似た意味を持つ「キャッシング」と「カードローン」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「キャッシング」と「カードローン」という言葉は、「お金を借り入れできるサービス」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
キャッシングとカードローンの違い
キャッシングとカードローンの意味の違い
キャッシングとカードローンの違いを分かりやすく言うと、キャッシングは少額の融資を受ける時に使い、カードローンは多額の融資を受ける時に使うという違いです。
キャッシングとカードローンの使い方の違い
一つ目のキャッシングを使った分かりやすい例としては、「キャッシング取引に関する明細を見て頭が痛くなりそうだった」「キャッシング枠とショッピング枠は合わせて上限が決められていたはずだ」「キャッシングの利息はどのくらいだろうか」などがあります。
二つ目のカードローンを使った分かりやすい例としては、「カードローンご利用中のお客さまと書かれた案内を見る」「カードローンを借りる時のおすすめランキングが検索結果上部に出てきた」「カードローンは30分で審査が終わることもある」などがあります。
キャッシングとカードローンの使い分け方
キャッシングとカードローンはどちらも、お金を借り入れできるサービスや機能を指しますが、特徴が若干異なります。
キャッシングは、クレジットカードを経由してお金を借りることができる機能であるため、最短即日で少額でも借り入れすることができます。そのため、カードローンよりも若干金利が高く、借り入れできる上限金額も低めに設定されているのが特徴です。
一方のカードローンも、借入限度額の範囲内で繰り返し借り入れすることができるサービスですが、融資に特化しているためショッピングにカードを利用することはできません。金融機関によっては即日で融資を受けられますが、審査が必ず行われるのが特徴です。
つまり、キャッシングは少額の借り入れを行う場合に使われ、カードローンは多額の借り入れを行う場合に使われるという違いがあります。また、キャッシング機能のついたクレジットカードにはショッピング機能がついている場合がある点も異なります。
キャッシングとカードローンの英語表記の違い
キャッシングを英語にすると「cashing」「cash advance」となり、例えば上記の「キャッシング取引」を英語にすると「the cashing transaction」となります。
一方、カードローンを英語にすると「credit-card loan」「card loan」となり、例えば上記の「カードローンご利用中のお客さま」を英語にすると「card loan customers」となります。
キャッシングの意味
キャッシングとは
キャッシングとは、金融機関から個人が現金を借り入れるサービスを意味しています。
その他にも、一時的にデータを保存することを意味する言葉として使われています。
キャッシングの使い方
「キャッシングサービスは急に現金が必要となった場合に便利なサービスだ」「学生でもキャッシングを利用できるが、まずは親に相談した方がいいだろう」などの文中で使われているキャッシングは、「個人融資を受けるサービス」の意味で使われています。
一方、「キャッシングのおかげで何度もアクセスする場所にすぐにアクセスできる」「キャッシングされていないデータは少し読み込みに時間がかかる」などの文中で使われているキャッシングは、「データを一時保存すること」の意味で使われています。
キャッシングは英語で「cashing」「cash advance」と表記され、「会員に対して行なう小口融資」という意味を持つ和製英語です。本来「cashing」は「換金」を意味するため、英語圏では日本と同じように使われることはあまりありません。
日本では、クレジットカードを用いてお金を借りることができるサービスを指し、買い物に利用できる「ショッピング枠」と合わせてキャッシング枠が備わっていることが多くあります。
キャッシングの特徴
事前の審査が済ませられていることがほとんどであるため、最短即日で借り入れすることが可能であるという特徴がありますが、カードローンと比較すると最大利用額は低めに設定されており、金利も若干高い傾向にあります。
また、一度処理した情報や使用頻度が高いファイルを一時的に保存する仕組みや保存されたデータを指すIT用語である「キャッシュ」を変化させた語として「キャッシング」が用いられており、一時的にデータを保存することを意味します。
キャッシングの類語
キャッシングの類語・類義語としては、返済が困難になった場合に備えて設定される担保を必要とせずに利用できる「無担保ローン」などがあります。
カードローンの意味
カードローンとは
カードローンとは、借入限度額の範囲内で繰り返し借り入れすることができるサービスを意味しています。
カードローンの使い方
カードローンを使った分かりやすい例としては、「カードローンの自体に危険性はないが、返済遅延などのリスクがあるのは事実だ」「カードローンは信用情報として記録され、他の審査に影響を及ぼす可能性がある」などがあります。
その他にも、「銀行のカードローンは上限金利が高いと聞いたことがあるが本当だろうか」「銀行カードローンの過払い金は発生することはない」「審査なしでカードローンを借りる方法はなく、審査がない場合安全とは言えないだろう」などがあります。
カードローンは英語で「credit-card loan」「card loan」と表記され、「代金支払い機能や信用貸し機能が設定されているカード」を意味する「credit-card」と「貸付」を意味する「loan」を組み合わせた言葉ですが、カードが発行されない場合もあります。
申し込みには審査が必要ですが、金融機関によっては最短即日で借り入れでき、利用可能上限枠が高く設定されており、借りる額が高いほど金利が低くなるという特徴があります。一方では、金利変動制である場合は高くなる可能性があるというデメリットもあります。
カードローンの類語
カードローンの類語・類義語としては、資金の使い道が限定されていない個人向けの融資サービスを指す「フリーローン」などがあります。
キャッシングの例文
この言葉がよく使われる場面としては、金融機関から個人が現金を借り入れるサービスを意味する時などが挙げられます。
どの例文のキャッシングも、審査を必ずしも行うわけではなく、少額の融資を受けることができるサービスを指します。
カードローンの例文
この言葉がよく使われる場面としては、借入限度額の範囲内で繰り返し借り入れすることができるサービスを意味する時などが挙げられます。
どの例文のカードローンも、審査が必ず行われ、多額の融資を受けることができるサービスを指します。
キャッシングとカードローンは、どちらも「お金を借り入れできるサービス」を表します。どちらを使うか迷った場合は、少額の融資を表す場合は「キャッシング」を、多額の融資を表す場合は「カードローン」を使うと覚えておけば間違いありません。
