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【取組む】と【取り組む】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「とりくむ」という読み方の「取組む」と「取り組む」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「取組む」と「取り組む」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「取組む」と「取り組む」の違い

「取組む」と「取り組む」の意味の違い

「取組む」と「取り組む」の違いを分かりやすく言うと、「取組む」は公用文で使えない、「取り組む」は公用文で使えるという違いです。

「取組む」と「取り組む」の使い方の違い

一つ目の「取組む」を使った分かりやすい例としては、「とある問題に本格的に取組むことにしました」「課題に取組むのでゲームをしている時間はありません」「我がチームは公害対策に取組むことにしました」などがあります。

二つ目の「取り組む」を使った分かりやすい例としては、「我が国はもっと環境問題に取り組むべきです」「その問題は取り組む価値はあるのだろうか」「今度取り組む相手がやっと決まったらしいです」「彼はインフレ問題に取り組む」などがあります。

「取組む」と「取り組む」の使い分け方

「取組む」と「取り組む」はどちらも全力で事に当たることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「取組む」と「取りくむ」は公用文の送り仮名の原則として定められている表現になります。公用文の送り仮名は本則、例外、許容から成り立っています。

本則とは送り仮名の付け方に関する基本的な法則のこと、例外とは習慣的に世間に広く知れ渡っているため読み間違う恐れがない使い方のこと、許容は例外的な事項又は許容的な事項のことで読み間違う恐れがない使い方ことです。

この原則に「取組む」と「取り組む」を当てはめると、「取組む」は許容、「取り組む」は本則となります。したがって、基本的な法則である「取り組む」を使うのが一般的であると覚えておきましょう。

また、相撲などで習慣的に世間に広く知れ渡っているため読み間違う恐れがない場合には、例外である「取組」を使います。

「取組む」と「取り組む」の英語表記の違い

「取組む」も「取り組む」も英語にすると「grapple」「wrestle」「work on」「engage」となり、例えば上記の「彼はインフレ問題に取り組む」を英語にすると「He grapple with the problem of inflation」となります。

「取組む」の意味

「取組む」とは

「取組む」とは、全力で事に当たることを意味しています。

「取組む」の使い方

「取組む」を使った分かりやすい例としては、「何事にも熱心に取組む人はかっこいいと思う」「日本が直面している社会問題に取組む」「社内コミュニケーションの改善に全力で取組む」「弊社は資源の有効に活用に取組む」などがあります。

「取組む」は全力で事に当たることを意味する動詞です。また、相撲や格闘技などの限定的な場面において、互いに組み合うという意味でも使うことができます。

「取組む」は公用文では使えない

「取組む」は辞書に載っている言葉ではあるものの、あまり一般的には使われていない表現です。なぜなら、公用文の送り仮名の原則において許容であるとされているからです。

公用文の送り仮名の原則の許容とは、例外的な事項又は許容的な事項のことで読み間違う恐れがない使い方のことを意味しています。つまり、正しいか正しくないで言えば正しいが、公用文などでは使うことができない表現となっています。

もし、公用文などにおいて使いたいのであれば、公用文の送り仮名の原則の本則である「取り組む」を使うと覚えておきましょう。

「取組む」の類語

「取組む」の類語・類義語としては、打ち勝とうと努力することを意味する「闘う」、精神的や肉体的に力を尽くして苦しい思いをすることを意味する「苦労」などがあります。

「取り組む」の意味

「取り組む」とは

「取り組む」とは、全力で事に当たることを意味しています。

表現方法は「取り組む姿勢」「取り組むべき課題」

「取り組む姿勢」「取り組むべき課題」などが、「取り組む」を使った一般的な言い回しになります。

「取り組む」の使い方

「取り組む」を使った分かりやすい例としては、「海外留学するために英語の勉強に取り組む」「新しい研究に取り組むことにしました」「今週も気合を入れて仕事に取り組む」「何事も取り組む姿勢が大切だと思っています」などがあります。

「取り組む」は全力で事に当たることを意味する動詞です。また、相撲や格闘技などの限定的な場面において、互いに組み合うという意味でも使うことができます。

「取り組む」の由来

「取り組む」の由来は相撲です。「取り組む」は元々、互いに組み合うという相撲用語として使われていました。そして、相撲で互いに組み合う場合は常に真剣勝負だったのです。これが転じて、全力で事に当たることを「取り組む」というようになりました。

また、現代では相撲用語よりも、全力で事に当たることの意味で使うのが一般的になっていると覚えておきましょう。

「取り組む」の特徴

「取り組む」は日常生活、ビジネスシーン、スポーツシーンなど、様々な場面において使われている言葉です。また、全力で事に当たる場合に使うので、基本的にプラスのイメージを伴っています。

「取り組む」の類語

「取り組む」の類語・類義語としては、力いっぱい努力することを意味する「奮闘」、 困難な物事に対して真向から取り組んで事の処理に当たることを意味する「立ち向かう」などがあります。

「取組む」の例文

1.言語学習は取組む姿勢が何よりも大事だと思っています。
2.小さいなことから焦らずコツコツ取組むことで、大きな成果へ繋がることができます。
3.私のような思いはしてほしくないので、子供たちの教育に関しては全力で取組むつもりです。
4.社運をかけたプロジェクトを成功させるために、部署を横断したチームで取組むことになりました。
5.恵まれない子供たちを救うために、ボランティア活動に取組むことしました。

この言葉がよく使われる場面としては、全力で事に当たることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「取組む」はビジネスシーンにおいても使うことが出来る言葉です。

「取り組む」の例文

1.過疎化が進んでいるので、住民と協力して地域活性化に取り組むことにしました。
2.多くのお客様に満足いただけるよう、全力でサービス改善に取り組む予定です。
3.少子高齢化問題は、今日本が最も取り組むべき課題であると、私は考えています。
4.困難な状況でも責任を持って取り組むことができるのが、私の長所だと思っています。
5.学生時代の部活動は勝ち負けよりも、物事に取り組む姿勢を学ぶ場所であると思っています。

この言葉がよく使われる場面としては、全力で事に当たることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「取り組む」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「取組む」と「取り組む」はどちらも全力で事に当たることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、公用文で使えないのが「取組む」、公用文で使えるのが「取り組む」と覚えておきましょう。

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