【アルゴリズム】と【プログラム】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「アルゴリズム」と「プログラム」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「アルゴリズム」と「プログラム」という言葉は、「問題解決のための方法」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




アルゴリズムとプログラムの違い

アルゴリズムとプログラムの意味の違い

アルゴリズムとプログラムの違いを分かりやすく言うと、アルゴリズムは抽象的な手順を表現する時に使い、プログラムは具体的な指示を表現する時に使うという違いです。

アルゴリズムとプログラムの使い方の違い

一つ目のアルゴリズムを使った分かりやすい例としては、「子どものアルゴリズム教育に興味がある」「アルゴリズムを実行するために解析を行うことも必要だろう」などがあります。

二つ目のプログラムを使った分かりやすい例としては、「コンピュータプログラムに関することは何もわからない」「今のところプログラム通りに催しが進んでいる」「プログラムを入れ替えて演奏することになった」などがあります。

アルゴリズムとプログラムの使い分け方

アルゴリズムとプログラムはどちらも、問題解決のための方法を意味する言葉ですが、指指し示す範囲が異なります。

アルゴリズムは、問題や課題を解決するための抽象的な手順を指す言葉です。その他にも、考え方を表す言葉として使われることもあります。

一方のプログラムは、計算や仕事の手順における具体的な指示を指す言葉です。その他にも、演目や目録、それらを記述した冊子を指す言葉として使われることもあります。

つまり、抽象的な手順を意味するアルゴリズムを実現するために、具体的な指示を意味するプログラムが作られ実行されます。これが両者の明確な違いです。

アルゴリズムとプログラムの英語表記の違い

アルゴリズムを英語にすると「algorithm」となり、例えば上記の「アルゴリズム教育」を英語にすると「algorithm education」となります。

一方、プログラムを英語にすると「program」となり、例えば上記の「コンピュータプログラム」を英語にすると「a computer program」となります。

アルゴリズムの意味

アルゴリズムとは

アルゴリズムとは、特定の問題や課題を解決するための手順を意味しています。

その他にも、目的達成のための優先順位を決めるためのルールを指す言葉として使われています。

アルゴリズムの使い方

「アルゴリズム思考ができるよう鍛錬を積んでいる」「アルゴリズム教育のための塾に通っている」「アルゴリズムが分かれば今後の行動を決めやすい」などの文中で使われているアルゴリズムは、「問題解決の手順」の意味で使われています。

一方、「検索アルゴリズムのアップデートが行われないせいで古い記事ばかり出る」「アルゴリズム変更はコアアップデートと呼ばれる」などの文中で使われているアルゴリズムは、「優先順位を定めるためのルール」の意味で使われています。

アルゴリズムは英語で「algorithm」と表記され、「演算法」「算法」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、計算の手順だけでなく、計算において定められている一連の規則を指す言葉として使われています。

「アルゴリズム思考」の意味

上記例文の「アルゴリズム思考」とは、効率よく問題や課題を解決するための順序を考えることを意味する言葉です。「プログラミング的思考」も似たような意味を持ちます。

また、検索エンジンの検索結果として表示されるページの優先順位を定めるためのルールやシステムを指す言葉としても使われています。ユーザーの居住地や検索履歴などからより検索ワードに適した情報を提示するのに重宝されています。

アルゴリズムの類語

アルゴリズムの類語・類義語としては、作業や処理の手順を図式化したものを意味する「フローチャート」、物事を行う順序や手順を意味する「段取り」、一定の条件のもとで成立するものを意味する「法則」などがあります。

プログラムの意味

プログラムとは

プログラムとは、コンピュータ上での計算や仕事の手順の指示を意味しています。

その他にも、物事の進行状態に関する計画や予定を意味する言葉として使われています。

プログラムの使い方

「プログラムのソースコードを読むことも書くこともできない」「今ではAIにプログラムを書いてもらうこともできるらしい」「プログラムのエラーが発生した」などの文中で使われているプログラムは、「コンピュータ上での仕事の手順」の意味で使われています。

一方、「正月の番組プログラムを毎年実家で楽しむのが習慣となっている」「より得するプログラムに申し込んだ」「体験ツアープログラムを眺めるのが楽しい」などの文中で使われているプログラムは、「物事の計画や予定」の意味で使われています。

プログラムは英語で「program」と表記され、「番組」「計画」「予定」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われています。

コンピュータ上での処理手順の指示するものを意味する言葉としても多く使われますが、その場合は「プログラミング」と派生語が使われることがほとんどであり、「プログラミングをする」「プログラミング言語」といった使い方がされています。

「今回のショーのプログラム」「運動会のプログラム」の意味

また、「今回のショーのプログラム」「運動会のプログラム」などのように、催し事やパフォーマンスの具体的な内容や、それらを示した冊子を指す言葉として使われることもあります。

プログラムの類語

プログラムの類語・類義語としては、日程や予定を意味する「スケジュール」、書物の内容の見出しをまとめて記録したものを意味する「目録」、料理の品目を示した表を意味する「メニュー」などがあります。

アルゴリズムの例文

1.アルゴリズム教育の教材として大人と子どもが一緒に遊ぶことが出来るものを使っているため、週末は一緒になって楽しんでいる。
2.アルゴリズム的思考が身につけば、将来的に仕事をする上でも日常的にも目標達成までのプロセスを作りやすい。
3.アルゴリズムの分析をしてプログラムを組み立てたり、フローチャートに起こしたりする。
4.検索エンジンのアルゴリズムを一度リセットさせる方法が分からずに困っている。
5.ユーザーの閲覧履歴などにアルゴリズムが左右されている端末を他者に貸すのが少しばかり恥ずかしい。
6.アルゴリズムを活用してデータ分析を行い、意思決定の精度を高めることが、企業の競争力強化につながっている。
7.自動運転車のシステムには複雑なアルゴリズムが組み込まれており、安全性と効率性の両立が課題となっている。
8.画像入力-画像変換-画像出力といった感じに、画像処理の流れを頭に入れて、適切なアルゴリズムを記述することが必要となる。
9.SNSのタイムラインアルゴリズムが改善されたことで、ユーザーにとって興味深い投稿がより見つけやすくなった。
10.今日中にやりたいことをリストアップして、実行する順番を決めるというのはまさにアルゴリズム思考そのものなのである。

この言葉がよく使われる場面としては、特定の問題や課題を解決するための手順を意味する時などが挙げられます。

例文4と例文5のアルゴリズムは、検索結果として表示されるページの優先順位を定めるためのルールやシステムを指す言葉としても使われています。

プログラムの例文

1.コンピュータプログラムを書いている人からしたらソースコードなんて簡単なのだろうと勝手に思っている。
2.プログラムにエラーが発生しても、解決方法がわからないため誰かに助けを求めるしかなかった。
3.ツアー旅行のプログラムをいくつか並べて、家族でどれに参加しようか会議をすることとなった。
4.文化祭のプログラムを友人から送ってもらったが、今年は学級閉鎖が多かったため内部だけでの開催となったらしい。
5.子どもの運動会プログラムを眺めてなんだか懐かしい気持ちになってしまった。
6.会社のプロジェクトの進行状況は、当初のプログラム通りに進んでいる。今後もこのペースで進めれば、目標達成は確実だ。
7.東京ドームのコンサートのプログラムを見て、あの曲を演奏するのを楽しみにしている。グッズも早めに購入しておこうと思う。
8.先日、自作のアプリにバグが発生して大変でした。プログラムのエラーを突き止めるのに時間がかかりましたが、最終的に問題を修正することができました。
9.会社のシステムにトラブルが発生し、緊急でプログラムの修正を行いました。システムの更新には思わぬ難問に直面することもありますが、粘り強く取り組むことが大切ですね。
10.そのスクールでは、英語学習プログラムという独自のメソッドを用いており、多くの生徒さんが英語をマスターしています。

この言葉がよく使われる場面としては、コンピュータ上での計算や仕事の手順の指示を意味する時などが挙げられます。

例文3から例文5のように、催し事やパフォーマンスの具体的な内容や、それらを示した冊子を指す言葉として使われています。

アルゴリズムとプログラムは、どちらも「問題解決のための方法」を表します。どちらを使うか迷った場合は、抽象的な手順を表す場合は「アルゴリズム」を、具体的な指示を表す場合は「プログラム」を使うと覚えておけば間違いありません。

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