。
10.イベントの模様は本年度から配信サイトでの生中継による配信も行っているので、会場に来られない方にも楽しめるだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、いま現在の年度を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にある「本年度」は、同義語である「今年度」に置き換えても問題ありません。

今年度と本年度という言葉は、どちらも「いま現在の年度」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、意味や使い方に違いはないので、好みや語呂の良さにより選べばよいでしょう。

言葉の使い方の例文
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