【予定】と【計画】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「予定」(読み方:よてい)と「計画」(読み方:けいかく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「予定」と「計画」という言葉は、どちらもあらかじめ定めることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




予定と計画の違い

予定と計画の意味の違い

予定と計画の違いを分かりやすく言うと、予定とは行事や行動を前もって定めることを意味しており、計画とはあらかじめ方法や順序などを考えることを意味するという違いです。

予定と計画の使い方の違い

一つ目の予定を使った分かりやすい例としては、「家族全員の予定を確認する」「珍しく予定が埋まる」「今週は予定がないのでいつでも良いよ」「今月の予定が決定した」「人生は予定通りにいかない」「会社都合で急な予定変更があった」「妻の出産予定日が近づいてきた」などがあります。

二つ目の計画を使った分かりやすい例としては、「彼は計画が立てられない」「学習の計画表が発表された」「計画を綿密に練る必要がある」「工場移転を計画する」「マイホーム計画中である」「計画を前倒しにすることになった」「物事を計画通りに進める」「計画分娩が行われた」などがあります。

予定と計画という言葉は、どちらもあらかじめ定めることを意味するのですが、予定とは行事や行動を前もって定めることを表し、計画とはあらかじめ方法や順序などを考えることを表します。具体的には、旅行に行くと決めることが予定で、旅行の交通手段や日程を考えることが計画です。

予定と計画の英語表記の違い

予定を英語にすると「schedule」となり、例えば上記の「予定通り」を英語にすると「as scheduled」となります。一方、計画を英語にすると「plan」となり、例えば上記の「計画を練る」を英語にすると「formulate a plan」となります。

予定の意味

予定とは

予定とは、行事や行動を前もって定めることを意味しています。

表現方法は「予定を入れる」「予定する」「予定がある」

「予定を入れる」「予定する」「予定がある」などが、予定を使った一般的な表現方法です。

予定の使い方

予定を使った分かりやすい例としては、「明後日から旅行の予定です」「今月は予定が何もない」「予定を詰めすぎて終わらない」「彼氏に予定を合わせる」「予定しておいてもらう」「進捗は予定通りです」「予定より早く終わった」「配達予定日時を過ぎても届かない」などがあります。

その他にも、「このままでは予定が立たない」「予定を入れすぎたから減らしたい」「予定を空けておいてもらう」「上司の予定をおさえる」「予定より遅れてしまった」「夏休みの予定はどうなってる?」「バスが予定通りに出発する」「取引先との会食を予定に組み込む」などがあります。

予定の語源

予定とは、行事や行動を前もって定めることを意味します。「予」という漢字は訓読みにすると「あらかじめ」、「定」という漢字は訓読みにすると「さだめる」となり、予定とはあらかじめ定めることを表します。

「予定調和」の意味

予定という言葉を用いた日本語には「予定調和」があり、物事は予想した流れの中で進み結果も予想通りであることを意味しています。哲学的な考えに由来する言葉であり、宇宙が秩序状態にあるのは神によって調和関係があらかじめ定められているからという説から出来た言葉です。

予定の類語

予定の類語・類義語としては、ある一日や毎日の予定を意味する「日程」、事を行う日を選んで決めることを意味する「日取り」、先行きの予想を意味する「見込み」、物事のなりゆきや将来のことを予測することを意味する「見通し」などがあります。

予の字を使った別の言葉としては、あらかじめ見積もることを意味する「予算」、何か事が起こりそうだと前もって感じることを意味する「予感」、引き延ばして実行しないことを意味する「猶予」(読み方:ゆうよ)などがあります。

計画の意味

計画とは

計画とは、ある事を行うために方法や順序などをあらかじめ考えることを意味しています。

表現方法は「計画を立てる」「計画倒れする」「計画通りにいかない」

「計画を立てる」「計画倒れする」「計画通りにいかない」などが、計画を使った一般的な表現方法です。

計画の使い方

計画を使った分かりやすい例としては、「ダム建設が計画されたが反対者が多い」「私は小さいときから計画性があります」「計画を立案するのが君の仕事だ」「計画的な人は常に落ち着いている」「気候が変わりやすく計画が立てづらい」「残念ながら計画倒れとなってしまった」などがあります。

その他にも、「婚活は計画通りにいかない」「旅行の計画を立てているときが一番楽しい」「事業計画書を提出してください」「計画を見直すのであれば今がベスト」「失敗の原因は詰めの甘い計画だったこと」「計画を実行に移すときが来たようだ」「用意周到な計画だと褒められた」などがあります。

計画とは、物事を行うために方法や手順などを筋道を立てて考えることを意味します。

「計画性」の意味

上記の「計画性」とは、目標に向かって必要な行程計画を立て、着実に実行して目標を達成する性質のことを言います。仕事を進めるうえで必要な要素で、就職活動の自己PRとしても使われます。

「計画運休」の意味

近年使われる計画という言葉を用いた日本語には「計画運休」があります。計画運休とは、交通機関が、台風の接近などに際して被害を最小限にするために、事前に予告して運行をとりやめることです。悪天候による被害を最小限にするため、交通機関の運休を予告するようになりました。

計画の類語

計画の類語・類義語としては、計画を立てることを意味する「設計」、ある事を行うために計画をたてることを意味する「企画」、工夫して計画を立てることを意味する「立案」、ひそかに計画を立てることを意味する「画策」などがあります。

計の字を使った別の言葉としては、 物の数量をはかり数えることを意味する「計算」、十分に考えないで判断することを意味する「早計」、集団の属性を数量的に把握することを意味する「統計」などがあります。

予定の例文

1.悪天候が心配されたが、オープンキャンパスは予定通りに行われた。
2.最近は仕事のスケジュールが予定通りに進まず、もどかしい思いをしている。
3.彼女はいつも予定が埋まっていて忙しそうだ。
4.来客の可能性があるので、家族の予定を空けておいた。
5.彼は予定は未定だと言って、約束を守らないことがある。
6.私は一人の方が気楽でいいが友人は孤独が耐え難く一人になるとたまらなく不安になるそうでいつも予定を詰め込んでいる。
7.クライアントから急な予定変更があったものの、なんとか納期までに間に合わせることができそうだ。
8.今日は何の予定も入れていないので、家でゴロゴロしながらテレビでも観ることにします。
9.運動会当日は朝方小雨が降っていたが、学校側の判断で予定通り行われることになった。
10.小学校では必ず予定帳に明日の時間割や宿題、持ち物を書かせていたが、あれも教育の一環だったのだな。

この言葉がよく使われる場面としては、行事や行動を前もって定めることを表現したい時などが挙げられます。

例文2で使われている「予定通り」とは、あらかじめ決めていたことが順調に進んでいるさまを表します。例文3で使われている「予定が埋まる」とは、スケジュールがいっぱいになり時間の余裕がないさまを表します。

計画の例文

1.いつも行き当たりばったりで、物事を計画的に進められない。
2.テスト勉強を計画的に取り組んだところ、テストの点数が上がった。
3.事前にしっかりと計画ができていないので、上司に詰めが甘いと注意される。
4.旅行の予定を立てるのは好きだが、旅行の計画を立てるのは苦手だ。
5.勉強計画を立てたものの、結局計画倒れで実行できずにテストの結果は悲惨だった。
6.あまりにも綿密に計画を立てるとアクシデントがあった時に対応できなくなるので、多少ルーズだったり本番に強い人間を周囲に置いた方がいい。
7.北日本に低気圧が接近している影響で、JR北海道の各線区では計画運休が実施される。
8.私は計画倒れしないように、身の丈に合ったスケジュールを組むことにしました。
9.もし誰かが情報を漏らしていたことが発覚した時は、計画は中止されることになっている。
10.あの会社は、借金や支払いを踏み倒すことを狙って計画倒産をしたに違いありません。

この言葉がよく使われる場面としては、ある事を行うために方法や順序などをあらかじめ考えることを表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文2で使われている「計画的」とは、あらかじめ計画を立てて物事を行うさまのことを表します。例文5で使われている「計画倒れ」とは、計画していたものの実行に至らないままで終わることを表します。

予定や計画という言葉はどちらも人生の中ので数えきれないほど、使ったり聞いたりする言葉なはずです。予定は行事や行動を前もって定めることを意味し、計画は方法や順序などをあらかじめ考えることを意味することに注意して使い分けましょう。

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