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【余儀なくされる】と【せざるを得ない】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「余儀なくされる」(読み方:よぎなくされる)と「せざるを得ない」(読み方:せざるをえない)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「余儀なくされる」と「せざるを得ない」という言葉は、どちらもしないわけにはいかないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「余儀なくされる」と「せざるを得ない」の違い

「余儀なくされる」と「せざるを得ない」の意味の違い

「余儀なくされる」と「せざるを得ない」の違いを分かりやすく言うと、「余儀なくされる」は名詞+「を」の形で使う、「せざるを得ない」は動詞の連用形として使うという違いです。

「余儀なくされる」と「せざるを得ない」の使い方の違い

一つ目の「余儀なくされる」を使った分かりやすい例としては、「会社存続のためにビジネスモデルの変更を余儀なくされる」「パンデミックの影響で修学旅行の中止を余儀なくされる」「赤字解消のために人員削減を余儀なくされる」などがあります。

二つ目の「せざるを得ない」を使った分かりやすい例としては、「このまま悪天候が続けば体育祭を中止せざるを得ない」「まだ仕事が残っているので残業せざるを得ない」「風邪を引いたので薬を飲ませざるを得ない」などがあります。

「余儀なくされる」と「せざるを得ない」の使い分け方

「余儀なくされる」と「せざるを得ない」はどちらもしないわけにはいかないことを意味している言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「余儀なくされる」は名詞+「を」とセットで使う表現なので、「アクシデントがありスケジュールの変更を余儀なくされる」のような形で使います。

一方、「せざるを得ない」は動詞の連用形として使う表現なので、「アクシデントがありスケジュールを変更せざるを得ない」のような形で使います。

つまり、「余儀なくされる」と「せざるを得ない」は文法が異なっている表現と覚えておきましょう。

「余儀なくされる」と「せざるを得ない」の英語表記の違い

「余儀なくされる」も「せざるを得ない」も英語にすると、「have to」「must」「no choice」となり、例えば上記の「風邪を引いたので薬を飲まざるを得ない」を英語にすると「I have caught a cold,so I have no choice but to medicine it」となります。

「余儀なくされる」の意味

「余儀なくされる」とは

「余儀なくされる」とは、他にするべき方法がないことを意味しています。

「余儀なくされる」の使い方

「余儀なくされる」を使った分かりやすい例としては、「足の骨折が致命傷になり引退を余儀なくされる」「大規模停電により営業停止を余儀なくされる」「彼女はビザの更新が上手くいかず帰国を余儀なくされる」などがあります。

「余儀なくされる」は他にするべき方法がないことを意味する言葉で、外的な要因により、自分の意志とは異なる選択や行動を取らなければいけない場合に使います。

「余儀なくされる」は上記の例文にある「足の骨折が致命傷になり引退を余儀なくされる」のように、名詞+「を」の形で使うのが一般的です。

「余儀なくされる」は様々な場面で使える

「余儀なくされる」は様々な場面で使うことができる言葉なので、日常生活だけではなく、ビジネスシーンにおいても使うことができると覚えておきましょう。

「余儀なくされる」の注意点

「余儀なくされる」を使う上で注意しなければならないのは、無闇に使わないことです。なぜなら、過度に使ってしまうと被害者意識を強調してしまう可能性があるのが理由になります。

「余儀なくされる」の類語

「余儀なくされる」の類語・類義語としては、為すべき方法が見つからないことを意味する「せんかたない」、仕方がないことを意味する「しかたない」、不都合や不利益が生じると予測されてもら回避することができないことを意味する「避けられない」などがあります。

「せざるを得ない」の意味

「せざるを得ない」とは

「せざるを得ない」とは、しないわけにはいかないことを意味しています。

表現方法は「そうせざるを得ない」「断念せざるを得ない」「欠席せざるを得ない」

「そうせざるを得ない」「断念せざるを得ない」「欠席せざるを得ない」「せざるを得ない状況」「反対せざるを得ない」「中止せざるを得ない」「延期せざるを得ない」などが、「せざるを得ない」を使った一般的な言い回しになります。

「せざるを得ない」の使い方

「せざるを得ない」を使った分かりやすい例としては、「甲子園優勝を目指しているならもっと練習せざるを得ない」「メンバーが集まらないので今日の飲み会は中止せざるを得ない」「体調は悪いが終わりの時間まで我慢せざるを得ない」などがあります。

「せざるを得ない」は「する」の未然形「せ」に、打ち消しを表わす助動詞「ず」の連体形の「ざる」、格助詞の「を」、否定を表す「得ない」が合わさり、しないわけにはいかないことの意味で使われている言葉です。

「せざるを得ない」は上記の例文の「メンバーが集まらないので今日の飲み会は中止せざるを得ない」のように、不本意ながらも状態や状況からそうしなければだめだという場面で使います。

「せざるを得ない」は様々な場面で使える

また、日常生活だけではなく、ビジネスシーンにおいても使うことができると覚えておきましょう。

「せざるを得ない」の類語

「せざるを得ない」の類語・類義語としては、避けようがないことを意味する「不可避」、そうするより他に方法がないことを意味する「止むを得ない」、直面するのを回避することができないことを意味する「逃げられない」などがあります。

「余儀なくされる」の例文

1.大型地震の影響で、多くの住民が避難所での生活を余儀なくされる。
2.近くに外資系の大型スーパーがオープンしたので、この地域からの撤退を余儀なくされる。
3.北海道へ旅行した際に食べた海鮮にあたり、入院を余儀なくされる。
4.度重なる政策の失敗により国民の信頼を失ったことで、内閣解散を余儀なくされる。
5.彼は将来有望と言われた選手だったが、試合中に起きた大怪我により、引退を余儀なくされる。

この言葉がよく使われる場面としては、しないわけにはいかないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「余儀なくされる」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「せざるを得ない」の例文

1.こちらの提示している条件と折り合いがつかなさそうなので、今回はお断りせざるを得ないです。
2.彼は校則をいくつも破ったので、学校側としては退学させざるを得ない。
3.今日は祝日だが客先でトラブルがあり対応しなければならないので、出社せざるを得ないです。
4.大型台風が迫っているので、今週末に行われる花火大会は中止せざるを得ない。
5.全国大会優勝を目指しているのであれば、チームとしてもっと練習せざるを得ないです。

この言葉がよく使われる場面としては、他にするべき方法がないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「せざるを得ない」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「余儀なくされる」と「せざるを得ない」はどちらもしないわけにはいかないことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、名詞+「を」の形で使うのが「余儀なくされる」、動詞の連用形として使うのが「せざるを得ない」と覚えておきましょう。

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