似た意味を持つ「ご回答ください」(読み方:ごかいとうください)と「ご回答くださいますようお願い申し上げます」(読み方:ごかいとうくださいますようおねがいもうしあげます)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ご回答ください」と「ご回答くださいますようお願い申し上げます」という言葉は、どちらも回答するようにお願いすることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「ご回答ください」と「ご回答くださいますようお願い申し上げます」の違い
「ご回答ください」と「ご回答くださいますようお願い申し上げます」の意味の違い
「ご回答ください」と「ご回答くださいますようお願い申し上げます」の違いを分かりやすく言うと、「ご回答ください」よりも「ご回答くださいますようお願い申し上げます」の方が丁寧な表現という違いです。
「ご回答ください」と「ご回答くださいますようお願い申し上げます」の使い方の違い
一つ目の「ご回答ください」を使った分かりやすい例としては、「以下の日程で問題ないかご回答ください」「感想はこちらのアンケート用紙にご回答ください」「出欠の関係上今週末までにご回答ください」などがあります。
二つ目の「ご回答くださいますようお願い申し上げます」を使った分かりやすい例としては、「お忙しいところ恐縮ですがご回答くださいますようお願い申し上げます」「ご多用の折恐れ入りますがご回答くださいますようお願い申し上げます」などがあります。
「ご回答ください」と「ご回答くださいますようお願い申し上げます」の使い分け方
「ご回答ください」と「ご回答くださいますようお願い申し上げます」はどちらも回答するようにお願いすることを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「ご回答ください」よりも「ご回答くださいますようお願い申し上げます」の方が丁寧な表現という点です。
したがって、よりかしこまった場面では、丁寧な表現である「ご回答くださいますようお願い申し上げます」を使うと覚えておきましょう。
「ご回答ください」と「ご回答くださいますようお願い申し上げます」の英語表記の違い
「ご回答ください」も「ご回答くださいますようお願い申し上げます」も直訳した英語はありませんが、近い表現として「I’d appreciate if you could answer these questions」「If you could answer these questions, that would be great」などがあります。
「ご回答ください」の意味
「ご回答ください」とは
「ご回答ください」とは、回答するようにお願いすることを意味しています。
「ご回答下さい」は誤用
「ご回答ください」を「ご回答下さい」とするのは誤用です。
ではなぜ誤用かと言うと、「ご回答ください」の「ください」は補助動詞であり、日本語には動詞は漢字表記し、補助動詞はひらがなで表記するという決まりがあるのが理由になります。
「ご回答ください」の使い方
「ご回答ください」を使った分かりやすい例としては、「以前ご質問した件についてご回答ください」「現在の進歩状況についてご回答ください」「出欠確認をご回答ください」「これらの日程の中でご都合のよろしい日をご回答ください」などがあります。
「ご回答ください」は質問や要求などに答えることを意味する「回答」に、接頭語の「ご」、相手に何かを要望や懇願することを意味する「ください」が合わさり、回答するようにお願いすることの意味で使われている言葉です。
「ご回答ください」は目上の人に対して使うのはあまり適していない
「ご回答ください」はビジネスシーンでも使うことができる正しい敬語表現ですが、命令文でやや上から目線の表現なので、目上の人に対して使うのはあまり適していません。立場が同等や目下の人に対して使うようにしましょう。
「ご回答ください」の特徴
「ご回答ください」は口語と文語どちらでも使うことができるというのが特徴です。例えば、直接口頭で答えてほしい場合だけではなく、メールや文章などで回答してほしい場合にも使うことができると覚えておきましょう。
「ご回答ください」の類語
「ご回答ください」の類語・類義語としては、回答してほしいと思うことを意味する「ご回答いただきたく存じます」、回答するようにお願いすることを意味する「ご回答願います」などがあります。
「ご回答くださいますようお願い申し上げます」の意味
「ご回答くださいますようお願い申し上げます」とは
「ご回答くださいますようお願い申し上げます」とは、回答するようにお願いすることを意味しています。
「ご回答下さいますようお願い申し上げます」は誤用
「ご回答くださいますようお願い申し上げます」を「ご回答下さいますようお願い申し上げます」とするのは誤用です。
ではなぜ誤用かと言うと、「ご回答くださいますようお願い申し上げます」の「ください」は補助動詞であり、日本語には動詞は漢字表記し、補助動詞はひらがなで表記するという決まりがあるのが理由になります。
「ご回答くださいますようお願い申し上げます」の使い方
「ご回答くださいますようお願い申し上げます」を使った分かりやすい例としては、「今週末までにご回答くださいますようお願い申し上げます」「現在の進歩状況をご回答くださいますようお願い申し上げます」「お手数ですがご回答くださいますようお願い申し上げます」などがあります。
「ご回答くださいますようお願い申し上げます」は、質問や要求などに答えることを意味する「回答」に、接頭語の「ご」、相手に何かを要望や懇願することを意味する「くださいますよう」、相手に依頼などをする時に使う丁寧な表現の「お願い申し上げます」が合わさった敬語表現です。
「ご回答くださいますようお願い申し上げます」は目上の人に使える
「ご回答くださいますようお願い申し上げます」はとても丁寧な表現なので、ビジネスシシーンにおいて上司や取引先などの目上の人に対しても使うことができます。
また、ビジネスメールなどの書き言葉としてだけではなく、口頭で話し言葉としても使うことも可能です。
「ご回答くださいますようお願い申し上げます」はクッション言葉とセットで使える
「ご回答くださいますようお願い申し上げます」は「大変恐縮ですがご回答くださいますようお願い申し上げます」「お忙しいところ恐れ入りますがご回答くださいますようお願い申し上げます」などのように、クッション言葉とセットで使うことで、相手に良い印象を与えることが可能です。
クッション言葉とは、伝えたい本題に入る前に一言添えて気遣いを示す言葉のことを意味しています。そのため、クッション言葉を使用すると相手に対して良い印象を与えることができます。
「ご回答くださいますようお願い申し上げます」の類語
「ご回答くださいますようお願い申し上げます」の類語・類義語としては、回答してもらいたいと思うことを意味する「ご回答いただければと存じます」、回答してもらえると嬉しいことを意味する「ご回答いただければ幸いです」などがあります。
「ご回答ください」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、回答するようにお願いすることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「ご回答ください」はビジネスシーンにおいて使われている言葉です。
「ご回答くださいますようお願い申し上げます」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、回答するようにお願いすることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「ご回答くださいますようお願い申し上げます」はビジネスシーンにおいて使われている言葉です。
「ご回答ください」と「ご回答くださいますようお願い申し上げます」はどちらも回答するようにお願いすることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「ご回答ください」よりも「ご回答くださいますようお願い申し上げます」の方が丁寧な表現と覚えておきましょう。