【ご連絡させていただきました】と【ご連絡いたしました】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「ご連絡させていただきました」と「ご連絡いたしました」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ご連絡させていただきました」と「ご連絡いたしました」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「ご連絡させていただきました」と「ご連絡いたしました」の違い

「ご連絡させていただきました」は「ご連絡いたしました」の間違い

「ご連絡させていただきました」と「ご連絡いたしました」の違いを分かりやすく言うと、「ご連絡させていただきました」とは「ご連絡いたしました」の間違った使い方、「ご連絡いたしました」とは連絡することの敬語です。

「ご連絡させていただきました」は間違った敬語

一般的には「ご連絡させていただきました」という敬語の使い方は間違っています。意味が似ていることから、「ご連絡いたしました」のことを間違えて「ご連絡させていただきました」を使っている人がほとんどです。

「ご連絡いたしました」は正しい敬語

正しい言葉である「ご連絡いたしました」を使った分かりやすい例としては、「打ち合わせで不明な点があったためご連絡いたしました」「先日お電話にてご連絡いたしました通り本日午後3時に伺います」「前回の打ち合わせの件でご連絡させていただきました」などがあります。

「ご連絡いたしました」という敬語はあっても、「ご連絡させていただきました」というという敬語は間違っています。同時に「ご連絡いたしました」という敬語の意味について「連絡することの敬語」と覚えておきましょう。

「ご連絡いたしました」の英語表記

「ご連絡いたしました」を英語にすると「I am writing to you regarding to」となり、例えば上記の「前回の打ち合わせの件でご連絡させていただきました」を英語にすると「I am writing to you regarding the previous meeting」となります。

「ご連絡させていただきました」の意味

「ご連絡させていただきました」とは

「ご連絡させていただきました」とは、「ご連絡いたしました」の間違った使われ方です。

「ご連絡させていただきました」という言葉は存在せず、間違った敬語として広まっています。読み方が似ているため、「ご連絡いたしました」と混同してしまう人が多いようですが、間違った敬語なので使わないように気を付けましょう。

「ご連絡させていただきました」が間違った敬語である理由は二つあります。

「ご連絡させていただきました」は二重敬語

一つ目の理由としては二重敬語になっているからです。二重敬語とは「尊敬語+尊敬語」や「謙譲語+謙譲語」のように同じ種類の敬語を重複させることを言います。

「ご連絡させていただきました」は相手に失礼な可能性あり

二つ目の理由としては、相手に対して失礼な言葉になる可能性があるからです。「ご連絡させていただきます」の「させていただきます」は、相手や第三者の許可を得て行うことと、その行為によって恩恵を受ける場合に使う言葉になります。

そのため、自分が連絡することを相手が許可してなかったり、相手に恩恵を与えていない場合に使うと失礼に当たります。

目上の人に対して自分から連絡する場合は「ご連絡いたしました」「ご連絡申し上げます」などを使うと良いでしょう。

「ご連絡いたしました」の意味

「ご連絡いたしました」とは

「ご連絡いたしました」とは、連絡することの敬語を意味しています。

「ご連絡いたしました」の使い方

「ご連絡いたしました」を使った分かりやすい例としては、「昨日のご返事の件で連絡いたしました」「取り急ぎご連絡いたしました」「ホームページを見て興味を持ったのでご連絡いたしました」「この度は新サービスのご案内でご連絡いたしました」などがあります。

「ご連絡いたしました」は謙譲語である「ご連絡」と謙譲語である「いたす」と丁寧である「ます」で成り立っています。謙譲語が重複しているので二重敬語になっていますが、広く一般的に使われており、使用しても問題ない言葉になっています。

特にビジネスシーンにおいてよく使用される言葉で、上司などの目上の人に対して使っても問題ありません。

表現方法は「ご相談がありご連絡いたしました」「お願いしたくご連絡いたしました」

「ご相談がありご連絡いたしました」「お願いしたくご連絡いたしました」「ご連絡いたしました次第です」などが、「ご連絡いたしました」を使った一般的な言い回しになります。

「ご連絡いたしました」の類語

「ご連絡いたしました」の似た表現としては、「ご連絡差し上げました」「ご連絡します」「お知らせいたします」などがあります。

「ご連絡させていただきました」の例文

1.「ご連絡させていただきました」という言葉は正しい敬語ではないので、おそらく「ご連絡いたしました」の言い間違いだろう。
2.「ご連絡いたしました」という言葉は連絡することの敬語で、「ご連絡させていただきました」という言葉は間違っています。
3.「ご連絡させていただきました」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.明日の会議の件でご連絡させていただきましたという言葉を使う人はいるが、正しくは明日の会議の件でご連絡いたしましたです。
5.昨日ご連絡いたしました件はいかがでしょうかという言葉はあるが、昨日ご連絡させていただきました件はいかがでしょうかという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「ご連絡いたしました」という言葉を間違えて「ご連絡させていただきました」と表現している時などが挙げられます。

「ご連絡させていただきました」という言葉は正しい敬語ではないので、「ご連絡いたしました」を間違えて使っている可能性が高いです。

「ご連絡させていただきました」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「ご連絡させていただきました」ではなく、「ご連絡いたしました」と表現するのが正しい使い方になります。

「ご連絡いたしました」の例文

1.明日の打ち合わせについて確認したいことがいくつかあったので、ご連絡いたしました。
2.先日ご連絡いたしました弊社との共同開発の件はいかがでしょうか。
3.先程、お電話にてご連絡いたしましたが、不在のため、取り急ぎメールにてご報告いたします。
4.一部スジュールに変更があったので、出欠確認のため、ご連絡いたしました。
5.お忙しいところ恐縮ですが、ご連絡いたしました件について回答をお待ちしております。

この言葉がよく使われる場面としては、連絡することの敬語を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のようにビジネスシーンにおいてよく使われている言葉です。

「ご連絡させていただきました」と「ご連絡いたしました」どちらを使うか迷った場合は、「ご連絡させていただきました」は間違った敬語の使い方なので、正しい敬語の使い方である「ご連絡いたしました」を使うようにしましょう。

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