【アワード】と【コンテスト】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「アワード」と「コンテスト」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「アワード」と「コンテスト」という言葉は、「参加者に賞を与える催し」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




アワードとコンテストの違い

アワードとコンテストの意味の違い

アワードとコンテストの違いを分かりやすく言うと、アワードは賞や賞品を表現する時に使い、コンテストは競い合う催しを表現する時に使うという違いです。

アワードとコンテストの使い方の違い

一つ目のアワードを使った分かりやすい例としては、「アワード受賞に見事選ばれたため社内がお祝いモードだった」「様々なアワードで功績を残すほどの有名人らしい」「その企業ではアワード記念セットが売り出されることになった」などがあります。

二つ目のコンテストを使った分かりやすい例としては、「コンテストのチャンピオンに輝いた人には豪華賞品が贈られる」「フォトコンテストの上位入賞を果たした動物たちはどれも可愛い」「スピーチコンテストに出場することになった」などがあります。

アワードとコンテストの使い分け方

アワードとコンテストはどちらも、参加者に賞を与えるような催しを表しますが、指し示すものが若干異なります。

アワードは、賞や賞品を表す言葉です。そのため、本来は催し物を意味することはありませんが、「ベストコスメアワード」「ホテルアワード」「ガールズアワード」など様々な催し物の名称として用いられています。

一方のコンテストは、技術の高さや作品の完成度、容姿などを競う催しを表す言葉です。「イラストコンテスト」「フォトコンテスト」「スピーチコンテスト」など、競い合う分野を表す言葉を伴って用いられることも多くあります。

つまり、アワードは賞を指し、コンテストは催し物を指すという違いがあります。ただし、アワードが催し物の名称として使われる場合もあるため、アワードが催し物を指すこともありますが、コンテストが賞や賞品を表すことはありません。

アワードとコンテストの英語表記の違い

アワードを英語にすると「award」となり、例えば上記の「アワード受賞」を英語にすると「winning this award」となります。

一方、コンテストを英語にすると「contest」となり、例えば上記の「コンテストのチャンピオン」を英語にすると「a contest winner」となります。

アワードの意味

アワードとは

アワードとは、賞や賞品を意味しています。

アワードの使い方

アワードを使った分かりやすい例としては、「アワードジャケットは今ではファッションアイテムとして重宝されている」「ベストアワードを受賞した商品はどれも素敵に見える」「記念アワードとして上位三名にはトロフィーが贈呈される」などがあります。

その他にも、「ショップアワードに招待されたため足を運ぶことになった」「ビジネスアワードは様々な企業が開催している」「日本酒アワードにて受賞されることになった商品は売り切れ続出となったそうだ」などがあります。

アワードは英語で「award」と表記され、「与える」「賞」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われ、「アウォード」と表記されることもありますが、「与える」などのように動詞として「アワードする」といった使い方をすることはありません。

表現方法は「アワードの表彰」「アワードを受賞した商品」「記念アワード」

本来、上記例文の「アワードの表彰」「アワードを受賞した商品」「記念アワード」などのように、賞そのものを指す言葉として使われますが、「ショップアワード」「ビジネスアワード」などのように、催し物の名称として使われることもあります。

「アワードジャケット」の意味

また、上記例文の「アワードジャケット」とは、襟、袖口や裾にリブ編みが施されたジャケットで、スポーツにおいて活躍した選手に贈られる上着であることに由来した名称です。日本では「スタジアムジャンパー」「スタジャン」と呼ばれることが多い衣類です。

アワードの類語

アワードの類語・類義語としては、賞品を意味する「プライズ」、報酬や褒美を意味する「リワード」、ある分野において認められるような功績を残した人に与えられる紀章を意味する「褒章」などがあります。

コンテストの意味

コンテストとは

コンテストとは、技術や作品の完成度、容姿などを競う催しを意味しています。

表現方法は「イラストコンテスト」「デザインコンテスト」

「イラストコンテスト」「デザインコンテスト」などが、コンテストを使った一般的な言い回しです。

コンテストの使い方

コンテストを使った分かりやすい例としては、「多くの大学ではミス・コンテストが開催されていると思っていた」「フォトコンテストに出す作品はSNSなどで掲載してはいけないと思っている」「イラストコンテストに応募することにした」などがあります。

その他にも、「デザインコンテストの入賞作品を見ているだけで創作意欲が刺激される」「学校の課題として描いたものがポスターコンテストの結果一覧に並んでいた」「祖父が川柳のコンテストキャンペーンで賞金をゲットしたそうだ」などがあります。

コンテストは英語で「contest」と表記され、「競争」「競技」「論争」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われ、優劣つけるものを表す語を伴って表現されることが多くあります。

「ミス・コンテスト」の意味

上記例文の「ミス・コンテスト」とは、一定の基準を設けて最も美しい未婚の女性を決めるイベントであり、「ミスコン」と略して呼ばれることもあります。審査対象が男性の場合には「ミスターコンテスト」「ミスターコン」という名称が用いられています。

コンテストの類語

コンテストの類語・類義語としては、特定のテーマが指定され、技能や演技などの優劣を競う催しを意味する「コンクール」、競争や競技会を意味する「コンペティション」、首位を目指して競い合うことを意味する「ダービー」などがあります。

アワードの例文

1.企業のアワードがウェブ上で公開されており、多くの実績を残してきたことがわかった。
2.今回同じ俳優が二つのアワードを受賞することになったため、ダブル受賞という言葉がニュースの見出しを占めていた。
3.アワード記念品は表彰状と金の皿のようで、受賞が決まった時に置く場所を考えてしまった。
4.トラベルアワードで見事上位入賞を果たした宿泊施設は、その結果を残す前から予約が殺到していたそうだ。
5.ベストコスメアワードに輝いた商品は、ホームページ内からそのまま購入ページへとジャンプできる。

この言葉がよく使われる場面としては、賞や賞品を意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、催し物の名称として用いられることもあります。

コンテストの例文

1.コンテスト経験を活かして自身の技術を向上させられるように努めたいと思っている。
2.次回のコンテストのお題を確認してからでも作品作りに取り掛かるのはきっと遅くない。
3.多くの支援を受けているのか、コンテストの主催者は大きな会場で結果発表を行うことにしたようだ。
4.子どもが作文コンテストに応募するための課題を学校で出されたらしく、必死に題材について向き合っていた。
5.ムービーコンテスト参加者の作品はどれも素晴らしく、完成度はもちろんだが、情報伝達面も重視されることだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、技術や作品の完成度、容姿などを競う催しを意味する時などが挙げられます。

どの例文のコンテストも、正式名称にアワードが用いられている場合のみ、アワードと言い換えて表現することができます。

アワードとコンテストは、どちらも「参加者に賞を与える催し」を表します。どちらを使うか迷った場合は、賞や賞品を表す場合は「アワード」を、競い合う催しを表す場合は「コンテスト」を使うと覚えておけば間違いありません。

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