【週休2日制】と【完全週休2日制】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「週休2日制」(読み方:しゅうきゅうふつかせい)と「完全週休2日制」(読み方:かんぜんしゅうきゅうふつかせい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「週休2日制」と「完全週休2日制」という言葉は、どちらも「週に2日の休日がある制度」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




週休2日制と完全週休2日制の違い

週休2日制と完全週休2日制の違いを分かりやすく言うと、週休2日制とは2日の休日が毎週ではない、完全週休2日制とは2日の休日が毎週あるという違いです。

一つ目の週休2日制を使った分かりやすい例としては、「10年前から週休2日制を導入しています」「国土交通省は週休2日制の普及に向けて積算基準を改定した」「愛知県は建設工事における週休2日制の取り組みを推進しています」などがあります。

二つ目の完全週休2日制を使った分かりやすい例としては、「来年度から完全週休2日制を始めるそうです」「求人情報に完全週休2日制(土日祝)と記載されている」「国土交通省が完全週休2日制の推進を後押ししている」などがあります。

週休2日制と完全週休2日制という言葉は、どちらも週に2日の休日があることを表しますが、意味や使い方には違いがあります。

週休2日制とは、年間を通して、2日の休日がある週が月に1回以上あるという制度です。そのため、毎週2日休みのケースもあれば、月のうち1週のみ2日休みで、それ以外の週は1日休みのケースもあります。

完全週休2日制とは、原則的に毎週2日の休日が必ずあるという制度を意味します。2日ある休日に対する曜日の指定はないため土日が休みとは決まっていませんが、毎週2日の休日が保障されています。

つまり、週休2日制とは週に2日の休日が月に1回以上あること、完全週休2日制とは週に2日の休日が必ずあることを表します。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。

週休2日制を英語にすると「five-day week work」「five-day workweek system」となり、例えば上記の「週休2日制を導入する」を英語にすると「introduce the five‐day week system」となります。

一方、完全週休2日制を英語にすると「two days off per week」「two days off every week」となり、例えば上記の「完全週休2日制を始める」を英語にすると「institute two days off every week」となります。

週休2日制の意味

週休2日制とは、1週間に2日を労働休止日とする制度を意味しています。

週休2日制を使った分かりやすい例としては、「私達は週休2日制のメリットを感じています」「週休2日制はいつから当たり前になったのだろう」「学校の週休2日制はいつから始まりましたか」などがあります。

その他にも、「週休2日制は毎週2日間の休日があるわけではない」「求人票に週休2日制(土日祝)と書いてあったので応募しました」「週休2日制の場合、年間休日日数は会社によってバラバラです」などがあります。

週休2日制とは、休日が2日ある週を1ヶ月のうち1回以上設ける制度を意味します。ですから、毎週必ず2日間の休みがあるというわけではありません。月に一週だけでも2日の休みがあれば「週休2日制」ということになります。

週休2日制は、1980年代後半から90年代にかけて少しずつ普及し始めました。最初に松下電器が1960年代に採用したと言われており、1987年の労働基準法の改正で週40時間労働制が導入されたことが、週休2日制の普及を後押ししました。

週休2日制の対義語・反対語としては、1週間のうち1日しか休日がない勤務体系を意味する「週休1日制」などがあります。

週休2日制の類語・類義語としては、どの日に就業するかを労働者の意思に任せる制度を意味する「フレックス休日制度」、業務の繁閑に合わせて労働時間を調整できる制度を意味する「変動労働時間制」、学校の1週の授業日を5日に短縮する制度を意味する「学校週5日制」などがあります。

完全週休2日制の意味

完全週休2日制とは、毎週2日を労働休止日とする制度を意味しています。

完全週休2日制を使った分かりやすい例としては、「完全週休2日制を採用する会社の割合は増えています」「御社の完全週休2日制に祝日は含まれますか」「求人票に完全週休2日制(土日祝)と記載されていました」などがあります。

その他にも、「完全週休2日制でも休日出勤は可能です」「勤務形態はシフト制だけど完全週休2日制です」「完全週休2日制だと月何日休みですか」「完全週休2日制だと年間休日はおよそ104日です」などがあります。

完全週休2日制とは、毎週必ず2日の休みを設ける制度であり、週5労働日制を表します。公務員の完全週休2日制は1992年5月から始まり、民間企業においても完全週休2日制を採用している割合は年々増加しています。

完全週休2日制の場合、年間休日は単純計算で104日確保されます。また、祝日の扱いは会社の規定によって異なりますが、祝日も休みとする会社であれば年間の休日は120日という計算になります。ただし、小売業や飲食業のようなサービス業であれば祝日は仕事であるケースが多いでしょう。

完全週休2日制の対義語・反対語としては、働く曜日や時間帯が固定されていない勤務形態を意味する「シフト制」などがあります。

完全週休2日制の類語・類義語としては、労働基準法で定められた休日を意味する「法定休日」、企業が就業規則などの社内規律で定めた休日を意味する「所定休日」、学校や会社などが業務を休む日を意味する「休業日」などがあります。

週休2日制の例文

1.週休2日制のメリットは、しっかり休息できてプライベートが充実することです。
2.私の会社は週休2日制ですが、土日休みとは限らず祝日出勤の可能性もあります。
3.週休2日制といっても必ず毎週2日休めるわけではないので、誤解しないでください。
4.建設業界では、いつからと決まっていませんが週休2日制の義務化がささやかれています。
5.週休2日制であっても年間休日80日以下だと、やばい会社の部類に入ると思います。

この言葉がよく使われる場面としては、1ヶ月のうちに少なくとも1回は2日間の休日を設ける週がある制度を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、週休2日制という言葉は、ビジネスシーンで使用されることがほとんどです。

完全週休2日制の例文

1.求人票に書かれていた完全週休2日制が実際は嘘だったことを、ハローワークに相談しました。
2.完全週休2日制で祝日を含む年間の休日を計算してみると、約120日程度お休みをもらえることになります。
3.建設業の完全週休2日制はいつから義務化されるのかが気になっています。
4.私の仕事は完全週休2日制ですがシフト制なので、勤務する時間帯が日によって違います。
5.完全週休2日制の休みの日が連休とは限らないので、面接で確認した方が良いでしょう。

この言葉がよく使われる場面としては、毎週必ず2日間の休日を設ける制度を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、完全週休2日制という言葉は、おもにビジネスシーンで用いられています。

週休2日制と完全週休2日制という言葉は、どちらも「週に2日休みになる制度」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、週に2日の休日が月に1回以上あることを表現したい時は「週休2日制」を、毎週必ず週に2日の休日があることを表現したい時は「完全週休2日制」を使うようにしましょう。

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