似た意味を持つ「低浮上」(読み方:ていふじょう)と「高浮上」(読み方:こうふじょう)と「無浮上」(読み方:むふじょう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「低浮上」と「高浮上」と「無浮上」という言葉は、SNSを見る頻度という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
低浮上と高浮上と無浮上の違い
低浮上と高浮上と無浮上の意味の違い
低浮上と高浮上と無浮上の違いを分かりやすく言うと、低浮上はSNSをあまり見ないことを表現する時に使い、高浮上はSNSを多く見たり投稿することを表現する時に使い、無浮上はSNSに全く触れないことを表現する時に使うという違いです。
低浮上と高浮上と無浮上の使い方の違い
低浮上という言葉は、「低浮上になりはしたものの全く見ていないわけではない」「彼は一時期より随分と低浮上になってしまった」などの使い方で、SNSなどにログインや投稿をする頻度が少ないことや、SNSツールなどをあまり見ないことを意味します。
高浮上という言葉は、「高浮上の人がたくさん呟くとその人でタイムラインが埋まる」「電車に乗っている時は高浮上気味になる」などの使い方で、SNSなどにログインや投稿をする頻度が多いことを意味します。
無浮上という言葉は、「無浮上宣言をした彼は三日で帰ってきた」「一年で戻ってくると言っていたが無浮上が続いているようだ」などの使い方で、SNSなどにログインや投稿を全くせずに、見ることさえしないことを意味します。
低浮上と高浮上と無浮上の使い分け方
そもそも浮上という言葉をネット用語として使う場合は、特定のツールに姿を現すことという意味を持ち、SNSで多くの人に使われるようになりました。SNSだけでなく、オンラインゲームなどでも多く使われている言葉です。
低浮上と高浮上は対の意味を持ち、前者はSNSに文章や写真などを投稿することが多いなど姿を見せる頻度が高いことを表し、後者は頻度は少ないもののある程度は姿を現すことを表します。
一方の無浮上は、浮上という言葉がSNSを開いた形跡を他人にわかるように残すことを意味することから、全くそういったツールを使うことなく姿を現わさないことを意味します。
これが、低浮上、高浮上、無浮上の明確な違いです。
低浮上の意味
低浮上とは
低浮上とは、SNSなどにログインや投稿をする頻度が少ないことや、SNSツールなどをあまり見ないことを意味しています。
低浮上の読み方
低浮上は「ていふじょう」という読み方をする言葉で、TwitterやInstagramで特に使われます。名前表記の一部にすることで、あまりそのSNSを見ることができていないことをアピールする人もいます。
Twitterの低浮上の頻度
その定義は人によって異なり、Twitterで言えば、月に一回の投稿であったり、三日に一回であったり、一日一回であるという人も居ます。
LINEの低浮上の意味
また、LINEで低浮上という言葉が使われる時は、複数人が集められたグループや共有ノートなどで発言をあまりしないことを表します。
その他にもメッセージを読むことができないために既読状態にならず相手を心配にさせてしまうだろう場合や、コメントを含めた返事が遅れる場合などを前もって周囲に知っていて欲しい時に使う言葉です。
低浮上の類語
低浮上の類語・類義語としては、そのままにして放っておくことを意味する「放置」、関わり合いを持たないことを意味する「不干渉」があります。
高浮上の意味
高浮上とは
高浮上とは、SNSなどにログインや投稿をする頻度が多いことを意味しています。また、そういったSNSツールなどををあまり見ないことも意味します。
Twitterで高浮上の人は「Twitter廃人」「ツイ廃」とも呼ばれる
Twitterで高浮上状態でたくさん投稿をしている場合や、Twitterを長い時間見ている場合は「Twitter廃人」や、これを略した「ツイ廃」と呼ばれます。
しかしながら、TwitterやInstagramでたくさんの投稿を行う人は、投稿が並ぶタイムラインを圧迫し、本来見たい人の呟きを眺めるのを邪魔してしまうことから嫌煙されることがあります。
LINEは大勢の人に投稿が見られる機能より特定の相手にメッセージを送る機能の方が使われているため嫌煙されることはありませんが、メッセージ機能でも返信がしにくい内容に対しては既読状態にもならない「未読スルー」を行う人もいます。
高浮上の類語
高浮上の類語・類義語としては、隠れていたものや見えなかったものなどが現れることを意味する「出現」、現れ出ることを意味する「発現」、現れたり隠れたりすることを意味する「出没」などがあります。
無浮上の意味
無浮上とは
無浮上とは、SNSなどにログインや投稿を全くせずに、見ることさえしないことを意味しています。
無浮上の読み方
無浮上は「むふじょう」という読み方をする言葉で、登録だけはしたものの、使い方がわからなかったり、使う理由がなくなってしまった場合などに多く見られる状態です。
TwitterやInstagramの無浮上の意味
TwitterやInstagramにおける無浮上は、アプリなどを立ち上げることなく文章や写真などの投稿を全くしないことを意味します。
LINEの無浮上の意味
しかし、LINEにおける無浮上は、TwitterやInstagramにおける無浮上と同じようにアプリを立ち上げないのはもちろんのこと、グループチャットなどで発言をしないことや、自分宛てに届いたメッセージに対する返事もしないことを意味する場合もあります。
また、無浮上は人によって定義が異なり、長いこと立ち上げていない場合にも、数日間など一定の期間のみ起動せずに期間後は投稿を続ける場合などにも使われます。
無浮上の類語
無浮上の類語・類義語としては、ある状態から抜け出すことを意味する「離脱」、通信などが途絶えることを意味する「不通」、遠ざかって関係が薄く音信や訪問が途絶えていることを意味する「疎遠」などがあります。
低浮上の例文
この言葉がよく使われる場面としては、SNSなどにログインや投稿をする頻度が少ないことや、SNSツールなどをあまり見ないことを意味する時などが挙げられます。
例文3の「低浮上気味」は、若干頻度が減るニュアンスを与えますが「無浮上気味」という言い方をすることもできます。
高浮上の例文
この言葉がよく使われる場面としては、SNSなどにログインや投稿をする頻度が多いことを意味する時などが挙げられます。
ただし、人やツールによっては高浮上の定義が変わり、すぐに返事が返ってくることを表すこともあれば、その日そのツールを使ったとわかる行為が何度か行われた場合にも使われることがあります。
無浮上の例文
この言葉がよく使われる場面としては、SNSなどにログインや投稿を全くせずに、見ることさえしないことを意味する時などが挙げられます。
例文3の「ほとんど無浮上」という言葉は、低浮上という言葉に置き換えて使われることがあります。
低浮上と高浮上と無浮上どれを使うか迷った場合は、SNSをあまり見ないことを表す場合は「低浮上」を、SNSを多く見たり投稿することを表す場合は「高浮上」を、SNSに全く触れないことを表す場合は「無浮上」を使うと覚えておけば間違いありません。