【思考錯誤】と【試行錯誤】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「しこうさくご」という読み方の「思考錯誤」と「試行錯誤」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「思考錯誤」と「試行錯誤」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




思考錯誤と試行錯誤の違い

思考錯誤は試行錯誤の間違い

思考錯誤と試行錯誤の違いを分かりやすく言うと、思考錯誤とは試行錯誤の間違った使い方、試行錯誤とは様々な方法を繰り返し試みて失敗を重ねながら解決方法を追求することです。

思考錯誤は誤字

一般的には思考錯誤という言葉は存在しません。読み方が同じなことから、試行錯誤のことを間違えて思考錯誤を使っている人がほとんどです。

試行錯誤は正しい日本語

正しい言葉である試行錯誤を使った分かりやすい例としては、「試行錯誤を重ねた結果ついに完成しました」「試行錯誤しながら答えを見つけていくのが楽しいです」「研究において試行錯誤を重ねることは大切です」「試行錯誤を繰り返して完成しました」などがあります。

試行錯誤という言葉はあっても、思考錯誤という言葉は存在しません。同時に試行錯誤という単語の意味について「様々な方法を繰り返し試みて失敗を重ねながら解決方法を追求すること」と覚えておきましょう。

試行錯誤の英語表記

試行錯誤を英語にすると「trial and error」となり、例えば上記の「試行錯誤を繰り返して完成しました」を英語にすると「I completed it after repeated trial and error」となります。

思考錯誤の意味

思考錯誤とは

思考錯誤とは、試行錯誤の間違った使われ方です。

思考錯誤という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。発音が同じなため、試行錯誤と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

思考錯誤と間違えやすい理由

思考錯誤と試行錯誤を間違えてしまう一番の理由としては、思考と試行の発音が同じだからです。また、「試行」よりも「思考」の方が広く一般的に使われている言葉なため、勘違いしてしまう人が多いのでしょう。

ではなぜ、思考錯誤が間違った日本語かというと、「思考」は経験や知識をもとにあれこれと頭を働かせることを意味しており、間違えることを意味する「錯誤」と合わせると、経験や知識をもとにあれこれと頭を働かせるの間違えるという意味の通じない言葉になってしまうからです。

試行錯誤は様々な方法を繰り返し試みて失敗を重ねながら解決方法を追求することを意味しているので、試しにやってみることの意味を持つ「試行」を使うのが正しと覚えておきましょう。

思考を使った正しい日本語

間違った言葉である思考錯誤の思考を使った言葉としては、今まで行われてきた理論や枠に捉われずに全く異なった角度から新しいアイデアを生もうとする考え方のことを意味する「水平思考」、悪い状況の中でも前向きに考えることを意味する「プラス思考」などがあります。

試行錯誤の意味

試行錯誤とは

試行錯誤とは、様々な方法を繰り返し試みて失敗を重ねながら解決方法を追求することを意味しています。

表現方法は「試行錯誤を重ねる」「試行錯誤を繰り返す」「試行錯誤しました」

「試行錯誤を重ねる」「試行錯誤を繰り返す」「試行錯誤しました」などが、試行錯誤を使った一般的な言い回しになります。

試行錯誤の使い方

試行錯誤を使った分かりやすい例としては、「試行錯誤を繰り返した結果納得のいく製品が完成しました」「このゲームの全てのエンディング見るには相当な試行錯誤が必要です」「試行錯誤の末新しい投球フォームに辿り着くことができました」などがあります。

「試行錯誤」は試しにやってみることを意味する「試行」と、間違えることを意味する「錯誤」が合わさり、試しに行って間違えるという意味になります。これが転じて、様々な方法を繰り返し試みて失敗を重ねながら解決方法を追求することを意味する四字熟語として使われるようになりました。

「試行錯誤」は日常生活やビジネスシーンだけではなく、スポーツシーンや学生生活など幅広い場面で使える言葉です。

試行錯誤の由来

「試行錯誤」の由来は明確な答えはないのですが、アメリカの心理学者エドワード・ソーンダイクが、猫などの動物相手に行った実験から提唱された試行錯誤説が最も有力と言われています。

試行錯誤の類語

試行錯誤の類語・類義語としては、困難な状況の中で苦しみながら努力することを意味する「悪戦苦闘」(読み方:あくせんくとう)、細かな努力を積み重ねて大変な苦労をすることを意味する「粒粒辛苦」(読み方:りゅうりゅうしんく)などがあります。

思考錯誤の例文

1.思考錯誤という言葉は存在しないので、おそらく試行錯誤の言い間違いだろう。
2.試行錯誤という言葉は様々な方法を繰り返し試みて失敗を重ねながら解決方法を追求することで、思考錯誤という言葉はない。
3.思考錯誤という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.息子を寝かしつけるために思考錯誤しているという言葉を使う人はいるが、正しくは息子を寝かしつけるために試行錯誤しているとです。
5.試行錯誤を重ねて遂に完成しましたという言葉はあるが、思考錯誤を重ねて遂に完成しましたという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、試行錯誤という言葉を間違えて思考錯誤と表現している時などが挙げられます。

思考錯誤という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、試行錯誤を間違えて使っている可能性が高いです。

思考錯誤という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、思考錯誤ではなく、試行錯誤と表現するのが正しい使い方になります。

試行錯誤の例文

1.こちらの商品は開発部全員が試行錯誤を繰り返して完成させたので、とても自信があります。
2.試行錯誤して打撃フォームを変えた結果、大リーグでホームラン王になることができました。
3.これは素晴らしい絵画だが、ここまでくるのに相当な試行錯誤があったに違いない。
4.試行錯誤を重ねてやっとの思い作り上げた作品なので、とても愛着があります。
5.ゲームをプレイする際に心掛けているのは、攻略情報を一切見ず、試行錯誤しながら進めていくことです。
6.試行錯誤を重ねた結果、今のやり方を編み出し、ようやく成果を出せるようになったのだから、それを「友だちのよしみで教えてよ」と言われたところで、教えたくないというのが本音だ。
7.新しく始めたYouTubeチャンネルの再生数を伸ばすために、寝る間も惜しんで試行錯誤を続けていたが、なかなかうまくいかないでいた。
8.このレトルト食品は家でもおいしく手軽に一流の味をというコンセプトの下で、度重なる試行錯誤の末やっと完成させたものだ。
9.部下は自分では試行錯誤しているつもりでも、一貫して同じ発想を繰り返しているだけであって同じ壁にぶち当たるのは自明の理であった。
10.誰だっていきなり完璧なものを作ることはできないのだから、時間が許す限り何度も試行錯誤を重ねて納得のいくものを作ってほしい。

この言葉がよく使われる場面としては、様々な方法を繰り返し試みて失敗を重ねながら解決方法を追求することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、試行錯誤はビジネスシーンやスポーツシーンなど様々な場面で使える言葉です。

思考錯誤と試行錯誤どちらを使うか迷った場合は、思考錯誤は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の試行錯誤を使うようにしましょう。

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