【チャレンジ】と【トライ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「チャレンジ」と「トライ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「チャレンジ」と「トライ」という言葉は、「挑戦する」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




チャレンジとトライの違い

チャレンジとトライの意味の違い

チャレンジとトライの違いを分かりやすく言うと、チャレンジの方がトライよりも困難な問題に挑戦することを表現する時に使うという違いです。

チャレンジとトライの使い方の違い

一つ目のチャレンジを使った分かりやすい例としては、「チャレンジ精神をいつも大切にしているが猪突猛進なのが良いと思っているわけではない」「子どもにチャレンジしてみたいと言われ背中を押した」「チャレンジ問題の前に基礎問題を解く」などがあります。

二つ目のトライを使った分かりやすい例としては、「何度もリトライしてようやくクリアできた」「トライして失敗したら別の方法を試してみる」「トライをする時に打ちどころが悪ければケガをするだろう」などがあります。

チャレンジとトライの使い分け方

チャレンジとトライはどちらも、挑戦することを意味する言葉ですが、ニュアンスが若干異なります。

チャレンジは、未経験のことに取り組むことを意味しますが、その時点より前に挑戦したレベルよりも困難な問題に立ち向かうことも意味します。

一方のトライは、試しにやってみることを意味します。やったことがある物事にもやったことがない物事にも用いられます。また、ラグビーにおいては得点方法の一つでもあります。

つまり、チャレンジの方がトライよりも、さらに困難な問題を解決したり、難しい物事に取り組むことを意味する言葉として使われるという違いがあります。

チャレンジとトライの英語表記の違い

チャレンジを英語にすると「challenge」となり、例えば上記の「チャレンジ精神」を英語にすると「challenger’s spirit」となります。一方、トライを英語にすると「try」となり、例えば上記の「リトライ」を英語にすると「retry」となります。

チャレンジの意味

チャレンジとは

チャレンジとは、困難な問題や未経験のことに取り組むことを意味しています。

チャレンジの使い方

チャレンジを使った分かりやすい例としては、「チャレンジ精神がある後輩には新しいことを教えようと思える」「チャレンジ問題はまだとりくむべきではないかった」「よく分からない料理を試せるほどチャレンジャーではない」などがあります。

その他にも、「チャレンジしようにも手順さえ分からない」「チャレンジすることは悪いことではないが基礎を固めることも大切だ」「難しい仕事にチャレンジしてみないかと上司に言われた時努力が報われた気がした」などがあります。

チャレンジは英語で「challenge」と表記され、「挑戦」「手ごたえ」「難問」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われますが、動詞として使う場合は英語圏のように「異議を唱える」という意味で使われることはありません。

英語圏では、動詞として使う場合「人に対して挑戦すること」も表すため、日本では「自分自身に挑むこと」が転じて、「より高みを目指すために挑戦する」という表現として用いられることが多くなりました。

「チャレンジ精神」の意味

上記例文の「チャレンジ精神」とは、失敗や困難を恐れることなく課題や新しい物事に挑戦する姿勢を指す言葉です。

チャレンジの対義語

チャレンジの対義語・反対語としては、希望や見込みがないと思っているやめることを意味する「諦める」、自分の希望などを諦めることを意味する「断念」があります。

チャレンジの類語

チャレンジの類語・類義語としては、未知の分野に踏み込むことを恐れない姿勢を意味する「フロンティア精神」、困難な物事の処理に当たることを意味する「立ち向かう」、物事に直接対することを意味する「直面」などがあります。

トライの意味

トライとは

トライとは、試しにやってみることを意味しています。

その他にも、ラグビーにおける得点方法を意味する言葉です。

トライの使い方

「大人になってからトライして食べれるようになったものもある」「トライアンドエラーを繰り返すことでより良い成果が出せると思う」「とりあえずトライしてみようと思う」などの文中で使われているトライは、「試してみること」の意味で使われています。

一方、「トライを決める際ケガをしない方が難しいのではないかと感じる」「華麗にトライした選手に対して歓声が起こった」「トライ数は両チームともに多く接戦だ」などの文中で使われているトライは、「ラグビーにおける得点方法」の意味で使われています。

トライは英語で「try」と表記され、「試す」「やってみる」「試み」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、今までやったことのない物事を試してみることを表しますが、やったことのある物事を成功させるために試すことも表します。

「トライアンドエラー」の意味

上記例文の「トライアンドエラー」とは、様々な方法を繰り返して失敗を重ねていきながら解決方法を模索することを意味する和製英語です。本来は、「トライアルアンドエラー」であり、トライアンドエラーは英語圏で使われることはありません。

「トライ」はラグビー用語としても使える

また、ラグビーにおいて、相手の陣地に存在するゴールにボールを接地させる得点方法を指す言葉として使われることもあり、上記例文の「トライを決める」「トライした」「トライ数」などのように使われています。

トライの対義語

トライの対義語・反対語としては、諦めてやめることを意味する「ギブアップ」があります。

トライの類語

トライの類語・類義語としては、ある目的のために力を尽くして励むことを意味する「努力」、ある目的の実現のために力を尽くすことを意味する「尽力」、全力で物事を担当することを意味する「取り組む」などがあります。

チャレンジの例文

1.チャレンジャーが見事チャンピオンを打ち負かしたことで、歴史が変わったとまで言われていた。
2.抽選にチャレンジするために買い物をすることになるとは思わなかった。
3.ベーシックな問題をある程度解き終わったらチャレンジ問題にも取り組んでみたいと思っている。
4.如何に速く多くの料理を食べきることができるかのチャレンジには絶対に自分には挑戦できない。
5.様々なチャレンジキャンペーンが開催され、多くのポイントを受け取ることができると広告が出ていた。

この言葉がよく使われる場面としては、困難な問題や未経験のことに取り組むことを意味する時などが挙げられます。

例文1の「チャレンジャー」とは、挑戦者を意味する言葉で、トップに君臨する人や記録に対して挑戦する人や組織を指す言葉として使われています。

トライの例文

1.トライアスロンのトライは三つの競技を指す言葉である上、試しにやってみようという気持ちではゴールできるものではない。
2.トライアル期間を経てから利用を継続するか決めてもいいのではないかと提案してもらった。
3.ゲームのリトライ画面から全く動かなくなってしまったため、泣く泣く再起動することにした。
4.同じラグビーでもトライが4点となる場合もあれば、5点となる場合もあると聞いた。
5.タッチダウンはゴールエリアにボールを持っていくのみで得点となるが、トライはゴールエリアにボールを接地しなければならないようだ。

この言葉がよく使われる場面としては、試しにやってみることを意味する時などが挙げられます。

例文4と5のトライのように、 ラグビーにおいて、相手の陣地に存在するゴールにボールを接地させる得点方法を意味する言葉としても使われています。

チャレンジとトライは、どちらも「挑戦する」を表します。どちらを使うか迷った場合は、「チャレンジ」の方が「トライ」よりも困難な問題に挑戦する場合に使うと覚えておけば間違いありません。

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