似た意味を持つ「していません」と「しておりません」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「していません」と「しておりません」という言葉は、どちらもある物事を行なっていないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「していません」と「しておりません」の違い
「していません」と「しておりません」の意味の違い
「していません」と「しておりません」の違いを分かりやすく言うと、「していません」よりも「しておりません」の方が丁寧な表現という違いです。
「していません」と「しておりません」の使い方の違い
一つ目の「していません」を使った分かりやすい例としては、「今月の目標をまだ達成していません」「明日の朝食の準備をまだしていません」「サーバーの更新作業をしていません」「私は運動していません」などがあります。
二つ目の「しておりません」を使った分かりやすい例としては、「顧客からの問い合わせにまだ対応しておりません」「期間外の商品のため現在は販売しておりません」「現在求人募集はしておりません」などがあります。
「していません」と「しておりません」の使い分け方
「していません」と「しておりません」はどちらもある物事を行なっていないことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「していません」よりも「しておりません」の方が丁寧な表現という点です。
ではなぜ「しておりません」の方が丁寧な表現かというと、「していません」は「していない」を丁寧にしただけの丁寧語なのに対して、「しておりません」は丁重語+丁寧語で成り立っている表現なので、敬意の度合いが強いと覚えておきましょう。
「していません」と「しておりません」の英語表記の違い
「していません」も「しておりません」も英語にすると「have not」となり、例えば上記の「私は運動していません」を英語にすると「I haven’t been exercising」となります。
「していません」の意味
「していません」とは
「していません」とは、ある物事を行なっていないことを意味しています。
「していません」の使い方
「していません」を使った分かりやすい例としては、「遊んでばかりいて夏休みの宿題をしていません」「現在乗務員は募集していません」「明日の遠足の準備をまだしていません」「仕事が忙しくて資格勉強をしていません」などがあります。
「していません」はある物事を行なっていないことを意味する「していない」の丁寧語です。丁寧語とは、丁寧な言い方をすることによって相手への敬意を示すことを意味する敬語表現です。
「していません」は否定的な表現で、特定の動作や状態が未完了だったりまだ実行されていない場合に使います。
また、ビジネスシーンや日常生活などの様々な場面において使うことができる言葉です。
「していません」は過去形でも使える
「していません」は現在形だけではなく、「していませんでした」などの過去形の言葉と一緒に使うことで、過去に対しても使うことができます。
「していません」の類語
「していません」の類語・類義語としては、根拠となる事実がまったくないことを意味する「事実無根」、行っていないことを意味する「やっていない」などがあります。
「しておりません」の意味
「しておりません」とは
「しておりません」とは、ある物事を行なっていないことを意味しています。
「しておりません」の使い方
「しておりません」を使った分かりやすい例としては、「ただいま新規メンバーは募集しておりません」「こちらの商品は日本国内では販売しておりません」「お使いの端末には対応しておりません」「間違ったことをしたつもりはないので反省しておりません」などがあります。
「しておりません」はある物事を行なっていないことを意味する「していない」に、丁重語の「おる」と、丁寧語の「ません」が合わさった敬語表現です。丁重語とは謙譲語の一種で謙譲語Ⅱとも言われており、自分や身内の行動を謙る場合に使うことを意味しています。
「しておりません」はは否定的な表現で、特定の動作や状態が未完了だったりまだ実行されていない場合に使います。
また、ビジネスシーンや日常生活などの様々な場面において使うことができる言葉です。
「しておりません」は目上の人に使える
「しておりません」はとても丁寧な表現なので、ビジネスシーンにおいて上司や取引先などの目上の人に対しても使うことができます。
「しておりません」は過去形でも使える
「しておりません」は現在形だけではなく、「しておりませんでした」などの過去形の言葉と一緒に使うことで、過去に対しても使うことができます。
「しておりません」の類語
「しておりません」の類語・類義語としては、行っていないことを意味する「行なっておりません」、やっていないことを意味する「やっておりません」などがあります。
「していません」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、ある物事を行なっていないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「していません」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「しておりません」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、ある物事を行なっていないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「しておりません」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「していません」と「しておりません」はどちらもある物事を行なっていないことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「していません」よりも「しておりません」の方が丁寧な表現と覚えておきましょう。