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【明かす】と【明らかにする】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「明かす」(読み方:あかす)と「明らかにする」(読み方:あきらかにする)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「明かす」と「明らかにする」という言葉は、どちらもはっきりとさせることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「明かす」と「明らかにする」の違い

「明かす」と「明らかにする」の意味の違い

「明かす」と「明らかにする」の違いを分かりやすく言うと、「明かす」は自分が真相を知っている場合に使う、「明らかにする」は自分が真相を知らない場合に使うという違いです。

「明かす」と「明らかにする」の使い方の違い

一つ目の「明かす」を使った分かりやすい例としては、「遭難してしまったので山で夜を明かす」「今回の計画の内容を明かすことにしました」「自分の秘密を明かすことに気は進みませんでした」「今夜は飲み明かす予定です」「彼女は遠大なる計画を私に明かす」などがあります。

二つ目の「明らかにする」を使った分かりやすい例としては、「彼らの事情活動の実態を明らかにするつもりです」「あなたにはこの問題の原因を明らかにする必要があります」「迷宮入りした事件の真相を明らかにする」などがあります。

「明かす」と「明らかにする」の使い分け方

「明かす」と「明らかにする」はどちらもはっきりとさせることを意味している言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「明かす」は自分が真相を知っていることに対して使う言葉で、自らの意志で相手使うのが一般的になります。

一方、「明らかにする」は自分が真相を知らない場合に使う言葉で、自分の知らないことを客観的な行動を通じて真実を突き止める場合に使う言葉です。

「明かす」と「明らかにする」の英語表記の違い

「明かす」も「明らかにする」も英語にすると「clear」「disclose」「confide」となり、例えば上記の「彼女は遠大なる計画を私に明かす」を英語にすると「She disclosed her ambitious plans to me」となります。

「明かす」の意味

「明かす」とは

「明かす」とは、今まで隠していたことを明るみに出すことを意味しています。その他にも、眠らず夜を過ごして朝を迎えることの意味も持っています。

表現方法は「正体を明かす」「夜を明かす」「秘密を明かす」

「正体を明かす」「夜を明かす」「秘密を明かす」などが、「明かす」を使った一般的な言い回しになります。

「明かす」の使い方

「彼と付き合うことができない理由を明かすことにしました」「お客さんの前で手品の種を明かす」などの文中で使われている「明かす」は、「今まで隠していたことを明るみに出すこと」の意味で使われています。

一方、「まんじりともせず一夜を明かす」「話しが尽きず夜を明かす」などの文中で使われている「明かす」は、「眠らず夜を過ごして朝を迎えること」の意味で使われています。

「明かす」は二つの意味を持つ動詞ですが、どちらの意味でも使われています。ただし、意味は全く異なっているので、きちんと使い分けるようにしましょう。

「明かす」の特徴

「明かす」はただ明るみに出すのではなく、自分が真相を知っていることをみんなに伝える場合に使う言葉です。

そのため、隠しておくつもりの秘密が漏洩したり、第三者によって暴かれてしまった場合には「明かす」を使うことはできません。あくまで、自分から明るみ出す場合に使う言葉と覚えておきましょう。

「明かす」の類語

「明かす」の類語・類義語としては、何かをして時間を費やすことを意味する「過ごす」、ある物事や判断の真偽を証拠を挙げて明らかにすることを意味する「証明する」、人に知られたくない事実や秘密などを思い切って隠さずに話すことを意味する「打ち明ける」などがあります。

「明らかにする」の意味

「明らかにする」とは

「明らかにする」とは、はっきりとさせることを意味しています。

「明らかにする」の使い方

「明らかにする」を使った分かりやすい例としては、「時は虚偽のみならず真実も明らかにする」「彼に悪意がないことを明らかにする」「彼女は論文を発表することで自分の立場を明らかにする」「社長が今後の方針を明らかにする」などがあります。

「明らかにする」は、はっきりとしていて疑う余地のないことを意味する「明らか」に、動作や行為などを行うことを意味する「する」が合わさり、はっきりとさせることの意味で使われている言葉です。

「明らかにする」は日常生活とビジネスシーンのどちらでも使うことができます。

「明らかにする」の特徴

「明らかにする」は自分が真相を知らない場合に使うというのが特徴です。自分の知らないことを客観的な行動を通じて真実を突き止める行為に対して使います。

そのため、元から知っていた場合には「明らかにする」を使うことができないと覚えておきましょう。

「明らかにする」の類語

「明らかにする」の類語・類義語としては、人が隠していることや気づかないでいることを探り出して公にすることを意味する「暴く」、悪事や秘密などを暴いて明るみに出すことを意味する「暴露する」、不明な点を探ってはっきりさせることを意味する「解明する」などがあります。

「明かす」の例文

1.彼にだけは自分の胸の内を明かすことにしました。
2.長年抱えていた自分の秘密を、人に明かすのはとても緊張する。
3.記者が情報源を明かすことを拒んだので、渋々了承しました。
4.新作のゲームにはまってずっとプレイしていたら、夜を明かしてしまいました。
5.幼馴染と10年ぶりに再会してたので、徹夜で飲み明かすことにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、今まで隠していたことを明るみに出すことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、眠らず夜を過ごして朝を迎えることを表現したい時にも使います。

例文1から例文3の「明かす」は今まで眠らず夜を過ごして朝を迎えること隠していたことを明るみに出すこと、例文4と例文5の「明かす」は眠らず夜を過ごして朝を迎えることの意味で使っています。

「明らかにする」の例文

1.彼女はこの論文を発表することで、自分の仮説が正しかったことを明らかにする。
2.この事件の真実を明らかにすることが、捜査一課としての務めだろう。
3.マネーロンダリングの実態を明らかにするのが私たちの仕事です。
4.あなたにはこうなってしまった原因を、明らかにする義務があると思いますよ。
5.彼が嘘をついてることが分かったので、真実を明らかにすることにします。

この言葉がよく使われる場面としては、はっきりとさせることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「明らかにする」はビジネスシーンにおいても使うことができます。

「明かす」と「明らかにする」はどちらもはっきりとさせることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、自分が真相を知っている場合に使うのが「明かす」、自分が真相を知らない場合に使うのが「明らかにする」と覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
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