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【映える】と【栄える】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「はえる」という読み方で、似た意味を持つ「映える」と「栄える」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「映える」と「栄える」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




映えると栄えるの違い

映えると栄えるの意味の違い

映えると栄えるの違いを分かりやすく言うと、光に照らされてあざやかに見えるものを指すか、周囲との対比で目立っているものを指すかの違いです。

映えると栄えるの使い方の違い

映えるという字は「夕空に映える富士山」という例文のように、光に照らされて輝く、光によって美しく見える、あざやかに見える、という意味を表現する際に使う漢字です。

一方、栄えるという字は「青い海に白い船が美しく栄える」という例文ように、周囲との対比により引き立って見える、対比することで一段と目立つ、他と比べてみると立派に見える、という意味を表現する際に使う漢字です。

別の例文を使うと「この写真はインスタグラムに映えている」は写真があざやかに見えるという意味で使う表現、「この役者は他の役者より栄える」は役者が他者との対比で目立って立派に見えるという意味で使う表現となります。

映えると栄えるは、辞書で調べると「はえる」という項目に並んで出てくる言葉です。どちらの漢字を使ったら良いのか迷った際には、「映」という字を含んだ熟語、「栄」という字を含んだ熟語を思い起こしてみるとわかりやすいです。

映えると栄えるの英語表記の違い

映えるを英語にすると「photogenic」となり、例えば「東京の景色は本当にインスタ映えする」を英語にすると「The view of Tokyo is really photogenic」になります。

一方、栄えるを英語にすると「prosper」となり、例えば上記の「この街は栄えるだろう」を英語にすると「This city will prosper」となります。

以下に「映える」と「栄える」の漢字の持つ意味の詳しい説明をしています。「映」を含んだ熟語、「栄」を含んだ熟語もあわせて紹介していますので、参考にしてください。

映えるの意味

映えるとは

「映える」とは、「映る」(うつる)という漢字を使っています。この「映る」という漢字は「形や色、光などが他の物の表面に現れている状態」のことを意味します。

表現方法は「映える写真」「映える色」「映える料理」

「映える写真」「映える色」「映える料理」などが、映えるを使った一般的な言い回しです。

映えるの使い方

映えるを使った分かりやすい例としては、「この場所はインスタ映え間違いない」「映えスポットを巡る旅行に行く」「この映えスイーツ最高」「だめだ映えない」「正直おいしい料理と映える料理は違う」「映える撮影テクニックを勉強中」などがあります。

「映画」の「映」の字だと考えるとわかりやすいです。テレビが「映る」という字も同様にわかりやすい例えといえます。

つまり、「映える」という字を使う際は「光に照らされて」「あざやかに」という意味を持つことになります。写真などがあざやかに見える場合はこちらの漢字を使います。

「あざやかである」「輝いている」などと言い換えられる時にも、こちらの漢字を使いましょう。

映えるの類語

映えるの類語・類義語としては、威厳があって非常に優れているように見えることを意味する「立派に見える」、人目を引くことを意味する「目立つ」などがあります。

「映」という文字を含んだ熟語の例としては、フィルムに写しとった映像という意味の「映画」、テレビの画面などに映し出された画像である「映像」、光や色などが反射して光って見えることを意味する「反映」などがあります。

栄えるの意味

栄えるとは

「栄える」とは、「栄える」(さかえる)という漢字を使っています。この「栄える」という漢字は「活気がある状態」「勢いが盛んになる状態」「上り調子である状態」のことを意味します。

栄えるの使い方

栄えるを使った分かりやすい例としては、「観光で栄える街を目指している」「栄えるお店には必ず理由がある」「今より壁が栄えるようにリフォームしたい」「人を大切にしたからあの人は栄えた」「サウジアラビアは石油で栄えた国だ」などがあります。

「繁栄」の「栄」の字だと考えるとわかりやすいです。「栄えている町」なども同様にわかりやすい例えといえます。

つまり、「栄える」という字を使う際は「他より目立っている」「他と比べて盛り上がっている」という意味を持つことになります。他者と比較している場合はこちらの漢字を使います。

「目立っている」「盛り上がっている」などと言い換えられる時にも、こちらの漢字を使いましょう。

「栄」という文字を含んだ熟語の例としては、豊かにさかえることを意味する「繁栄」、名誉に思うことを意味する「光栄」、大きな名誉という意味の「栄光」、勝利のしるしとして与えられる「栄冠」などがあります。

映えるの例文

1.朝日に照らされて木々が美しく映えている。
2.この写真は色鮮やかで被写体がとても映えている。
3.私の肌色に一番映える色は濃い青色だそうだ。
4.私は現在、黒髪に映える髪型を研究中だ。
5.紅葉の季節に映える着物を持っているので着るのが楽しみだ。

映えるの使い方として、色や景色に関する言葉を想像すると「映える」と「栄える」の使い分けは非常に曖昧に感じられます。

「映える」という字を使う場合は「調和している」「似合っている」「整っている」というような意味を持ちます。

目立っているのではなく、似合っていたり整っている場合は「映える」という字を使いましょう。

栄えるの例文

1.この絵画はベースが黒なので中央の白い部分が栄えていて、とても目を引く作品である。
2.彼の演技は他の役者よりも栄えて見える。
3.白いシャツに赤いネクタイがよく栄えている。
4.誠実でない人の心に良心が栄えるはずがない。
5.このような経済状況では国が栄えるはずもない。

栄えるの使い方として、色や景色に関する言葉を想像すると「映える」と「栄える」の使い分けは非常に曖昧に感じられます。

「栄える」という字を使う場合は「目立っている」「際立っている」「目を引いている」というような意味を持ちます。

調和しているのではなく、目を引いて目立っている場合は「栄える」という字を使いましょう。ただし、SNSに載せたりする写真の場合は目立っていても「映える」が正しい使い方です。

そのほかにも、例文の4や5のように、心の中で盛り上がっていくものや、国の繁栄についての記述などでも「栄える」という字を使います。場合によっては読み方は「さかえる」となる場合もあります。

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