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【裂く】と【割く】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「さく」という読み方の「裂く」と「割く」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「裂く」と「割く」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「裂く」と「割く」の違い

「裂く」と「割く」の意味の違い

「裂く」と「割く」の違いを分かりやすく言うと、「裂く」とは二つに分けること、「割く」とは割り当てることという違いです。

「裂く」と「割く」の使い方の違い

一つ目の「裂く」を使った分かりやすい例としては、「二人の仲を引き裂くことに成功した」「生木を裂く作業をしています」「布を裂いて緊急用のロープを作る」「彼女は二人の仲を裂こうとした」「ビリビリと布を引き裂くような音が聞こえた」などがあります。

二つ目の「割く」を使った分かりやすい例としては、「魚の腹を割くのは難しい」「彼女のために時間を割く」「これ以上は人手を割くことができない」「選挙の結果に大きく紙面を割く」「私はあなたのために時間を割く」「不要な物にお金を割く余裕はない」などがあります。

「裂く」と「割く」の使い分け方

「裂く」と「割く」は同音の言葉ですが、意味は異なるので間違えないようにしましょう。

「裂く」は一つものを無理矢理二つに分けるというマイナスなイメージを持って使う言葉で、「割く」は時間や人などを必要に応じて割り当てたり、物を切り分ける場合に使う言葉になります。

「魚を裂く」と「魚を割く」の違い

例えば「魚を裂く」と「魚を割く」という言葉はどちらも正しい日本語ですが、「魚を裂く」は刃物を使って無理矢理二つに分けたことを意味しており、「魚を割く」は刃物を使って丁寧に切り分けたことを意味しています。

「裂く」と「割く」の英語表記の違い

「裂く」を英語にすると「tear」「separate」となり、例えば上記の「彼女は二人の仲を裂こうとした」を英語にすると「She tried to separate the two of them」となります。

一方、「割く」を英語にすると「spare」「divide」となり、例えば上記の「私はあなたのために時間を割く」を英語にすると「I’ll spare some time for you」となります。

「裂く」の意味

「裂く」とは

「裂く」とは、二つに分けることを意味しています。

表現方法は「紙を裂く」「仲を裂く」「布を裂く」

「紙を裂く」「仲を裂く」「布を裂く」などが、「裂く」を使った一般的な言い回しになります。

「裂く」の使い方

「裂く」を使った分かりやすい例としては、「親友との仲を裂くことなった」「布を裂いて怪我の手当てに使う」「皮膚が裂けて傷になりました」「自分の心が引き裂かれていくのを感じました」「魚を裂いて食べた」などがあります。

「裂く」は二つに分けることを意味しているのですが、ただ単純に分けるのではなく、無理矢理二つに分けるというマイナスなイメージを持って使う言葉です。

「裂く」は「布を裂く」や「紙を裂く」のように物理的なものに対して使うだけではなく、「二人の仲を裂く」のように関係を切り離す場合にも使います。

「裂く」の類語

「裂く」の類語・類義語としては、 親しい者同士を無理に離れさせることを意味する「引き裂く」、紙や布などを引き裂くことを意味する「破く」、引き裂いたり傷をつけたりして元の形を壊すことを意味する「破る」などがあります。

「割く」の意味

「割く」とは

「割く」とは、割り当てたり切り分けたりすることを意味しています。

表現方法は「時間を割く」「人を割く」「ページを割く」

「時間を割く」「人を割く」「ページを割く」「腹を割く」などが、「割く」を使った一般的な言い回しになります。

「割く」の使い方

「割く」を使った分かりやすい例としては、「日本のワールドカップ優勝について大きく紙面を割く」「あなたに割いている時間はありません」「大きなプロジェクトなので人員を割くことにする」「彼は魚を割くのが得意です」「自分の時間を割いて子供たちの勉強を見る」などがあります。

「割く」は人、時間、お金などを予定しているものの一部を都合して他の用に充てる場合に使うのが一般的です。また、「魚の腹を割く」「鯵を三枚に割く」などように切り分けることの意味でも使います。

「割く」の類語

「割く」の類語・類義語としては、境を作って他と区別することを意味する「仕切る」、土地などをいくつかの部分に区切ることを意味する「区画」、一つにまとまっているものをいくつかの部分にすることを意味する「分ける」などがあります。

「裂く」の例文

1.恋人が居る人を好きになってしまったので、二人の仲を切り裂く計画を立てている。
2.大地震が起きたことにより、この村一番の大樹が根元まで裂けてしまった。
3.彼はスーツをワイヤーに引っ掛けて裂いてしまったので、とても落ち込んでいる。
4.あの二人の仲を裂くことは誰にもできないので、どうか幸せになって欲しい。
5.二人は生木を裂くよう離れさせられたが、今でも相手のことを想っている。

この言葉がよく使われる場面としては、二つに分けることを表現したい時などが挙げられます。

例文5の「生木を裂く」(読み方:なまきをさく)は「裂く」を使った慣用句で、相愛の夫婦や恋人などを無理矢理別れさせることを意味しています。

「割く」の例文

1.行方不明者の捜索に人手を割いているが、見つかる気配がありません。
2.学生の頃は遊ぶことよりも勉強に一番時間を割いていたため、国立大学に合格することができました。
3.ある研究がしたく医者になったものの、日常業務が忙しく研究に時間を割くことができない。
4.日本初の女性総理が誕生したので、明日の朝刊の紙面を大きく割くことにしました。
5.うなぎを割くのはとても難しいので、魚屋さんで割いて貰うことする。

この言葉がよく使われる場面としては、割り当てたり切り分けたりすることを表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文4は割り当てることの意味で使っており、例文5は切り分けることの意味で使っています。

「裂く」と「割く」という言葉は、どちらも「さく」と読みますが使い方が少し違います。どちらの言葉を使うか迷った場合は、二つに分けることを表現したい時は「裂く」を、割り当てたり切り分けたりすることを表現したい時は「割く」を使うと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
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