【ロケーション】と【ポジション】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ロケーション」と「ポジション」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ロケーション」と「ポジション」という言葉は、「位置」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




ロケーションとポジションの違い

ローケションとポジションの意味の違い

ロケーションとポジションの違いを分かりやすく言うと、ロケーションは他のものとの間に関係が存在しない時に使い、ポジションは他のものとの間に関係が存在する時に使うという違いです。

ローケションとポジションの使い方の違い

一つ目のロケーションを使った分かりやすい例としては、「先日訪れたホテルは最高のロケーションだった」「ロケーションがいいレストランでプロポーズされることを夢見ている」「節目の写真をスタジオにするかロケーションにするかで悩む」などがあります。

二つ目のポジションを使った分かりやすい例としては、「最も重要なポジションを任されることになり緊張している」「バレーボールのポジションならセッターが一番好きだ」「オープンポジションのデメリットは希望通りの配属にならないことだ」などがあります。

ローケションとポジションの使い分け方

ロケーションとポジションはどちらも、位置や場所を意味する言葉ですが、使い方が若干異なります。

ロケーションは、上記例文の「ホテルは最高のロケーションだった」「ロケーションがいいレストラン」などのように、施設や建物の場所に対して使われることが多く、撮影用スタジオ以外で撮影を行うことを意味する言葉としても使われています。

一方のポジションは、上記例文の「バレーボールのポジション」のように定位置を意味したり、「オープンポジション」のように部署や役割を意味するなど、他の人やものが存在する上で自身が位置する場所を指す言葉として使われています。

つまり、ロケーションは平面的な位置や場所を表現する場合に使い、ポジションは周囲のものとの関係を同時に表現する場合に使うという違いがあり、後者は高さも表すことができます。

ローケションとポジションの英語表記の違い

ロケーションを英語にすると「location」となり、例えば上記の「最高のロケーション」を英語にすると「the best location」となります。

一方、ポジションを英語にすると「position」となり、例えば上記の「最も重要なポジション」を英語にすると「the most important position」となります。

ロケーションの意味

ローケションとは

ロケーションとは、場所や位置を意味しています。

その他にも、撮影所以外で撮影を行うことを意味する言葉として使われています。

表現方法は「ロケーションがいい」「最高のロケーション」

「ロケーションがいい」「最高のロケーション」などが、ローケションを使った一般的な言い回しです。

ローケションの使い方

「絶好のロケーションを黙って見過ごすなんて勿体ない」「ロケーション履歴というサービスを利用すれば自分だけの地図を作ることができる」「ロケーションがいい場所は居心地がいい」などの文中で使われているロケーションは、「場所」の意味で使われています。

一方、「ロケーションハンティングのために様々な場所に出掛けている」「ロケーションを行う場所はロケ地と呼ばれている」「映画村での撮影もロケ-ション撮影とされる」などの文中で使われているロケーションは、「野外撮影」の意味で使われています。

ロケーションは英語で「location」と表記され、「位置」「場所」「野外撮影地」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われており、野外撮影を意味する場合には「ロケ」と省略して使われることが多くあります。

「ロケーション管理」の意味

上記例文の「ロケーション管理」とは、商品や材料の在庫管理において倉庫内での保管場所を指す言葉です。ロケーション管理を行うことで、誰でも物の場所を把握してたどり着くことができるため、管理システムが用いられていることも多くあります。

「ロケーションハンティング」の意味

また、上記例文の「ロケーションハンティング」とは、映画やドラマなどの映像番組のために屋外の撮影場所を見つけることを意味する和製英語で、「ロケハン」と略して使われることがほとんどです。

ローケションの類語

ロケーションの類語・類義語としては、地上のある一か所を意味する「地点」、箇所や場所を意味する「ポイント」、地点や場所を意味する「スポット」などがあります。

ポジションの意味

ポジションとは

ポジションとは、位置や定位置を意味しています。

その他にも、地位や部署を意味する言葉として使われています。

表現方法は「ポジションバスケ」「ポジションサッカー」

「ポジションバスケ」「ポジションサッカー」などが、ポジションを使った一般的な言い回しです。

ポジションの使い方

「そのスポーツのポジション名が未だに覚えられない」「双子が参加する試合では気が付けばポジションの交代をしているためやりづらい」「決まったポジションがあるわけではない」などの文中で使われているポジションは、「位置」の意味で使われています。

一方、「オープンポジションに応募するのは勇気が必要だった」「このポジションに昇り詰めるまで努力を惜しまなかった」「他者よりも責任感の必要なポジションは荷が重い」などの文中で使われているポジションは、「地位や部署」の意味で使われています。

ポジションは英語で「position」と表記され、「位置」「所定の位置」「地位」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われており、日常生活からスポーツ用語、ビジネス用語と様々な場面にて使われています。

「オープンポジション」の意味

上記例文の「オープンポジション」とは、職種や業務内容が特定されていない求人を指す言葉です。採用されてから配属先が決められるため、どのような業務内容になるのかが分からないデメリットもありますが、自分にあった仕事を割り振られるメリットもあります。

また、金融用語として使われる場合は、未決済のまま残っている取引状態を指す言葉として使われ、「建玉」(読み方:たてぎょく)とも呼ばれています。「ポジションの清算」「ポジションの損益」といった使われ方をします。

ポジションの類語

ポジションの類語・類義語としては、地位や役職を意味する「ポスト」、その人を特徴づけるような社会的地位を意味する「肩書き」、周囲の状況の中でその人が取る立場を意味する「立ち位置」などがあります。

ロケーションの例文

1.ロケーションの管理が杜撰な倉庫は、在庫の管理方法から見直すべきだと思う。
2.今回泊まる旅館のロケーションが良い宿と聞いていたが、部屋から太平洋が一望できるとは思っていなかった。
3.芸能人が紹介していたロケーション弁当のおすすめを調べてみたが、他にも美味しそうなものがたくさんあった、
4.ロケーション撮影を行う場合はゲリラ撮影を行うのではなく、管理者の迷惑にならないよう事前に許可を得るべきだと思う。
5.結婚式のプランでロケーションフォトを撮ることになり、日本家屋で和服を着ることができたのは今でも良い思い出だ。
6.夏の京都は川床で楽しむ食事がおすすめですが、当店は鴨川を望む最高のロケーションで特に夜は風情ある夜景も堪能できますよ。
7.自宅のアパートのベランダから、隅田の花火大会が一望できるなんて、最高のロケーションじゃないですか。
8.街の中心部に位置するホテルは、観光スポットへのアクセスが良好なロケーションを誇っており、観光客に人気です。
9.最新式のロケーション管理システムを活用することで、倉庫内の物品の場所をすばやく把握できるようになります。
10.旅行先で出会った素晴らしいロケーションに感動して、思わずSNSに投稿してしまうほどでした。

この言葉がよく使われる場面としては、場所や位置を意味する時などが挙げられます。

例文3から例文5のように、野外撮影を意味する言葉としても使われています。

また、例文3の「ロケーション弁当」とは、撮影や収録を行う現場にて演者らが食べる弁当を指す言葉で、「ロケ弁」と呼ばれることがほとんどです。楽屋弁当とも呼ばれ、屋外だけでなく屋内で食べる場合にも使われています。

ポジションの例文

1.ホームポジションを覚えたはいいものの、兄ほど早くブラインドタッチをすることは未だにできない。
2.野球のポジションは父に教わったことがあるが、サッカーのポジションは全く分からない。
3.得意なポジションを理解して自分の能力を最大限に活かせるような仕事ができたらと思っている。
4.自分が課内でポジション争いに巻き込まれているなんて同僚に聞かなければ全くわからなかった。
5.会社における中間的なポジションほど胃が痛くなるような役職はないだろうと思っている。
6.気の弱い息子は野球部で仲良しの子とポジション争いをすることになって憂鬱そうだが逃げないで戦い成長してほしい。
7.新人研修で、上司からチームのキーポジションを任されたことで大きな責任を感じ、緊張が高まっている。
8.同僚は先輩社員からは、ここ数年で昇進を重ね、重要なポジションまで登り詰めたと評価されている。
9.彼の所属する営業部ではポジション争いが激しく、自分の実力を存分に発揮できる場所を見つけるのが難しい状況にあった。
10.あの経済評論家は、いろいろ小難しい話をしているが、ようするに財務省のポジショントークをしているのである。

この言葉がよく使われる場面としては、位置や定位置を意味する時などが挙げられます。

例文1の「ホームポジション」とは、キーボード入力を行うために指を置く基本の位置を表す言葉です。キーボードに突起がついている「F」「J」は人差し指の定位置となっており、全ての指の対応キーを覚えておけばキーボードを見なくとも入力ができます。

また、例文3から例文5のポジションは、役割や立場、役職、地位といった意味で使われています。

ロケーションとポジションは、どちらも「位置」を表します。どちらを使うか迷った場合は、他のものとの間に関係が存在しない場合は「ロケーション」を、他のものとの間に関係が存在する場合は「ポジション」を使うと覚えておけば間違いありません。

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