【永遠不滅】と【永久不滅】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「永遠不滅」(読み方:えいえんふめつ)と「永久不滅」(読み方:えいきゅうふめつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「永遠不滅」と「永久不滅」という言葉は、どちらも「いつまでも存続すること」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




永遠不滅と永久不滅の違い

永遠不滅と永久不滅の意味の違い

永遠不滅と永久不滅の違いを分かりやすく言うと、永遠不滅とは形のないものに対して使用され、永久不滅とは形のあるものに対して使用されるという違いです。

永遠不滅と永久不滅の使い方の違い

一つ目の永遠不滅を使った分かりやすい例としては、「私たちの友情は永遠不滅だよ」「真の愛は永久不滅なものです」「これは永遠不滅の映画音楽作品集と言えるだろう」「永遠不滅の価値などあるだろうか」などがあります。

二つ目の永久不滅を使った分かりやすい例としては、「この世に永久不滅な物などあるだろうか」「石は永久不滅の存在である」「有効期限のない永久不滅ポイントを貯める」「永久不滅ポイントの還元率はどれぐらいだろう」などがあります。

永遠不滅と永久不滅の使い分け方

永遠不滅と永久不滅という言葉は、どちらも際限なく持続するさま、いつまでも存続することを表す四字熟語です。二つの言葉は、ほぼ同じ意味を持ちますが、使い方には少し違いがあります。

永遠不滅とは、形のない精神的なものに対して使われることが多い言葉です。「永遠」とは果てしなく続くことを意味しますが、「永遠の愛」「永遠の友情」「永遠の価値」など、気持ちや価値観を表現する時に用いられています。

一方、永久不滅とは、形のある物質的なものに対して使用されることがほとんどです。「永久」とは際限なく続くことを表しますが、「永久磁石」「永久欠番」「永久保存データ」など、形として存在する事物に対して用いられています。

永遠不滅と永久不滅の英語表記の違い

永遠不滅も永久不滅も英語にすると「forever and eternal」「everlasting」「immortal」となり、例えば上記の「私たちの友情は永遠不滅だよ」を英語にすると「Our friendship last forever and eternal」となります。

永遠不滅の意味

永遠不滅とは

永遠不滅とは、いつまでもなくならないこと、ずっと残り続けることを意味しています。

永遠不滅の使い方

永遠不滅を使った分かりやすい例としては、「私たちの愛は永遠不滅です」「信頼関係を永遠不滅のものにしたい」「海外で培った英語スキルは永遠不滅です」「経営理念を永遠不滅のものにしていく」などがあります。

その他にも、「人の想い永遠不滅ではなく移ろいやすいものです」「瞑想で永遠不滅の意識を体得する」「永遠不滅の映画音楽ベスト30のCDを購入する」「源氏物語は永遠不滅の名作だと思います」などがあります。

永遠不滅の「永遠」は果てしなく続くこと、時間を超えて存在すること、「不滅」は滅びないこと、ずっとなくならないことを表します。永遠不滅とは、ずっと存在すること、際限なく継続してあることを意味する言葉です。

永遠不滅という言葉は、人の思いや価値観など形の無い概念的なものに対して使われる傾向にあります。愛情や友情などの絆や、映画や音楽の芸術作品に対して用いられることが多く、また、永遠に無くならないで欲しいものについても願いを込めて使用されることもあります。

永遠不滅の対義語

永遠不滅の対義語・反対語としては、その時々の社会が好む嗜好に応じた一時的な新しさを意味する「一時流行」、栄えたり衰えたりを繰り返す人の世のはかなさを意味する「栄枯盛衰」などがあります。

永遠不滅の類語

永遠不滅の類語・類義語としては、永遠に変化しないことや価値などが長年にわたり変化しないことを意味する「千古不易」、永久に朽ち滅びることがないことを意味する「不朽不滅」などがあります。

永久不滅の意味

永久不滅とは

永久不滅とは、いつまでも存在し続けること、際限なく持続するさまを意味しています。

永久不滅の使い方

永久不滅を使った分かりやすい例としては、「このすばらしい自然の造形物は永久不滅であって欲しい」「永久不滅だと言われた同盟が解消されてしまった」「ダイヤモンドの輝きは永久不滅です」などがあります。

その他にも、「永久不滅ポイントが貯まるクレジットカードです」「ふるさと納税でも永久不滅ポイントが貯まりますか」「永久不滅ポイントの交換方法を教えてください」「永久不滅ポイントはマイルにも交換できます」などがあります。

永久不滅の「永久」は、物事が長い間続くこと、ある状態が時間的に無限に続くことを表します。滅びないことを表す「不滅」と結び付き、永久不滅とは、いつまでもなくならないこと、残り続けることを意味します。物理的な事物が存続する様子を表現する時に用いられる四字熟語です。

「永久不滅ポイント」の意味

永久不滅を用いた日本語には「永久不滅ポイント」があります。永久不滅ポイントとは、クレディセゾンが運営するポイントサービスのことであり、有効期限がないために永久不滅という言葉が用いられています。

永久不滅の対義語

永久不滅の対義語・反対語としては、この世にある全てのものは絶え間なく変化していることを意味する「万物流転」この世の万物は常に変化してとどまるものはないことを意味する「諸行無常」などがあります。

永久不滅の類語

永久不滅の類語・類義語としては、いつまでも果てしなく続いて変わらないことを意味する「永久不変」、いつまでも永遠に果てることなく続くさまを意味する「永永無窮」、遠い昔からずっと何も変わっていないことを意味する「千古不磨」などがあります。

永遠不滅の例文

1.永遠不滅の愛を誓ったのに、二人の関係はあっけなく終わってしまった。
2.英語留学中にお世話になったホストファミリーとの絆は、永遠不滅だと信じています。
3.ヤンキーだった兄は「我友情永遠不滅也」と刺繍されている学ランを着ていて、妹として恥ずかしかった覚えがあります。。
4.サウンド・オブ・ミュージックは、映画史に残る永遠不滅の名作だと思います。
5.お釈迦様の悟られた永遠不滅の真理は、いったい何処へ行ってしまったのだろうか。
6.テレビである歌手の40年前のコンサート映像を見て、懐かしさとともにこの曲は永遠不滅だろうとあらためて感動した。
7.私達の友情は永遠不滅だと言っていたのに、今では彼女は別の友達とつるんでいます。
8.私は輪廻転生という考え方が好きで、肉体が滅びようとも、魂は永遠不滅であると信じています。
9.世の中の人々は儲かることしかやらないが、この創作活動は時空を超越した永遠不滅の価値があると思うのだ。
10.私にとって音楽は、生きる希望を与えてくれるものであり、また永遠不滅の感動を与えてくれる存在でもある。

この言葉がよく使われる場面としては、いつまでもなくなることなく、残り続けることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、永遠不滅という言葉は、愛や友情など形のないものに対して用いられることがほとんどです。

永久不滅の例文

1.クレジットカードの有効期限がない永久不滅ポイントは、交換するタイミングがなくて貯まる一方だ。
2.永久不滅ポイントのおすすめの使い道があるか、カード会社に務める友人に聞いてみました。
3.リサーチ会社のアンケートに答えたり、スポンサーのCMを視聴したりして、永久不滅ポイントを増やすことができます。
4.サンスベリアの花言葉は永久不滅で、結婚祝いや新築祝いの贈り物に選ばれています。
5.私は引退をいたしますが、わがチームは永久不滅です。これからも応援よろしくお願い致します。
6.永久不滅な存在になろうなんて不可能だから、自分が今できることをただ一生懸命やるしかないと思う。
7.君達は古典を古臭いものと思っているかもしれないが、あれらの作品が持つ輝きは永久不滅なものなのである。
8.この芸術作品は、永久不滅の美しさを持ち続け、必ずや後世に残ることでしょう。
9.宇宙の謎は、永久不滅の探究の対象であり、人類が存在する限りは研究は続いていくことだろう。
10.自然の摂理は、永久不滅の秩序を持ち続け、人類をたびたび驚嘆させています。

この言葉がよく使われる場面としては、滅びることなく永久になくならないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、永久不滅という言葉は、ポイントやチームなどの形あるものに対して用いられることがほとんどです。

永遠不滅と永久不滅という言葉は、どちらも「ずっとなくならないこと」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、精神的なものがなくならないことを表現したい時は「永遠不滅」を、物質的なものがなくならないことを表現したい時は「永久不滅」を使うようにしましょう。

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