似た意味を持つ「将来」(読み方:しょうらい)と「未来」(読み方:みらい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「将来」と「未来」という言葉は、どちらも「これから先」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
将来と未来の違い
将来と未来の意味の違い
将来と未来の違いを分かりやすく言うと、将来とは先の時間を主観的に表し、未来とは先の時間を客観的に表すという違いです。
将来と未来の使い方の違い
一つ目の将来を使った分かりやすい例としては、「二人の将来について考えるようになりました」「子どもの将来が心配です」「私の将来の夢は英語の先生です」「AIは人々の生活に変化を将来するだろう」などがあります。
二つ目の未来を使った分かりやすい例としては、「より良い未来を切り拓くために何ができるだろう」「未来がどうなるのか誰も分かりません」「現世の行為が因となって未来の果をもたらす」「英語の未来進行形の作り方を習いました」などがあります。
将来と未来の使い分け方
将来と未来という言葉は、どちらも現在のあとに来る時、これから先を表しますが、意味や使い方には違いがあります。
将来とは、これから先や前途を意味します。「私の将来の夢は看護師です」のような使い方で、主観的な先の時間を表現し、比較的近い時期を指すことが多い言葉です。また、「生活に変化を将来する」のような使い方で、ある状態や結果を招くことも意味します。
未来とは、これから先の時や現在のあとに来る時期を意味します。「より良い未来」のような使い方で、客観的な先の時間を表現し、比較的遠い時期を指すことが多くなっています。また、「英語の未来進行形」のような使い方で、文法における時制も表します。
つまり、将来とは先の時間を主観的に表現する時に使用され、未来とは先の時間を客観的に表現する時に用いられる言葉です。また、将来よりも未来の方が時間的に遠い時期を表す傾向があります。
将来と未来の英語表記の違い
将来も未来も英語にすると「future」「futurity」となり、例えば上記の「将来について考える」を英語にすると「think about the future」となります。
将来の意味
将来とは
将来とは、これから先、未来、前途を意味しています。
その他にも、「引き連れてくること、特に、外国など他の土地から持ってくること」「ある状態や結果を招くこと、招来」の意味も持っています。
将来の使い方
「介護職は将来性のある仕事です」「漠然と将来が不安になることがあります」「息子は将来の夢がないようです」「将来の夢ランキング1位は医者です」「将来は英語を使う仕事に就きたいです」などの文中で使われている将来は、「これから先、未来」の意味で使われています。
一方、「イギリスから将来した資料を紹介します」の文中で使われている将来は「引き連れてくること」の意味で、「市場での供給不足が米の値上がりを将来した」などの文中で使われている将来は「ある状態や結果を招くこと」の意味で使われています。
将来とは、上記の例文にあるように複数の意味を持ちますが、一般的には「これから先、未来、前途」の意味で用いられています。将来の「将」は訓読みで「ひきいる」と読み、もたらすことや引き連れることを表し、「来」は近づいてくることや時間的にこれからくることを表します。
表現方法は「将来性がある」「将来性がない」「将来性を買われる」
将来を用いた日本語には「将来性」があります。将来性とは、将来が期待されるという見込みを意味し、将来の発展が見込まれる状態を表すプラスイメージの言葉です。「将来性がある」「将来性がない」「将来性を買われる」などの言い回しがあります。
将来の対義語
将来の対義語・反対語としては、時間的にさかのぼった過去の一時期を意味する「昔」、現在や今の世を意味する「今」などがあります。
将来の類語
将来の類語・類義語としては、今からのちを意味する「今後」、今からのちや行く末を意味する「末」、これからの成り行きや前程意味する「前途」、今後の成り行きや将来の見通しを意味する「先行き」、ある状態を実現させることや引き起こすことを意味する「もたらす」などがあります。
未来の意味
未来とは
未来とは、現在のあとに来る時、これから来る時を意味しています。
その他にも、「仏語、三世 (さんぜ) の一つ、死後の世、来世、後世 (ごせ)、未来世」「主として西欧語の文法で、時制の一つ、過去や現在に対して、これから実現するものとして述べる場合の語法」の意味も持っています。
未来の読み方
未来の読み方は「みらい」です。ただし、人の名前としての「未来」は、「みらい」「みき」「みく」などと複数の読み方があるので気を付けてください。
未来の使い方
「世界各国の子どもたちが未来について話し合う」「未来永劫続くビジネスモデルはありません」「どんな時も未来志向でいこう」などの文中で使われている未来は、「現在のあとに来る時、これから来る時」の意味で使われています。
一方、「私たち一人一人に永遠の未来があるのです」の文中で使われている未来は「仏語の三世 (さんぜ) の一つ」の意味で、「英語には三つの未来形があります」の文中で使われている未来は「これから実現するものとして述べる場合の語法」の意味で使われています。
未来とは、上記の例文にあるように三つの意味を持ち、それぞれの意味で使用されているため、文脈により意味を捉える必要があります。未来の「未」は訓読みで「いまだ」と読み、今になってもまだ実現していないさまを表します。
四字熟語「未来永劫」の意味
未来を用いた四字熟語には「未来永劫」(読み方:みらいえいごう)があります。未来永劫とは、これから先の無限に長い年月に渡ることを意味します。「未来永劫愛している」のような使い方で、副詞的にも用いることもできます。
未来の対義語
未来の対義語・反対語としては、現在より以前の時を意味する「過去」、過去と未来の間を意味する「現在」などがあります。
未来の類語
未来の類語・類義語としては、今からのちや以後を意味する「今後」、これから先や将来を意味する「行く先」、子供などが成長していく将来を意味する「生い先」、今から以後や今後を意味する「これから」などがあります。
将来の例文
この言葉がよく使われる場面としては、これから先や未来、未知のものなどをもたらすこと、ある結果を招くことを表現したい時などが挙げられます。
例文1から例文4にある将来は、これから先や未来の意味で用いられています。例文5の将来は、ある結果を招くことを意味しています。
未来の例文
この言葉がよく使われる場面としては、これから先の時、現在のあとに来る時期、三世の一つである未来世、文法で動詞の時制の一つを表現したい時などが挙げられます。
例文1から例文4にある未来は、現在のあとに来る時期の意味で用いられています。例文5の未来は、英文法の時制の一つで、これから実現するものとして述べる場合の語法を意味しています。
将来と未来という言葉は、どちらも「これから先の時間」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、これから先の時間を主観的に表現したい時は「将来」を、これから先の時間を客観的に表現したい時は「未来」を使うようにしましょう。