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【親身】と【親切】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「親身」(読み方:しんみ)と「親切」(読み方:しんせつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「親身」と「親切」という言葉は、どちらも「相手のことを思いやるさま」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




親身と親切の違い

親身と親切の意味の違い

親身と親切の違いを分かりやすく言うと、親身とは肉親に対する深い心遣いを表し、親切とは誰かに対する優しい心遣いを表すという違いです。

親身と親切の使い方の違い

一つ目の親身を使った分かりやすい例としては、「友人は親身になって私の悩みを聞いてくれた」「近い距離感で親身になって相談に乗る」「患者さんには親身に向き合う診療を心掛けています」などがあります。

二つ目の親切を使った分かりやすい例としては、「思いがけない親切に感激しました」「旅先で人から親切にされました」「世界で一番親切な国はどこでしょうか」「小さな親切大きなお世話とはよく言ったものだ」などがあります。

親身と親切の使い分け方

親身と親切という言葉は、どちらも思いやりをもって誰かのために考えたりサポートしたりすることを表しますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

親身とは、近しい身内のことで、一般的には「親身になって相談に乗る」のような使い方で、肉親や近しい身内に対するような深い心遣いを意味する言葉です。あたかも親兄弟になったかのように、相手のことを真剣に考えて関与するさまを表現します。

親切とは、他人に対して思いやりがあり、優しい心遣いや行動をすることを意味します。相手がしようとしていることを助けるような場合に使用されることが多い言葉ですが、親切という言葉が持つ「肉親に対するような心遣い」のニュアンスはありません。

つまり、親身とは身内のような深い心遣いを意味し、親切とは他人に対する心遣いを意味する言葉です。二つの言葉を比べると、親切よりも親身の方が、真剣に相手の問題に向き合い深く関与する様子を表現します。

親身と親切の英語表記の違い

親身も親切も英語にすると「amiable」「cordial」「kind」となり、例えば上記の「親身になって私の悩みを聞いてくれた」を英語にすると「kindly listened to my concerns」となります。

親身の意味

親身とは

親身とは、血筋や結婚などで近しくつながっている人、近い身内、近親を意味しています。

その他にも、「肉親であるかのように、こまやかな心遣いをすること」の意味も持っています。

親身の読み方

親身の読み方は「しんみ」です。誤って「しんしん」「おやみ」などと読まないようにしましょう。

親身の使い方

「親身も及ばない献身ぶりであった」「親身と疎遠になっています」「ささやかに親身だけで祝いました」などの文中で使われている親身は、「血筋や結婚などで近しくつながっている人」の意味で使われています。

一方、「相談者に親身に寄り添う」「親身になって話を聞く」「誰に対しても親身になる」「この辺りに親身になってくれる心療内科はありますか」などの文中で使われている親身は、「肉親であるかのように心遣いをすること」の意味で使われています。

親身とは、上記の例文にあるように二つの意味を持ちますが、一般的には「肉親であるかのように心遣いをすること」の意味で用いられています。現代社会において、「血筋や結婚などで近しくつながっている人」の意味で使用することはほとんどありません。

表現方法は「親身になって」

親身を用いた言い回しには「親身になって」があります。「親身になって」とは、近い身内であるかのように真心を込めて心遣いをするさまを意味します。相手の立場に関係なく使用できますが、目上の人に対して使う場合には、あとに続く言葉を尊敬語や謙譲語にするとよいでしょう。

親身の対義語

親身の対義語・反対語としては、型どおりに物事を処理するさまを意味する「事務的」、事務的や能率的を意味する「ビジネスライク」などがあります。

親身の類語

親身の類語・類義語としては、心からの深い思いやりの気持ちを意味する「厚情」、扱い方やもてなし方が親切で丁寧であるを意味する「手厚い」、心がこもっているさまや親身であるさまを意味する「ねんごろ」などがあります。

親切の意味

親切とは

親切とは、相手の身になって、その人のために何かをすること、思いやりをもって人のためにつくすことを意味しています。

親切の漢字表記

親切は「深切」とも書きますが、一般的には「親切」と表記されています。

親切の使い方

親切を使った分かりやすい例としては、「親切に教えてくれてありがとう」「英語教室の受付のお姉さんは親切な人です」「あなたのご親切に感謝します」「親切にしてくれてありがとうと英語で伝えた」などがあります。

その他にも、「時として親切心が仇となる」「親切心が逆効果に働くことがある」「見知らぬ人の親切に感激しました」「席を譲ってくれた親切な男性をイラストにする」「親切丁寧にご対応いただきありがとうございます」などがあります。

親切の「親」は訓読みで「したしい」と読み、仲良く付き合うことを表します。身に迫って感じることを表す「切」と結び付き、親切とは、思いやりが深く、好意をもって人のためにあれこれと計ってやることを意味します。

「親切ごかし」の意味

親切を用いた日本語には「親切ごかし」があります。親切ごかしとは、自分の利益のためでありながら、いかにも親切でしているように見せかけることです。親切らしく見せかけて自分の利益を図るマイナスイメージの言葉です。

親切の対義語

親切の対義語・反対語としては、親切でないことを意味する「不親切」、同情や親切心を示さないことを意味する「冷淡」などがあります。

親切の類語

親切の類語・類義語としては、 細かいところまで心が行き届いて親切なことを意味する「懇切」、その人のためになりたいと思う気持ちを意味する「好意」、思いやりのある心を意味する「厚意」などがあります。

親身の例文と使い方

1.ホストファミリーは、英語をろくに話せない私に親身も及ばない世話をしてくれました。
2.モラハラ夫との離婚を考えており、親身になって相談に乗ってくれる弁護士を探しています。
3.入院中は、看護師たちの親身に寄り添う姿勢にとても救われました。
4.何もわからないところ、親身に対応してくださり大変ありがとうございます。
5.誰にでも分け隔てなく親身になるとは、誰にでもできることではありません。

この言葉がよく使われる場面としては、血統や結婚によってつながる人々、肉親のように真心のこもった心遣いをすることを表現したい時などが挙げられます。

例文1にある親身は、血統や結婚によってつながる人々の意味で用いられています。例文2から例文5の親身は、肉親のように真心のこもった心遣いをすることの意味で使われています。

親切の例文と使い方

1.親切な人は自然と他人に優しくしているので、周りから頼りにされています。
2.親切な友人は、道に迷っている外国人観光客に英語で声をかけていました。
3.知らない人や他人に親切にすると、例えばどんないいことがありますか。
4.宿題がわからない友達に簡単に答えを教えることが、本当の親切とは思いません。
5.親切で優しい人が減って、冷淡で自己中心的な人が増えているように思えます。

この言葉がよく使われる場面としては、思いやりが深く、ねんごろなことを表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文5にある親切と優しいの違いは、親切は思いやりをもって人のために何かをすることを表し、優しいは他人に対して思いやりがあることを表す点にあります。

親身と親切という言葉は、どちらも「心遣い」を表すプラスイメージの言葉です。どちらの言葉を使うか迷った場合、肉親に対する深い心遣いを表現したい時は「親身」を、誰かに対する優しい心遣いを表現したい時は「親切」を使うようにしましょう。

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