【指折り】と【粒揃い】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「指折り」(読み方:ゆびおり)と「粒揃い」(読み方:つぶぞろい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「指折り」と「粒揃い」という言葉は、どちらも優れていることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「指折り」と「粒揃い」の違い

「指折り」と「粒揃い」の意味の違い

「指折り」と「粒揃い」の違いを分かりやすく言うと、「指折り」は数が少ない場合にのみ使う、「粒揃い」は数に関係なく使うことができるという違いです。

「指折り」と「粒揃い」の使い方の違い

一つ目の「指折り」を使った分かりやすい例としては、「彼はリーグでも指折りのストライカーです」「あの人は県内でも指折りの資産家です」「彼女は日本でも指折りの学者です」「彼女は世界でも指折りの名指揮者です」などがあります。

二つ目の「粒揃い」を使った分かりやすい例としては、「最終審査に残った7人は粒揃いで甲乙つけがたい」「今年の新人は粒揃いなので数年後には優勝も狙えるだろう」「今大会は粒揃いなので誰が優勝するか予想がつきません」「粒揃いの少年たちでした」などがあります。

「指折り」と「粒揃い」の使い分け方

「指折り」と「粒揃い」はどちらも優れていることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「指折り」は多くの中で指を折って数え上げるほどに優れていることを意味しており、指で数えれるくらい優秀な人やものが少ない場合に使います。

一方、「粒揃い」は集まった人々の能力や質が揃っていて見劣りするものがいないことを意味しており、数に関係なく使うことができるというのが違いです。

「指折り」と「粒揃い」の英語表記の違い

「指折り」を英語にすると「leading 」「prominent」となり、例えば上記の「彼女は世界でも指折りの名指揮者です」を英語にすると「She is one of the leading conductors in the world」となります。

一方、「粒揃い」を英語にすると「uniformly competent」となり、例えば上記の「粒揃いの少年たちでした」を英語にすると「The ability of the boys was uniformly competent」となります。

「指折り」の意味

「指折り」とは

「指折り」とは、多くの中で指を折って数え上げるほどに優れていることを意味しています。

表現方法は「指折りの存在」「指折りの実力者」「指折りの選手」

「指折りの存在」「指折りの実力者」「指折りの選手」などが、「指折り」を使った一般的な言い回しになります。

「指折り」の使い方

「指折り」を使った分かりやすい例としては、「私の父は日本で指折りの大企業に勤めています」「彼はJリーグでも指折りのドリブラーです」「来月に京都で指折りのホテルに泊まるのでとても楽しみです」「ここは県内でも指折りのお米の生産地となっています」などがあります。

「指折り」は多くの中で指を折って数え上げるほどに優れていることを意味する名詞です。また、指を一本ずつ折って数えるという意味も持っていますが、こちらは「指折り数える」という慣用句で使うのが一般的になっています。

「指折り」は優れている存在が指で数えられるほど少ない場合に使う言葉です。そのため、優秀な人が多い場合には使いません。また、基本的には人に対して使うことが多い言葉になります。

「指折り」の注意点

「指折り」を使う上で注意しなければならないのは、プラスのイメージでしか使えないという点です。そのため、「地元の高校に指折りの問題児が集まりました」のような、マイナスのイメージでは使わないと覚えておきましょう。

「指折り」の類語

「指折り」の類語・類義語としては、多くの中で特に数え上げるに値するほど優れていること、普通に考えられる範囲や枠をはるかに超えてしまっていることを意味する「超越」、周りよりも目立っていることを意味する「突出」などがあります。

「粒揃い」の意味

「粒揃い」とは

「粒揃い」とは、集まった人々の能力や質が揃っていて見劣りするものがいないことを意味しています。

「粒揃い」の読み方

「粒揃い」の読み方は「つぶぞろい」です。誤って「つぶそろい」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「粒揃いのメンバー」「粒揃いの選手」

「粒揃いのメンバー」「粒揃いの選手」などが、「粒揃い」を使った一般的な言い回しになります。

「粒揃い」の使い方

「粒揃い」を使った分かりやすい例としては、「今年は粒揃いのメンバーなのできっと優勝するだろう」「フランス代表は粒揃いなので勝てる気がしません」「オンラインでイチゴを購入したら粒揃いばかりでした」などがあります。

「粒揃い」は集まった人々の能力や質が揃っていて見劣りするものがいないことを意味する名詞です。その他にも、たくさんの中の粒の大きさや質が良質でよく揃っていることの意味も持っていますが、限定的な場面で使う言葉になります。

「粒揃い」の特徴

「粒揃い」は優れている人がたくさんいることの比喩として使われています。基本的には人に使う言葉ですが、優秀な動物などに対しても使うことが可能です。

「粒揃い」は優れているの人のことを指す場合に使用するので、プラスのイメージで使うのが一般的になっています。

「粒揃い」の類語

「粒揃い」の類語・類義語としては、取り上げて数えるほどにおもだって有名であることを意味する「有数」、多くのものの中から優れたものを選び出すことを意味する「粒選り」などがあります。

「指折り」の例文

1.ここは沖縄県でも指折りのビーチなので、夏になると観光客がたくさん訪れます。
2.私の地元は、メロンにおいて全国でも指折りの生産地です。
3.彼は日本球界指折りのホームランバッターなので、日本代表には間違いなく選出されるだろう。
4.彼女は日本人でノーベル賞を受賞している指折りの学者です。
5.彼が指折りの画家なので、彼の作品にはとんでもない価格の値段がつけられている。

この言葉がよく使われる場面としては、多くの中で指を折って数え上げるほどに優れていることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「指折り」はプラスのイメージで使う言葉です。

「粒揃い」の例文

1.今年の有馬記念は粒揃いすぎて、勝敗の予想がとても立てづらいです。
2.合コンに行ったら女性陣が粒揃いだったので、男性陣のテンションがとても高くなりました。
3.イングランド代表は粒揃いなので、今年のワールドカップは優勝しそうです。
4.今年の新入部員は粒揃いなので、2年後の夏がとても楽しみです。
5.粒揃いのイチゴを収穫できたので、今年は自信を持って出荷できそうだ。

この言葉がよく使われる場面としては、集まった人々の能力や質が揃っていて見劣りするものがいないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「粒揃い」はプラスのイメージで使う言葉です。

「指折り」と「粒揃い」はどちらも優れていることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、数が少ない場合にのみ使うのが「指折り」、数に関係なく使うことができるのが「粒揃い」と覚えておきましょう。

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