【しみじみ】と【つくづく】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「しみじみ」と「つくづく」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「しみじみ」と「つくづく」という言葉は、どちらも日本人らしい心の奥底から湧き出る情感を表現するという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



「しみじみ」と「つくづく」の違い

「しみじみ」と「つくづく」の違いを分かりやすく言うと、「しみじみ」は心の底から深く感じる良い意味の情感を意味していて、「つくづく」は物事を静かに深く考えることで何かを痛切に感じる様子を意味しているという違いです。

しみじみは、心の奥から湧き上がる、切なさや寂しさのようなものが含まれていても、総合的には良い意味で深く感じ入る様子を意味しています。これは日本人特有の心の動きを示すもので、趣深い感情であると言えます。

一方のつくづくというのは、何かの物事に対して、静かに深く考えたり、注意深く観察したりすることを意味しています。そして考えたり観察したりした結果として、心の奥で感じた思いなどを強調して表現する際などに使用します。

このつくづくという表現を使用する際には、物事を痛切に感じている様子が含まれています。この痛切という言葉は、身にしみて強く感じることを意味しています。マイナスの意味合いで使用されることも多いものです。

例えば「季節の変わり目をしみじみと感じる」という表現を考えます。これは、時の流れを切なく思いながらも、美しい季節の変化を楽しんでいるような状態です。しかしこれを「季節の変わり目をつくづくと感じる」と表現することはあまりありません。

つくづくという表現を使用する際には、例えば「この町の田舎っぽさにはつくづく嫌気がさす」などのように使います。これはマイナスの意味の言葉であり、じっくり考えて、改めて本当に嫌になったことを意味しています。

このように、「しみじみ」と「つくづく」は、どちらも心の底から湧き上がるような情感を意味していますが、しみじみは良い意味で使われることが多く、つくづくはマイナスの意味で使用されることが多いものであると覚えておくようにしましょう。

「しみじみ」の意味

「しみじみ」とは、心の底から深く何かを感じ取っている様子を意味しています。漢字表記では「染み染み」「沁み沁み」と書かれることがありますが、「沁み沁み」という表記は常用漢字ではないので、漢字で書く場合は「染み染み」とする方が一般的です。

しみじみという言葉は、日本人特有の心の情感などを示す表現の一種です。副詞的に使われる言葉であり、心の底から湧き上がるような気持ちについて表現する言葉です。

ここで言う副詞というのは、「添え言葉」と呼ばれるもので、他の言葉を詳しく説明する言葉のことを意味しています。例えば「彼女が今年成人するなんて、しみじみと感じ入るものがあるね」というように使用します。

これは、彼女が成人するという事実について、心の底から何か感じられるものがあるということを説明している表現ということになります。しみじみと感じる気持ちについては、明確に言葉で表せないような気持ちである場合が多いものです。

また、しみじみという言葉は、心を開き合っている者同士が向かい合うことを意味する場合もあります。例えば「久しぶりに会った友達としみじみと思い出話をした」などのように使われることもあります。

他にも、相手のことをじっと見つめることを「しみじみ」と表現する場合があります。例えば「若い頃の写真を見た後に、しみじみと今の自分の顔を見てしまった」というような使われ方をします。

このように、しみじみという表現は、心から湧き出てくる何とも言えない感情を示す言葉であることがわかります。言葉では言い表せないような微妙な情感を表現したい時などに「しみじみ」という言葉を使うのだと覚えておくようにしましょう。

このしみじみという表現は、ほとんどが良い意味や感慨深い意味を持って使われるものです。「季節の移り変わりをしみじみと感じる」などのように、時の流れを切なく思いつつも、美しいものを見て感慨にふけるような表現です。

「つくづく」の意味

「つくづく」とは、物事を静かに深く考えたり、注意深く観察したりする様子や、物事を痛切に感じている様子を意味しています。漢字表記では「熟」と書かれるものです。この漢字は漢字自体は常用字ですが「つくづく」という読み方は常用漢字表外です。

つくづくという言葉は、しみじみと同じように、日本人特有の心の情感を表す言葉の一種です。物事を静かに深く考えたり、注意深くある物を観察したりする様子を「つくづく」という言葉を使って表現します。

例えば「眠っている我が子をつくづくと眺める」などのように使われるもので、心の奥になんとも表現し難いような情緒を感じている様子を示しています。また、物事を痛切に感じる様子についても「つくづく」と表現する場合があります。

これは、マイナスの意味で使用される場合が多く、例えば「つくづく、この会社のやり方は合わないと感じる」などのように使用されたりします。これは、心の底から何かが嫌になった場合などに使用される表現です。

このように、つくづくという表現については、マイナスの意味を持って、その情感を表す場合が多いものであると言えます。また、前々から思っていたことを、改めて感じて、確信を持ったような状態の時にも使用される言葉です。

つくづくは、なにかを痛感するほど、心に強く感じている様子を示すものであると覚えておくようにしましょう。マイナスの意味で使用されることもあるということを覚えておくと「しみじみ」との違いが分かりやすくなります。

「しみじみ」の例文

1.祖父は孫の顔をしみじみと見て、かわいいなぁ、と言った。
2.十年ぶりに卒業アルバムを開いて、しみじみと見入ってしまった。
3.お酒を飲みながら、父としみじみ語りあかした。
4.会社の後輩と話していると、世代の差というのをしみじみと感じてしまう。
5.海外に単身赴任をして、しみじみと自分は日本が好きなんだなぁと実感した。

この言葉がよく使われる場面としては、心の底から何かを深く感じ入っている状態や心を開いている人と向かい合っている様子などを表現したい時などが挙げられます。しみじみは副詞であり、文章をより詳しい表現にするために用いられる言葉です。

しみじみという表現は日本人らしい情感に溢れる言葉です。言葉で言い表せないような、心の奥から湧き出てくる気持ちについて「しみじみ」という言葉を使って表現します。一般的には良い意味を強調するために使用される言葉であるとされています。

しみじみというのは、この世の切なさや、曖昧な寂しさなどの中にある、良い意味での感慨深い心持ちを示す時に使用される言葉であると覚えておくようにしましょう。

「つくづく」の例文

1.失敗をする度に、つくづく自分の性格が嫌になる。
2.学生時代は素晴らしいものだったと、つくづく思うなぁ。
3.元々向いていないと思っていたけれど、このアルバイトがつくづく嫌になったよ。
4.つくづくと、自分の将来について考えてみた。
5.社会人になって時間の大切さをつくづくと感じるよ。

この言葉がよく使われる場面としては、物事を静かに深く考えたり、注意深く観察する様子や、何かの物事を痛切に感じている様子などを表現したい時などが挙げられます。

つくづくとは、漢字表記をすると「熟」となりますが、この漢字を「つくづく」と読むのは常用漢字表外の読み方です。また、一般的には、漢字表記ではなく「つくづく」とひらがなで表記されるものです。

つくづくとは、日本人ならではの言葉で言い尽くせないような情感を示す言葉ですが、マイナスの意味で使用されることもあるものです。心のそこから強く嫌だなと思った時などに「つくづく」と使われることもあるのだと覚えておくようにしましょう。

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