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【今後】と【以後】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「今後」(読み方:こんご)と「以後」(読み方:いご)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「今後」と「以後」という言葉は、どちらも「今よりあと」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




今後と以後の違い

今後と以後の意味の違い

今後と以後の違いを分かりやすく言うと、今後とは「今からあと」のみを表し、以後とは「今からあと」だけでなく「その時点からあと」も表すという違いです。

今後と以後の使い方の違い

一つ目の今後を使った分かりやすい例としては、「今後の課題とさせていただきます」「今後ともよろしくお願いいたします」「今後も英語は世界の共通語であり続けるだろう」「今後のご活躍をお祈り申し上げます」などがあります。

二つ目の以後を使った分かりやすい例としては、「その日以後の給付は受けられません」「以後気を付けます」「以後このようなことがないようにします」「以後よろしくお願いします」「先週以後彼とは連絡を取っていません」などがあります。

今後と以後の使い分け方

今後と以後という言葉は、どちらも「現在よりあと、こののち」を意味します。この意味で用いられている「今後の課題」「以後気を付けます」の今後と以後は、互いに置き換えても意味は変わりません。

さらに「以後」という言葉は、「その時からあと、その後」の意味でも使用されています。この意味は「今後」にはないので、「その日以後」「先週以後」の以後は、今後という言葉に置き換えることはできません。

つまり、今後は「今よりあと、こののち」のみを意味しますが、以後は「今よりあと、こののち」だけでなく「その時よりあと、その後」の意味もあります。二つの言葉を比べると、今後よりも以後の方が広い意味を持ち、汎用性のある言葉だと言えるでしょう。

今後と以後の英語表記の違い

今後を英語にすると「from now on」「hereafter」「future」となり、例えば上記の「今後の課題」を英語にすると「a future task」となります。

一方、以後を英語にすると「after this」「forth」「in future」となり、例えば上記の「その日以後」を英語にすると「from that day forth」となります。

今後の意味

今後とは

今後とは、今からのち、こののち、以後を意味しています。

今後の使い方

今後を使った分かりやすい例としては、「今後の天気の見通しをチェックする」「今後の雨によって土砂災害が起きる可能性が高まるだろう」「今後とも何卒よろしくお願いいたします」「今後とも変わらぬご愛顧のほどお願い申し上げます」などがあります。

その他にも、「日本経済の今後の展望について論じる」「今後このようなことがないよう気を付けてください」「人手不足を前提に今後のビジネスを組み立てる」「円安か円高か今後の為替動向が気になります」などがあります。

今後の「今」は過去と未来との境になる現在を表し、「後」はある時点からのちを表します。今後とは、時間的に今からのちのことを意味し、継続する事態について用いられる言葉です。今後は、日常会話からビジネスシーンまで幅広い場面で使用されています。

「今後の展望」の意味

上記例文にある「今後の展望」とは、いま現在から近い将来について、どのように進展するか、どのような変化があるか、あるいは期待される方向性などを表します。主に、事業やプロジェクトの進行において、計画や目標に対する見通しを示す際に用いられています。

今後の対義語

今後の対義語・反対語としては、これまでや以前から今までを意味する「従来」、今より前を意味する「従前」などがあります。

今後の類語

今後の類語・類義語としては、現在のあとに来る時を意味する「未来」、これから先や前途を意味する「将来」、これから先のなりゆきを意味する「行く末」、今からのちや今後を意味する「自今」などがあります。

以後の意味

以後とは

以後とは、これから先、今からのち、今後を意味しています。

その他にも「その時よりのち、その後」の意味も持っています。

以後の漢字表記

以後は「已後」とも書きますが、一般的には「以後」と表記されています。

以後の読み方

以後の読み方は「いご」です。誤って「いこう」などと読まないようにしましょう。

以後の使い方

「以後お見知りおきを」「ミスを繰り返さないよう以後気をつけます」「以後在宅しておりますのでいつでも大丈夫です」「以後このようなことがないよう努めてまいります」などの文中で使われている以後は、「今からのち」の意味で使われています。

一方、「株主総会以後は請求権を行使することができません」「それでは来週以後に改めてお伺いいたします」「来年以後のスケジュールを教えてください」などの文中で使われている以後は、「その時よりのち」の意味で使われています。

以後とは、上記の例文にあるように二つの意味を持ち、それぞれの意味で用いられているため、文脈により意味を捉える必要があります。以後の「以」は訓読みで「もって」と読み、ある時を起点としていることを表し、「後」は時間的にあとの方を表す漢字です。

以後という言葉は、「それ以後」のような使い方で、ある時からずっと続くことを意味します。「株主総会以後」とは、株主総会のあとについて述べる表現ですが、株主総会が行われるその日を含むことに注意してください。

以後は置き換えることができる

この「以後」は、「以降」という言葉に言い換えることができます。ただし、以降は「明日以降」「明治維新以降」のように常に時を表す語句と一緒に使い、単体で使用することができない点が「以後」との違いになります。

以後の対義語

以後の対義語・反対語としては、その時よりも前や今より前の時点を意味する「以前」などがあります。

以後の類語

以後の類語・類義語としては、ある時からのちを意味する「以降」、ある事があったあとやそれ以来を意味する「その後」、物事が起こったあとや物事が済んだあとを意味する「事後」、これから先を意味する「向こう」などがあります。

今後の例文と使い方

1.今後はAIですぐに翻訳できる時代になるだろうから、英語は学ばなくてもいいのではないだろうか。
2.この春から通勤時間が長くなるので、今後は時間の使い方を工夫しなければならないだろう。
3.今後も物価上昇は続くと言われているが、今後とはいつまでなのだろうか。
4.ビジネスメールは、今後の付き合いをお願いする言葉で結ぶようにしています。
5.今後も海外進出する企業が増えていくので、英語の重要性は更に高まっていくでしょう。

この言葉がよく使われる場面としては、今からのち、こののちを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、今後という言葉は、ビジネスシーンで使用されることが多くあります。

以後の例文と使い方

1.もう二度と遅刻しないよう、以後気をつけます。すみませんでした。
2.このたび海外支社から帰国し本社勤務となりました。以後お見知り置きをお願いいたします。
3.令和4年以後は成年年齢が18歳に引き下げられたので、高校卒業後のお金の使い方が変わるかもしれません。
4.このビジネスホテルは、延長料金を払えば10時以後も滞在可能です。
5.夜に書く文章は情緒的になってしまうので、21時以後は手紙を書かないようにしています。

この言葉がよく使われる場面としては、今からのち、それからのち、を表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文2にある以後は、「今からのち」の意味で用いられています。例文3から例文5の以後は、「それからのち」の意味で使用されています。

今後と以後という言葉は、どちらも「現在よりあと」を表します。さらに以後という言葉には、「その時点からあと」の意味もあることを覚えておきましょう。

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