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【蛮行】と【愚行】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「蛮行」(読み方:ばんこう)と「愚行」(読み方:ぐこう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「蛮行」と「愚行」という言葉は、どちらも「よくない行為」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




蛮行と愚行の違い

蛮行と愚行の意味の違い

蛮行と愚行の違いを分かりやすく言うと、愚行よりも蛮行の方が、法律によって罰せられる可能性が高いです。

蛮行と愚行の使い方の違い

一つ目の蛮行を使った分かりやすい例としては、「暴力は蛮行として非難されるべきだ」「彼が鬼畜のような蛮行に及ぶはずがない」「過激派は蛮行を繰り返し甚大な被害を生み出している」などがあります。

二つ目の愚行を使った分かりやすい例としては、「朝早くから飲酒なんて全くの愚行だ」「ホストに大金を貢ぐという愚行をおかす少女もいます」「タバコを吸うことに愚行権は認められますか」などがあります。

蛮行と愚行の使い分け方

蛮行と愚行という言葉は、どちらも人として望ましくない行為を表しますが、意味や使い方には違いがあります。

蛮行とは、野蛮な行いを意味し、粗野で乱暴なふるまいを表します。一般的には、道徳や社会的規範を無視した行為を指し、暴力行為や略奪あるいは破壊なども含みます。そのため、蛮行は法律によって罰せられることがあります。

愚行とは、文字通り「愚かな行い」を意味し、ばかげた振る舞いや思慮の足りない行為を指します。ネガティブな意味合いを持ちますが、蛮行にあるような他人に危害を加える行為は含まれず、法律によって罰せられるものではありません。

つまり、蛮行とは乱暴な行いであり、法に触れることがあります。一方の愚行とは、愚かな行いですが、法に触れることはありません。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。

蛮行と愚行の英語表記の違い

蛮行を英語にすると「barbarism」「savagery」「act of barbarity」となり、例えば上記の「蛮行として非難される」を英語にすると「be condemned as an act of barbarism」となります。

一方、愚行を英語にすると「imbecility」「act of stupidity」「act of folly」となり、例えば上記の「全くの愚行」を英語にすると「sheer stupidity」となります。

蛮行の意味

蛮行とは

蛮行とは、野蛮な行為、無教養で乱暴な行いを意味しています。

蛮行の読み方

蛮行の読み方は「ばんこう」です。誤って「ばんぎょう」などと読まないようにしましょう。

蛮行の使い方

蛮行を使った分かりやすい例としては、「クラスの問題児が英語教師に蛮行を働く」「テロ組織の蛮行に強い怒りを禁じえません」「史上例を見ない蛮行は全世界を震撼させた」「卑劣な蛮行は絶対に許すことはできません」などがあります。

その他にも、「サッカーのサポーター達はしばしば蛮行に及ぶ」「人々は警察の蛮行に抗議しました」「路上で蛮行を繰り返して刑務所に入る」「戦時中の蛮行の数々が克明に記録されている」などがあります。

蛮行の「蛮」は文明の開けていない土地に住む民族を意味し、下品で乱暴なことを表す漢字です。ふるまいや行為を表す「行」と結びつき、蛮行とは、乱暴で野蛮な行動やふるまいを意味します。他人に対する迷惑行為であるため、マイナスイメージを伴う言葉です。

蛮行は文章を書くときに使う言葉

蛮行という言葉は、日常会話で使用されることはあまりなく、主として文章を書くときに使われる書き言葉です。「蛮行に及ぶ」「蛮行を働く」のような言い回しで、暴力や詐欺あるいは窃盗など社会的規範を犯した行為をすることを表します。

蛮行の対義語

蛮行の対義語・反対語としては、姿や動作などが正しくてきちんとしていることを意味する「端正」、態度がきちんとしているさまを意味する「折り目正しい」などがあります。

蛮行の類語

蛮行の類語・類義語としては、乱暴な行為や不正な所行を意味する「暴行」、道理を無視して荒々しい振る舞いをすることを意味する「乱暴」、無法な荒々しい振る舞いを意味する「狼藉」、乱暴な振る舞いや不法な行動を意味する「暴挙」などがあります。

愚行の意味

愚行とは

愚行とは、考えの足りない、ばかげた行いを意味しています。

愚行の使い方

愚行を使った分かりやすい例としては、「考えなしに人前で愚行を働く」「英語の先生の愚行に呆れてしまった」「幼児は愚行を行うことによって学習します」「中学生男子は愚行を繰り返すものです」などがあります。

その他にも、「愚行権を行使して昼間から酒を飲んでいます」「人はだれでも愚行をおかす権利があります」「SNSで愚行をさらすのはやめなさい」「人は集団になると愚行に走りがちです」「他人の愚行をあざ笑う」などがあります。

愚行の「愚」は訓読みで「おろか」と読み、ばかげているさま知恵や思慮が足りないことを表します。ふるまいや行動を表す「行」と組み合わさり、愚行とは、愚かな行為やくだらない行為を意味します。分別のないふるまいを指すマイナスイメージの言葉です。

「愚行権」の意味

上記の例文にある「愚行権」とは、「愚かな行為をすることも権利である」とする考え方です。たとえ愚かな過ちとされる行為であっても、第三者に危害を及ぼさない限りは実行に移す自由がある権利を表します。

愚行の対義語

愚行の対義語・反対語としては、道徳にかなった行為を意味する「善行」、すばらしい行為を意味する「快挙」などがあります。

愚行の類語

愚行の類語・類義語としては、ばかばかしい行いや愚かな行いを意味する「愚挙」、道理や道徳にはずれた行為を意味する「非行」、ふしだらなふるまいを意味する「乱行」、恥ずべき行為を意味する「醜行」などがあります。

蛮行の例文と使い方

1.スランプに陥っているテニスプレーヤーは、試合中にラケットを破壊する蛮行に及んだ。
2.どのような理由であっても、人を傷つけるような蛮行は容認できません。
3.自由な言論を暴力で封じようとする卑劣な蛮行は、断じて許されないことです。
4.英語圏のニュースで、旧日本軍の蛮行を蒸し返すことはあまりないようです。
5.ナチズム研究者たちは、蛮行を働いたナチスの実態を明らかにしようと努力しています。

この言葉がよく使われる場面としては、粗野で乱暴なふるまいを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、蛮行の慣用的な言い回しには「蛮行に及ぶ」「卑劣な蛮行」「蛮行を働く」などがあります。

愚行の例文と使い方

1.お金を借りてまで宝くじを買うなんて、愚行の極みとしか言いようがない。
2.評判を落とすような愚行をおかす前に、立ち止まってよく考えてみてください。
3.父はわざと愚行をすることによって、家族の雰囲気を明るくすることがある。
4.政府は愚行を働くものだと諦めている国民は少なからずいるでしょう。
5.安くないチケット代を払っているのに、映画館で寝てしまうなんて愚行だと思いませんか。

この言葉がよく使われる場面としては、愚かな行い、ばかげた行いを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、愚行の慣用的な言い回しには「愚行の極み」「愚行をおかす」「愚行を働く」などがあります。

蛮行と愚行という言葉は、どちらも「よくない行い」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、法に触れるような乱暴な行いを表現したい時は「蛮行」を、法には触れない愚かな行いを表現したい時は「愚行」を使うようにしましょう。

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