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【火種がくすぶる】と【火種が生まれる】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「火種がくすぶる」(読み方:ひだねがくすぶる)と「火種が生まれる」(読み方:ひだねがうまれる)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「火種がくすぶる」と「火種が生まれる」という言葉は、どちらも争いごとが起こりそうなことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「火種がくすぶる」と「火種が生まれる」の違い

「火種がくすぶる」と「火種が生まれる」の意味の違い

「火種がくすぶる」と「火種が生まれる」の違いを分かりやすく言うと、「火種がくすぶる」とは揉め事が解決されておらず騒動の原因となるものがまだ残っていること、「火種が生まれる」とは事件や騒動などの起こる原因となるものが生じることという違いです。

「火種がくすぶる」と「火種が生まれる」の使い方の違い

一つ目の「火種がくすぶる」を使った分かりやすい例としては、「これだけ増税を続けて入れば政治への火種がくすぶるだろう」「一応和解したものの感情的なしこりがあるため火種がくすぶるだろう」などがあります。

二つ目の「火種が生まれる」を使った分かりやすい例としては、「この事件によって両国間に火種が生まれることになるだろう」「知事の不適切な発言により新たな火種が生まれる」「とある国が独立を宣言したことにより火種が生まれる」などがあります。

「火種がくすぶる」と「火種が生まれる」の使い分け方

「火種がくすぶる」と「火種が生まれる」はどちらも争いが起こりそうなことを意味する言葉ですが、少し違いがあるので注意が必要です。

「火種がくすぶる」と「火種が生まれる」は「くすぶる」と「生まれる」の部分により少し意味が違っています。

「くすぶる」とは、争い事などが表に現れずに完全に解決しないままで続いていることを意味しています。そのため、「火種がくすぶる」は表面上は沈下したように見えても完全には消しきれておらず何かのきっかけがあると騒動の原因になる可能になる場合に使います。

一方、「生まれる」はある状況や感情などが生じることを意味しているので、「火種が生まれる」とすると、事件や騒動などの起こる原因となるものが生じるというシンプルな意味で使う言葉というの違いです。

「火種がくすぶる」と「火種が生まれる」の英語表記の違い

「火種がくすぶる」も「火種が生まれる」も直訳した英語表現はありませんが、近い表現として「charcoal」 kindling coal」などがあります。

「火種がくすぶる」の意味

「火種がくすぶる」とは

「火種がくすぶる」とは、揉め事が解決されておらず騒動の原因となるものがまだ残っていることを意味しています。

「火種がくすぶる」の漢字表記

「火種がくすぶる」を漢字にすると、「火種が燻る」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「火種がくすぶる」を使うようにしましょう。

「火種がくすぶる」の使い方

「火種がくすぶる」を使った分かりやすい例としては、「彼らの離党は火種がくすぶることになるだろう」「東京の株式市場は波乱の火種がくすぶる」「彼が抗争を仕掛けたことにより新たな火種がくすぶることになりました」などがあります。

「火種がくすぶる」は事件や騒動などの起こる原因となるものを意味する「火種」に、争い事などが表に現れずに完全に解決しないままで続いていることを意味する「くすぶる」が合わさり、揉め事が解決されておらず騒動の原因となるものがまだ残っていることの意味で使われている言葉です。

「火種がくすぶる」は表面上は沈下したように見えても完全には消しきれておらず、何かのきっかけがあると騒動の原因になる可能になる場合に使います。そのため、潜在的な脅威などに対しても使うことが可能です。

また、「火種がくすぶる」はビジネスシーンにおいても使えると覚えておきましょう。

「火種がくすぶる」の注意点

「火種がくすぶる」を使う上で注意しなければならないのは、表面上で大きな争いが生まれていない場合にのみ使えるという点です。そのため、争いが表面化してしまっている場合は使いません。

「火種がくすぶる」の類語

「火種がくすぶる」の類語・類義語としては、大変な事態を引き起こしかねない不安要素が潜在的にあることを意味する「爆弾を抱える」などがあります。

「火種が生まれる」の意味

「火種が生まれる」とは

「火種が生まれる」とは、事件や騒動などの起こる原因となるものが生じることを意味しています。

「火種が生まれる」の使い方

「火種が生まれる」を使った分かりやすい例としては、「総理の発言をめぐり新たな火種が生まれる」「このテロ事件によって新たな火種が生まれることになるだろう」「彼の不遜な態度が原因で大きな火種が生まれる」などがあります。

「火種が生まれる」は事件や騒動などの起こる原因となるものを意味する「火種」に、ある状況や感情などが生じることを意味する「生まれる」が合わさり、事件や騒動などの起こる原因となるものが生じることの意味で使われている言葉です。

「火種が生まれる」はマイナスナなメージで使うことが多い

そのため、「火種が生まれる」は事件や騒動などの、直接的な原因になるものに対して使います。また、基本的にマイナスなイメージで使われている言葉と覚えておきましょう。

「火種が生まれる」は日常生活だけではなく、ビジネスシーンにおいて争いが生まれる場合にも使うことが可能です。

「火種が生まれる」の類語

「火種が生まれる」の類語・類義語としては、人に不幸をもたらす物事の原因のことを意味する「災いのもと」、災いのもとや起こる原因のことを意味する「禍根を残す」などがあります。

「火種がくすぶる」の例文

1.反対派を実力行使で抑え込んだのであれば、火種がくすぶるのも当然だろう。
2.和平条約が締結されたものの、両国の対立は解消されておらず水面下では火種がくすぶる状況です。
3.島の所有権を巡って火種がくすぶる海域なので、迂闊に巡航しない方がいいだろう。
4.これ以上政府の不祥事が明るみになれば、火種がくすぶるのも当然のことだろう。
5.世界大戦の火種がくすぶっているので、戦争を起こさないためにスパイを送ることにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、揉め事が解決されておらず騒動の原因となるものがまだ残っていることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「火種がくすぶる」はマイナスなイメージで使われている言葉です。

「火種が生まれる」の例文

1.副総理が不適切な発言をしたことによって、新たな火種が生まれる。
2.ついこの間戦争が終わったばかりなので、新たな火種が生まれることだけは避けたいです。
3.これから行われる後継者争いは、組織内に新たな火種が生まれることになるだろう。
4.宮廷内の複雑な権力争いにより、新たな火種が生まれることになりました。
5.原材料の高騰で各国が混乱に陥っているので、新たな火種が生まれることを懸念しています。

この言葉がよく使われる場面としては、事件や騒動などの起こる原因となるものが生じることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「火種が生まれる」はマイナスなイメージで使われている言葉です。

「火種がくすぶる」と「火種が生まれる」はどちらも争いごとが起こりそうなことを表します。

どちらの言葉を使うか迷った場合、揉め事が解決されておらず騒動の原因となるものがまだ残っていることを表現したい時は「火種がくすぶる」を、事件や騒動などの起こる原因となるものが生じることを表現したい時は「火種が生まれる」を使うと覚えておきましょう。

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