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【殿様商売】と【大名商売】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「殿様商売」(読み方:とのさましょうばい)と「大名商売」(読み方:だいみょうしょうばい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「殿様商売」と「大名商売」という言葉は、どちらも「努力や工夫をしない商売」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




殿様商売と大名商売の違い

殿様商売と大名商売の意味の違い

殿様商売と大名商売の違いを分かりやすく言うと、殿様商売とは辞書に掲載されている正しい表現、大名商売とは辞書に掲載されていない正しくない表現という違いです。

殿様商売と大名商売の使い方の違い

一つ目の殿様商売を使った分かりやすい例としては、「電力会社の値上げ続きは、まるで殿様商売である」「あの企業は殿様商売でも潰れることはないだろう」「ブランド名にあぐらをかいた殿様商売をしている」などがあります。

二つ目の大名商売を使った分かりやすい例としては、「あそこの英語教室は随分と大名商売だと感じました」「役所で大名商売のような対応をされた」「ふんぞり返った大名商売ができる立場ではないだろう」などがあります。

殿様商売と大名商売の使い分け方

殿様商売と大名商売という言葉は、どちらも商売の売り手がサービスや質の向上といった工夫や努力をせず、ゆったりと商売を行うさまを意味します。また、「殿様」「大名」が強い立場であることから、顧客に対して横柄な態度をとる商売という意味で誤用されています。

二つの言葉は、同じような意味を持っているため、互いに言い換えて使っても意味は変わりません。上記の例文にある「まるで殿様商売である」「大名商売のような対応」の殿様商売と大名商売は、互いに置き換えることができます。

ただし、殿様商売は辞書に載っている正しい日本語ですが、大名商売は辞書に掲載されていない表現です。改まった場面や文章などでは、辞書に掲載されている「殿様商売」を使った方がよいでしょう。

殿様商売と大名商売の英語表記の違い

殿様商売も大名商売も英語にすると「amateurish business」「dilettantish business」となり、例えば上記の「まるで殿様商売である」を英語にすると「It’s like a amateurish business」となります。

殿様商売の意味

殿様商売とは

殿様商売とは、商品知識や客との駆け引きなど、儲けるための努力や工夫に気を使わない商い方を皮肉っていう語を意味しています。

殿様商売の使い方

殿様商売を使った分かりやすい例としては、「高いシェア率に安住して殿様商売をしている」「時代遅れの殿様商売をして立ち行かなくなった」「私が殿様商売だと思う企業は大手電力会社10社です」などがあります。

その他にも、「絵に描いたような殿様商売ぶりであった」「殿様商売が成り立つ業界はどれでしょうか」「英語圏にも殿様商売という考え方はありますか」「アップルはいつまで殿様商売でやっていけるだろう」などがあります。

殿様商売とは、商売上の売り手として、サービスや品質の向上といった努力をせず、買い手に対して鷹揚な態度で商売を行うことを意味します。誉め言葉にはならず、会社や商売のあり方がよくないことを皮肉っていう表現です。また、その商売への危機感を表す時にも使用される言葉です。

殿様商売は誤用されることが多い

殿様商売という言葉は、誤用されることが多くなっています。本来は商売っ気のなさを皮肉めいた批判する表現なのですが、最近では「売り手が強気な商売をすること」の意味で使用されることがあります。これは「殿様」という立場が強い者のイメージに引っ張られた誤用だと考えることができます。

殿様商売の類語

殿様商売の類語・類義語としては、急に不慣れな商売などを始めて失敗することのたとえを意味する「武士の商法」、売り手が買い手に対して有利な立場にある市場の状態を意味する「売り手市場」などがあります。

大名商売の意味

大名商売とは

大名商売とは、売り手としての工夫や努力をしない商売を皮肉っていう語を意味しています。

大名商売の使い方

大名商売を使った分かりやすい例としては、「あんな大名商売では倒産するのは時間の問題だ」「あの店は大名商売をしているので嫌いです」「大名商売が原因で閉店に追い込まれたのだろう」などがあります。

その他にも、「あの企業は大名商売の気質が根付いている」「上から目線の大名商売に嫌気がさす」「テレビ局に対して大名商売の姿勢を続けていた」「マスコミからのバッシングで大名商売は改められるだろう」などがあります。

大名商売は地女子に掲載されていない言い回し

大名商売とは、辞書に掲載されていない言い回しですが、上述した「殿様商売」と同じ意味で使用される言葉です。江戸時代、「殿様」という言葉は大名や旗本の総称として使用されていました。そのため、「大名商売」は「殿様商売」の言い換えとして用いられることがあります。

大名商売が有名になったきっかけ

大名商売という言葉が有名になったきっかけは、ダウンタウンの松本人志さんがテレビ番組の中で、自身が所属する吉本興業の体質を「大名商売している」と揶揄したことにあります。大名のように強気な商売をしている、と経営方針に警鐘を鳴らしたのかもしれません。

大名商売の類語

大名商売の類語・類義語としては、特権を失った士族が慣れない商売に手を出して失敗したことを意味する「士族の商法」、売り手が市場を独り占めにして自分の利益が最大になるように定めた価格を意味する「独占価格」などがあります。

殿様商売の例文

1.世界のトヨタといえども、若者の車離れという状況下では殿様商売など出来るはずがありません。
2.今は大人気のポケモンゲームも、ずっと殿様商売ができるとは思えません。
3.YouTubeのマイチャンネルで、個人的に殿様商売だと思う企業をランキング形式で紹介しています。
4.料理店はグルメ番組で取り上げられると、殿様商売になってしまうことがあります。
5.殿様商売の末路はだいたい同じで、顧客が離れて急激な転落が始まります。

この言葉がよく使われる場面としては、いかにも悠長で甘い商売を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、殿様商売という言葉は、経営のあり方や商売の姿勢あるいはビジネススタイルを皮肉って用いられています。

大名商売の例文

1.圧倒的なブランド力を持っている企業は、大名商売になりがちです。
2.名前が売れたら天狗になってしまい、大名商売をしてしまう会社は長続きしないだろう。
3.特権意識のかたまりだった芸能事務所は大名商売をしていたが、名声を汚すような不祥事で経営危機に陥っている。
4.今の時代、殿様営業や大名商売をするような店はネット上で叩かれるに違いない。
5.まだまだ大名商売がまかり通る業界があることに、大変驚きました。

この言葉がよく使われる場面としては、横柄な態度で、売り手としての努力や工夫をしない商売を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、大名商売という言葉は、皮肉めいたニュアンスで使用されることが多くあります。辞書に掲載されている「殿様商売」という言葉に置き換えることができます。

殿様商売と大名商売という言葉は、どちらも「努力や工夫をしない商売」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、辞書に掲載されている正しい日本語の「殿様商売」を使えば間違いないでしょう。

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