【正心誠意】と【誠心誠意】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「せいしんせいい」という読み方の「正心誠意」と「誠心誠意」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「正心誠意」と「誠心誠意」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




正心誠意と誠心誠意の違い

正心誠意と誠心誠意の意味の違い

正心誠意と誠心誠意の違いを分かりやすく言うと、正心誠意とは主に政治理念に用いられる言葉、誠心誠意とは幅広い場面で用いられる言葉という違いです。

正心誠意と誠心誠意の使い方の違い

一つ目の正心誠意を使った分かりやすい例としては、「政治理念として正心誠意を示す」「正心誠意を実践する所存です」「政治には正心誠意が求められる」「我が社の社訓に正心誠意があります」などがあります。

二つ目の誠心誠意を使った分かりやすい例としては、「誠心誠意努めさせていただきます」「今後は誠心誠意で生きるつもりです」「誠心誠意をもって取り組みます」「誠心誠意ご提案させていただきます」などがあります。

正心誠意と誠心誠意の使い分け方

正心誠意と誠心誠意という言葉は、どちらも「せいしんせいい」と読む同音異義語です。二つの言葉に共通する「誠意」は正直に熱心に事にあたる心を意味し、ほぼ同じような意味を持ちますが、厳密な意味や使い方は異なります。

正心誠意とは、心を正しく保つには誠実に対処すべきであることを意味し、主に政治家の心構えなど政治理念に用いられる言葉です。一方、誠心誠意とは、真心をもって事に当たることを意味し、政治理念だけでなく、座右の銘や決意表明、あるいは謝罪のシーンでも用いられる言葉です。

つまり、正心誠意は主に政治の心得に用いられる言葉であり、誠心誠意は日常生活からビジネスシーンまで広い場面で用いられる言葉なのです。

正心誠意と誠心誠意の英語表記の違い

正心誠意も誠心誠意も英語にすると「sincerity」「good faith」となり、例えば上記の「正心誠意を示す」を英語にすると「express one’s sincerity」となります。

正心誠意の意味

正心誠意とは

正心誠意とは、心を正しく保つには、自分を偽らず誠実に対処すべきであるということを意味しています。

正心誠意の読み方

正心誠意の読み方は「せいしんせいい」です。誤って「しょうしんせいい」と読まないようにしましょう。

正心誠意の使い方

正心誠意を使った分かりやすい例としては、「政治の秘訣は正心誠意である」「政治家には正心誠意を求めます」「あえて正心誠意を所信表明演説で使う」「政府の正心誠意が徹底していなかった」などがあります。

その他にも、「政治家に必要な資質は正心誠意だ」「正心誠意に事に当たりたい」「正心誠意格物致知を校訓とする学校です」「正心誠意を信念にサービスを提供致します」「正心誠意をモットーに生きる」などがあります。

正心誠意の由来は仏教

正心誠意という言葉は、儒教の経典である「礼記」の「大学」という章の一節に由来します。「心を正しくし意を誠にす」という意味であり、心を正しく保つには自分を偽らず誠実に対処すべきであるということであり、理想の政治を行うための心得とされています。

また、幕末に江戸城を無血開城へと導いた勝海舟は、「政治の極意は、正心誠意にある」と説いたと言われています。

正心誠意の対義語

正心誠意の対義語・反対語としては、よこしまな心や悪心を意味する「邪心」、心がねじ曲がって悪いことを意味する「邪悪」などがあります。

正心誠意の類語

正心誠意の類語・類義語としては、真面目な心や誠実な心を意味する「忠実心」、善悪・正邪を判断し正しく行動しようとする心の働きを意味する「良心」などがあります。

誠心誠意の意味

誠心誠意とは

誠心誠意とは、嘘いつわりなく、真心をもって事に当たることを意味しています。

表現方法は「誠心誠意努める」「誠心誠意頑張る」「誠心誠意働く」

「誠心誠意努める」「誠心誠意頑張る」「誠心誠意働く」などが、誠心誠意を使った一般的な言い回しです。

誠心誠意の使い方

誠心誠意を使った分かりやすい例としては、「彼は誠心誠意に心を打ち明けた」「会社に誠心誠意を尽くします」「気持ちを新たに誠心誠意頑張ります」「取引先に誠心誠意が伝わるように謝罪する」などがあります。

その他にも、「社員一同、誠心誠意をもって対応いたします」「誠心誠意努めてまいります」「誠心誠意サポートします」「これから誠心誠意努力いたします」「お客様のためにに誠心誠意尽力いたします」などがあります。

誠心誠意という言葉の「誠心」とは偽りのない心や真心を表し、「誠意」とは私利私欲を離れて正直に熱心に事にあたる心を表します。誠心誠意とは、打算的な考えをもたず真心こめて相手に接する心を意味する四字熟語です。

誠心誠意とは、ビジネスシーンで用いられることが多い言葉です。「誠心誠意頑張ります」のように熱意や意気込みを表現したり、「誠心誠意をもって対応させていただきます」など謝罪の場面でも使われることがあります。

誠心誠意の対義語

誠心誠意の対義語・反対語としては、考えや行動などが軽はずみで浮ついているさまを意味する「軽佻浮薄」、真理を曲げて世間や時勢に迎合する言動をすることを意味する「曲学阿世」などがあります。

誠心誠意の類語

誠心誠意の類語・類義語としては、真実の心や偽り飾りのない心を意味する「真心」、うそ偽りのない気持ちを意味する「真情」、誠実な気持ちや真心を意味する「実」、誠実で偽りのない心や素直で真面目な心を意味する「誠」などがあります。

正心誠意の例文

1.幕末に活躍した勝海舟は、外交の秘訣として正心誠意を唱えていた。
2.新たに誕生した総理が所信表明演説で「正心誠意」という4文字を掲げた。
3.一年の目標となる標語の書き初めに、今年は「正心誠意格物致知」を選びました。
4.正心誠意を身につけるためには物の道理を極め、学問を修得しなければならないのです。
5.正心誠意を経営理念として掲げ、お客様には誠意をもってサービスを提供してまいります。
6.政治家が正心誠意を示すのは理想かも知れないが、それはわたしたちに置き換えれば人は正直に生きるべきだというのと同じくらい難しいことである。
7.どこかの政治家が国会の演説なんかで正心誠意という言葉を強調していたが、そんな嘘くさい言葉を聞いてしまうとむず痒くなり、歯が浮いてしまう気持ちになるね。
8.社長室に入ると正心誠意と書かれた男らしい豪快な毛筆の額縁が目に飛び込んでくるのだが、じつはこれ書道家でもある社長夫人の直筆なのだそうだ。
9.我が母校は正心誠意が校訓であるが、現状はいじめが横行し、教師の不祥事も多発していて、校門前の校訓の石碑が寂しげに佇んでいるようにみえた。
10.政治家の言う正心誠意ほど当てにならない物はないだろう。ウチの5歳の息子の言葉のほうがよっぽどウソがない。

この言葉がよく使われる場面としては、心を正しく保つには自分をいつわらず誠実に対処すべきであるということ、を表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文2にあるように、正心誠意という言葉は政治を行う上での心構えとして用いられることが多い言葉です。例文3にある「正心誠意格物致知」は儒教の四書五経の一つ「大学」の一節です。「格物致知」とは、物事の道理を深く追求して、知識や学問を深め得ることを意味します。

誠心誠意の例文

1.皆様の厚いご信頼にお応えするため、誠心誠意努める所存でございます。
2.まだまだ未熟ではありますが、誠心誠意頑張るつもりです。
3.すぐに結果がでなくても誠心誠意働くことで、信頼や人脈を得て将来的に発展すると思うよ。
4.座右の銘は何かと聞かれたら、「誠心誠意」と答えるようにしている。
5.どんな理不尽なクレームにも、誠心誠意をもって対応しなくてはいけません。
6.夫と子どものため妻として母として今まで誠心誠意努めたきたが、私自身の人生を蔑ろにしていた事にも気付いた。
7.彼は引っ込み思案なのが災いしてよく誤解されているが、彼を知っている人は皆彼のことを誠心誠意事に当たろうとする度胸のあるやつだと評している。
8.家電についてわからないことがあるといつも家電量販店の店員が誠心誠意で対応してくれるので、いつもここで家電を購入することにしているのだ。
9.新年度になりわたしも入社十年目に突入したが、それに甘んじること無く、気持ちを新たに誠心誠意仕事に取り組みたいと皆に決意を表明した。
10.こちらのミスでクライアントに多大な迷惑をかけてしまい、わたしはひどく落ち込んでいたが、もはや誠心誠意謝るしかないだろうと腹をくくることにした。

この言葉がよく使われる場面としては、嘘いつわりなく、真心をもって事に当たることを表現したい時などが挙げられます。

例文1にある「誠心誠意努める」の意味は、噓や私欲がなく真心を込めて一生懸命取り組んでいくことであり、強い意志を表しています。例文5にある「誠心誠意をもって」とは、誠心誠意という手段や方法を表現しています。

正心誠意と誠心誠意どちらの言葉を使うか迷った場合、自分を偽らず誠実に対処すべきであるということを表現したい時は「正心誠意」を、嘘いつわりなく真心をもって事に当たることを表現したい時は「誠心誠意」を使うようにしましょう。

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