【これとない】と【またとない】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「これとない」と「またとない」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「これとない」と「またとない」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「これとない」と「またとない」の違い

「これとない」は「またとない」の間違い

「これとない」と「またとない」の違いを分かりやすく言うと、「これとない」とは「またとない」の間違った使い方、「またとない」とは二度と同じことは起こらないと思うことです。

「これとない」は誤字

一般的には「これとない」という言葉は存在しません。読み方が似ていることから、「またとない」のことを間違えて「これとない」を使っている人がほとんどです。

「またとない」は正しい日本語

正しい言葉である「またとない」を使った分かりやすい例としては、「またとない好機を生かすしかありません」「またとない人材を得ることができました」「またとない機会なので転職することにしました」「こんな機会はまたとないです」などがあります。

「またとない」という言葉はあっても、「これとない」という言葉は存在しません。同時に「またとない」という単語の意味について「二度と同じことは起こらないと思うこと」と覚えておきましょう。

「またとない」の英語表記

「またとない」を英語にすると「unique」「once-in-a-lifetime」「golden」となり、例えば上記の「こんな機会はまたとないです」を英語にすると「This is a unique opportunity」となります。

「これとない」の意味

「これとない」とは

「これとない」とは、「またとない」の間違った使われ方です。

「これとない」が間違っている理由

「これとない」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「またとない」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「これとない」と「またとない」を間違ってしまう理由としては、「またとない」が二度と同じことは起こらないと思うことを意味しているので、これを逃したら二度とないというニュアンスで、誤って「これ」と表現してしまったのが原因です。

ただし、「これとない」という日本語は存在しないので、うっかり使わないように注意しましょう。

間違った言葉である「これとない」の「これ」は近称の指示代名詞であり、話し手がいま話題にしたばかりの事物などを指すことや、話し手が当面している事柄を指すことを意味している言葉です。

「これ」の例文

「これ」を使った分かりやすい例としては、「これを仕上げてから寝ようと思います」「これは祖母からもらった大切なお守りです」「これは困ったことになってしまいました」「これが私の願い事です」などがあります。

「またとない」の意味

「またとない」とは

「またとない」とは、二度と同じことは起こらないと思うことを意味しています。

「またとない」の漢字表記

「またとない」を漢字にすると、「又と無い」と表記することができます。

表現方法は「またとない機会」「またとない経験」「またとないチャンス」

「またとない機会」「またとない経験」「またとないチャンス」などが、「またとない」を使った一般的な言い回しになります。

「またとない」の使い方

「またとない」を使った分かりやすい例としては、「この道具はまたとないものなので大事に扱ってください」「彼女のような人はまたとないだろう」「このような素敵な作品はまたとないです」「こんな機会はまたとないので見逃すわけにはいきません」などがあります。

「またとない」は同じような事態はもう起こらないだろうという気持ちを表すことを意味する「またと」に、打ち消しの言葉である「ない」が合わさり、二度と同じことは起こらないと思うことを意味する連語です。

連語とは二つ以上の単語が連結して、一つの単語と似たような働きをもつもののことを意味しています。

「またとない」の特徴

「またとない」は二度と同じような良いことは起こらないというプラスのイメージで使うのが特徴です。そのため、二度と同じような悪いことは起こらないというマイナスのイメージで使わないと覚えておきましょう。

また、「またとない」は「またとない機会」「またとないチャンス」のような抽象的な物事に対してだけはなく、「またとない人材」「またとない機械」などのような、物理的なものに対しても使うことができます。

「またとない」の類語

「またとない」の類語・類義語としては、千年に一度しか巡りあえないほど稀な機会のことを意味する「千載一遇」、物事をするのに極めていいことを意味する「絶好」などがあります。

「これとない」の例文

1.「これとない」という言葉は存在しないので、おそらく「またとない」の言い間違いだろう。
2.「またとない」という言葉は二度と同じことは起こらないと思うことで、「これとない」という言葉はない。
3.「これとない」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.自分をアピールできるこれとないチャンスですという言葉を使う人はいるが、正しくは自分をアピールできるまたとないチャンスですになります。
5.またとない機会が訪れたならそれをものにしたいですという言葉はあるが、これとない機会が訪れたならそれをものにしたいですという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「またとない」という言葉を間違えて「これとない」と表現している時などが挙げられます。

「これとない」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「またとない」を間違えて使っている可能性が高いです。

「これとない」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「これとない」ではなく、「またとない」と表現するのが正しい使い方になります。

「またとない」の例文

1.ワールドカップを現地で観ることができるまたとない機会なので、思い切って応募することにしました。
2.留学の話はまたとないチャンスなので、思い切って受けることにしました。
3.世間に名前を売るためのまたとない機会なので、絶対にものにしてみせます。
4.彼は私たちのチームにとってまたとない人材だったので、大型契約を結ぶことにしました。
5.お見合いというまたとないお話だったので、思い切って受けることにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、二度と同じことは起こらないと思うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「またとない」はプラスのイメージで使われている言葉です。

「これとない」と「またとない」どちらを使うか迷った場合は、「これとない」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「またとない」を使うようにしましょう。

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