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【賛同】と【賛成】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「賛同」(読み方:さんどう)と「賛成」(読み方:さんせい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「賛同」と「賛成」という言葉は、どちらも「他人の意見をよいと認めること」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




賛同と賛成の違い

賛同と賛成の意味の違い

賛同と賛成の違いを分かりやすく言うと、賛同とは他人の意見に協力するニュアンスがある、賛成とは他人の意見に協力するニュアンスがないという違いです。

賛同と賛成の使い方の違い

一つ目の賛同を使った分かりやすい例としては、「私たちはあなたの提案に賛同します」「賛同してくれる有志で香典を集める」「企業理念に賛同して出資を決めた」「賛同者を募るのに苦労しました」などがあります。

二つ目の賛成を使った分かりやすい例としては、「相手の提案に大いに賛成する」「彼女の意見に賛成します」「賛成派と反対派に分かれて議論する」「すべての人が賛成することはありません」などがあります。

賛同と賛成の使い分け方

賛同と賛成という言葉は、どちらも他人の意見や提案などをよしとして認めることを表しますが、ニュアンスには違いがあります。

賛同とは、他人の意見などをよいと認めて、自分も同じ意見を持つことを意味します。上記例文の「賛同者」とは、意見を認めて同意してくれる人達のことであり、単に認めてくれるだけでなく支持や協力をしてくれるニュアンスを含んだ表現です。

賛成とは、他人の意見や提案をよいと認めることを意味し、「反対」と対になる言葉です。「アイディアに賛成する」「意見に賛成だ」などの使い方で、あくまでも承認の意味で使用される言葉であり、賛同のような支持や協力のニュアンスはありません。

つまり、賛同には協力するなどアクションを起こすニュアンスがありますが、賛成にはそのような意味合いはありません。また、賛成よりも賛同の方が改まった硬い表現であることも、二つの言葉の違いになります。

賛同と賛成の英語表記の違い

賛同も賛成も英語にすると「approval」「agree」となり、例えば上記の「あなたの意見に賛同する」を英語にすると「approve your proposal」となります。

賛同の意味

賛同とは

賛同とは、他人の意見・提案などに、賛成・同意することを意味しています。

表現方法は「賛同する」「賛同いたします」「賛同します」

「賛同する」「賛同いたします」「賛同します」「ご賛同」などが、賛同を使った一般的な言い回しです。

賛同の使い方

賛同を使った分かりやすい例としては、「住民運動の趣旨に賛同し署名する」「議会の多数会派の賛同を得る」「賛同して頂ける方は返信お願いします」「私も賛同させていただきます」「周囲の賛同を得ることができなかった」などがあります。

その他にも、「趣旨にご賛同いただける方はお申し出ください」「英語教育に対する考え方や理念に賛同する」「環境省が推進するウォームビズに賛同します」「彼女の提案に賛同するつもりはない」などがあります。

賛同の「賛」は、訓読みで「たすける」と読み、わきから力を添えて助けることや同意することを表します。他人と考えや調子を合わせることを表す「同」と結びつき、賛同とは、他人の意見や行動に対して同意し、支持することを意味します。

賛同はビジネスシーンで使われることが多い

賛同という言葉は、やや硬い表現であり、日常会話よりもビジネスシーンで使用されることが多くあります。「ご賛同いただく」「賛同を得る」「賛同の声」などの言い回しで、他人の意見などに賛成して自分も同じ意見を持つことを表します。

賛同の対義語

賛同の対義語・反対語としては、同意しないことや不賛成を意味する「不同意」などがあります。

賛同の類語

賛同の類語・類義語としては、ある意見や主張などに賛成して後押しをすることを意味する「支持」、他人の意見などに対して賛成することを意味する「同意」、むやみに他人の説や行動に同調することを意味する「雷同」などがあります。

賛成の意味

賛成とは

賛成とは、人の意見や行動をよいと認めて、それに同意することを意味しています。

その他にも、「助力すること、賛助」の意味も持っています。

表現方法は「賛成します」「賛成する」「賛成です」

「賛成します」「賛成する」「賛成です」などが、賛成を使った一般的な言い回しです。

賛成の使い方

「議案は賛成多数で承認されました」「チラシにイラストを入れることに賛成です」「賛成と反対が対立してまとまらない」「賛成と反対に分かれるテーマである」などの文中で使われている賛成は、「人の意見や行動に同意すること」の意味で使われています。

一方、「プロジェクトの成功には君たちの賛成が必要不可欠です」「あなたの事業を金銭面から賛成します」「私たちは賛成を惜しみません」などの文中で使われている賛成は、「助力すること」の意味で使われています。

賛成という言葉は、上記の例文にあるように二つの意味を持ちますが、一般的には「人の意見や行動を認めて同意すること」の意味で用いられています。「助力すること」の意味で使用されることは少なくなっています。

「総論賛成各論反対」の意味

賛成を用いた日本語には「総論賛成各論反対」(読み方:そうろんさんせいかくろんはんたい)があります。総論賛成各論反対とは、ある案などについて用いる言葉で、趣旨には賛成するが、個々の具体的事柄には異議をとなえることを意味します。

賛成の対義語

賛成の対義語・反対語としては、ある意見などに対して逆らい同意しないことを意味する「反対」などがあります。

賛成の類語

賛成の類語・類義語としては、人の行為や思想などをよいと認めることを意味する「是認」、積極的に意義を認めることを意味する「肯定」、一定の主義や主張がなく安易に他の説に賛成するこを意味する「付和雷同」などがあります。

賛同の例文

1.異議なしとのご発声に、ご賛同いただける方は拍手をお願いいたします。
2.政府は、多くの国民が賛同する税金の使い方をしているだろうか。
3.本校の英語教育理念に賛同する優秀な教師を、全国から募集いたします。
4.弊社は、乳がんの早期受診の推進するピンクリボン運動に賛同いたします。
5.より多くの賛同を得るために、魅力的なプレゼンを行うつもりです。

この言葉がよく使われる場面としては、他人の意見などをよしとして同意することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、賛同という言葉は、ビジネスシーンで用いられることがほとんどです。

賛成の例文

1.早期の英語教育に賛成する割合は、父親よりも母親の方が多いようです。
2.賛否両論あることは承知しておりますが、私はこの意見に賛成です。
3.物事を決める際には、賛成意見も反対意見も同じように扱うようにしています。
4.あなたは消費税の増税に賛成しますか。それとも反対でしょうか。
5.議決の結果、すべての議案について賛成多数で可決されました。

この言葉がよく使われる場面としては、人の意見や行動をよいと認めて同意すること、助力することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、賛成の慣用的な言い回しには「賛成する」「賛成です」「賛成意見」「賛成多数」などがあります。「賛成多数」とは、物事に賛成する意見が多いことを意味します。

賛同と賛成という言葉は、どちらも「他人の意見や提案をよいと認めること」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、支持や協力のニュアンスを表現したい時は「賛同」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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