似た意味を持つ「極めて」(読み方:きわめて)と「非常に」(読み方:ひじょうに)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「極めて」と「非常に」という言葉は、どちらも程度が甚だしいことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「極めて」と「非常に」の違い
「極めて」と「非常に」の意味の違い
「極めて」と「非常に」の違いを分かりやすく言うと、「極めて」の方が「非常に」よりも程度が甚だしいという違いです。
「極めて」と「非常に」の使い方の違い
一つ目の「極めて」を使った分かりやすい例としては、「この問題の解決は極めて難しいです」「彼の病状は極めて悪い」「極めて面白い話だったので最後まで聞くことにしました」「この道路の交通量は極めて少ない」などがあります。
二つ目の「非常に」を使った分かりやすい例としては、「今日の試合は非常に疲れました」「彼の言動は非常に不愉快です」「隣人の騒音に非常に悩まされています」「彼女は非常に上手くピアノを弾いた」などがあります。
「極めて」と「非常に」の使い分け方
「極めて」と「非常に」はどちらも程度が甚だしいことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「極めて」の方が「非常に」よりも程度が甚だしいという点です。
そのため、程度が甚だしいことをより強調したい場合には「極めて」の方を使うと覚えておきましょう。
「極めて」と「非常に」の英語表記の違い
「極めて」も「非常に」も英語にすると「very」「extremely」となり、例えば上記の「彼女は非常に上手くピアノを弾いた」を英語にすると「She played the piano very well」となります。
「極めて」の意味
「極めて」とは
「極めて」とは、程度が甚だしいことを意味しています。
「極めて」の表記方法
「極めて」は平仮名で「きわめて」と表記することもあると覚えておきましょう。
「極めて」の使い方
「極めて」を使った分かりやすい例としては、「今年のリーグ優勝は極めて困難な状況にあります」「クレーム処理は企業にとって極めて重要な課題です」「この手術が失敗する可能性は極めて低いです」「日本の少子化は極めて深刻な問題です」などがあります。
「極めて」は程度が甚だしいことを意味する副詞です。副詞とは品詞の一つであり、他の言葉を修飾して説明を加えるという役割を担っています。
「極めて」はこの上なく甚だしい場合に使うので、非常に強調されたことを表現したい時に使うのが一般的です。また、日常生活、ビジネスシーン、スポーツシーンなどの様々な場面において使うことができます。
「極めて」の特徴
「極めて」は基本的にはプラスのイメージで使いますが、「彼の言動は極めて不快だ」のようにマイナスのイメージでも使うことができると覚えておきましょう。
「極めて」の類語
「極めて」の類語・類義語としては、程度の甚だしいことを意味する「たいへん」、普通の程度をはるかに超えていることを意味する「甚だ」、程度が甚だしいことを意味する「極」などがあります。
「非常に」の意味
「非常に」とは
「非常に」とは、並の程度ではないことを意味しています。
「非常に」の使い方
「非常に」を使った分かりやすい例としては、「彼が既婚者であることに非常に驚いた」「スタッフの対応が非常に不愉快だった」「このグループは若い女性から非常に人気があります」「サッカーの試合で負けて非常に悔しい思いをしました」などがあります。
「非常に」は並の程度ではないことを意味する形容詞です。形容詞とは、物事の状態や性質がどのようであるかを表現する際に使う言葉になります。
「非常に」は基本的に物や物事を強調するために使う言葉です。また、日常生活、ビジネスシーン、スポーツシーンなどの様々な場面において使うことができます。
「非常に」の特徴
「非常に」は「非常に不愉快です」のようにマイナスのイメージで使うことが多いですが、「彼女の才能」は非常に優れているのように、プラスのイメージでも使うことができると覚えておきましょう。
「非常に」の類語
「非常に」の類語・類義語としては、程度の甚だしいことを意味する「とても」、甚だしいことを意味する「大いに」、程度が甚だしいことを意味する「すこぶる」などがあります。
「極めて」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、並の程度ではないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「極めて」は様々な場面で使うことができる言葉です。
「非常に」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、程度が甚だしいことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「非常に」は様々な場面で使うことができる言葉です。
「極めて」と「非常に」はどちらも程度が甚だしいことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「極めて」の方が「非常に」よりも程度が甚だしい場合に使うと覚えておきましょう。