【軽んじる】と【軽んずる】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「軽んじる」(読み方:かろんじる)と「軽んずる」(読み方:かろんずる)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「軽んじる」と「軽んずる」という言葉は、どちらも軽く扱い大切にしないことを意味するという共通点があり、使う場面は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



軽んじると軽んずるの違い

軽んじると軽んずるの意味の違い

軽んじると軽んずるの違いを分かりやすく言うと、辞書に載っている現代風の読み方か、古い読み方かの違いです。「軽んじる」と「軽んずる」は、どちらも同じ意味を持つ言葉で、現代では「軽んじる」の方を一般的な読み方として使用しています。

軽んじると軽んずるの使い方の違い

一つ目の軽んじるを使った分かりやすい例としては、「基礎を軽んじると応用が利かない」「仕事ができる人に軽んじられる」「個人のお客様を軽んじる会社」「上司への言葉を軽んじると痛い目に遭う」「自分自身を軽んじる癖は絶対にやめる」などがあります。

二つ目の軽んずるを使った分かりやすい例としては、「日々の出会いを軽んずることなく大事にする」「顧客を軽んずる行動をとる会社」「ご先祖様を軽んずる者に繁栄はない」「小事を軽んずる勿れ」などがあります。

軽んじると軽んずるの2つが存在する理由

なぜ、軽ん「じる」と軽ん「ずる」という二種類の語尾が存在するのか。これは、日本語の口語文法と文語文法の決まりによる違いがあるからです。口語文法とは、しゃべり言葉のことで、文語文法とは、文章で書く際の言葉という意味です。

これらの日本語文法には「活用法」という考え方があります。活用法とは、文章の流れによって単語の語尾を違和感のないように変えることを意味します。

まさしく「軽んじる」「軽んずる」のように、最初の言葉は同じであっても語尾が違う言葉が存在するのは、活用法によって文脈に合うかたちで語尾が変えられているからです。

軽んじる、軽んずるという言葉は「サ行変格活用」という活用法によって、語尾を変えています。サ行変格活用では、文章の流れによって語尾をサ行の言葉である「さしすせそ」を元にして変えていきます。

「軽んじる」「軽んずる」という言葉の場合、「軽ん」という先頭の言葉はそのままに、語尾を「未然形:じ」「連用形:じ」「終止形:じる・ずる」「連体形:じる・ずる」「仮定形:じれ・ずれ」「命令形:じろ・じよ・ぜよ」という風に変化させます。

語尾の変化の形である未然形や連用形などの名称は、その言葉がどのような文脈で使われているかの形のことを指しています。例えば「未然形」というのは「まだそうなってはいない」という意味を持ち、否定形と一緒に使われます。

つまり、軽んじるの未然形の表現は「軽んじない」となります。変化しない先頭の「軽ん」に未然形の「じ」をつけて、最後に否定形の「ない」を付けた形です。

このように、日本語には、様々な文法上の決まりがあります。「軽んじる」「軽んずる」というのは、両方ともこの文法で言うところの「終止形」です。

終止形というのは、言い切りの形という意味があります。文章ではなく、ひとつの単語として使う際には終止形を使います。

軽んじると軽んずるの使い分け方

「軽ん」の終止形には「じる」と「ずる」の二種類があります。これが「軽んじる」と「軽んずる」の違いです。二種類の語尾がある場合、どちらを使っても間違いではありませんが、どちらか一方が、一般的に使われているものであることがほとんどです。

「軽ん」の場合、辞書に記載されているのは「軽んじる」という言葉です。こちらが、現代では一般的に使用されている言葉であり、「軽んずる」というのは古い言い方になります。

しかし、意味に違いはありませんし、どちらも文法的には使えるものですので、個々人の好みや文章の前後の文脈などを考えて、自由に使い分けが出来るものであると言えます。

軽んじるの意味

軽んじるとは

軽んじるとは、軽く扱い大切にしないことを意味しています。

表現方法は「命を軽んじる」「人を軽んじる」「軽んじられる女」

「命を軽んじる」「人を軽んじる」「軽んじられる女」などが、軽んじるを使った一般的な言い回しです。

軽んじるの使い方

軽んじるを使った分かりやすい例としては、「約束を破る事は相手を軽んじる行為だ」「仕事が出来なくて部下から軽んじられる」「周りの人に軽んじられるような行動が多い」「大切にされる人と軽んじられる人がいる」「貧しい人を軽んじてはいけない」などがあります。

軽んじるの対義語

軽んじるの対義語・反対語としては、価値のあるものとして重くみることを意味する「重んじる」があります。

軽んじるの類語

軽んじるの類語・類義語としては、ないがしろにすることを意味する「蔑する」、いない人と扱うことを意味する「無視する」、軽視することを意味する「見くびる」などがあります。

軽んじるの軽の字を使った別の言葉としては、人を馬鹿にすることを意味する「軽侮」、軽く見ることを意味する「軽視」、軽々しく物事を決めることを意味する「軽断」、程度が軽いことを意味する「軽度」、重いものを軽いもののように扱うことを意味する「軽々」などがあります。

軽んずるの意味

軽んずるとは

軽んずるとは、軽んじるという言葉の少し古い言い方を意味しています。軽んずるというのは「軽んず」という言葉のサ行変格活用の終止形です。

表現方法は「侮り軽んずる」「軽んずべからず」「敵を軽んずる」

「侮り軽んずる」「軽んずべからず」「敵を軽んずる」などが、軽んじるを使った一般的な言い回しです。

軽んずるの使い方

軽んずるを使った分かりやすい例としては、「一寸の光陰決して軽んずべからず」「朝を軽んずると1日が有意義でなくなる」「侮り軽んずることなく精進する」などがあります。

軽んずるは辞書に載っていない

意味としては、軽んじると全く同じものであり、文章の前後の文脈などによって使い分けることが出来るものです。辞書には「軽んじる」は載っていても、「軽んずる」という言葉は載っていないことが多く、軽んずるは現代語よりも少し古い表現です。

しかし、意味は同じであるので、「軽んじる」「軽んずる」のどちらを使っても間違いではありません。古風な雰囲気を出したい時などには、あえて「軽んずる」という言葉を使うのも良いでしょう。

他にも、例えば「軽んず」という言葉の命令形を考えてみると、現代風の言い方であれば「軽んじろ」となりますが、古風な言い回しになると「軽んじよ」または「軽んぜよ」となります。

この「軽んじよ」「軽んぜよ」と同じ雰囲気を持つのが「軽んずる」であると考えると、わかりやすいでしょう。

「一寸の光陰軽んずべからず」の意味

軽んずるを使った有名な言葉には「一寸の光陰軽んずべからず」があります。「一寸の光陰軽んずべからず」とは、わずかな時間であっても決して無駄にしてはならないという戒めを意味しており、一瞬の時間ですら軽く見てはいけないという由来がこの言葉の成り立ちとなっています。

具体的には、わずかな隙間時間も惜しんで勉強に励まなければ大学に合格できない、高校の昼休みの時間も部活の練習をしないと全国大会には出場できないという場面を思い浮かべると、この「一寸の光陰軽んずべからず」という言葉のイメージが湧いてくるはずです。

軽んじるの例文

1.落ち度があるとしても、人を軽んじることが許される行為ではない。
2.タワーマンションの高層階に住んでいる高所得者は、同じマンションの低層階に住んでいる人たちを軽んじている。
3.若い時に日々の食生活を軽んじると、将来年齢を重ねた時に健康に差が出てくる。
4.長く付き合っている恋人のことを、気づかないうちに軽んじてしまっていた。
5.人に好かれたいという意識が強すぎると、結果的に軽んじられる女になる。

この言葉がよく使われる場面としては、軽く扱い大切にしないことを表現で表したい時などが挙げられます。

例文1の軽んじるは何かに失敗をして落ち度がある人を、それを見ていた周りの人が見下すという行為に対して使っており、例文2の軽んじるは家賃が高い人が家賃が低い人のことを見下すという行為に対してこの言葉を使っています。

そのため、この軽んじるという言葉は非常にマイナスイメージの強い言葉です。

軽んずるの例文

1.敵を軽んずるという侮りが敗北を招くことになる。
2.末端の社員を軽んずる会社にこの先の成長はない。
3.選挙に行かずに政治を軽んずる者に、政治の文句を言う資格はない。

この言葉がよく使われる場面としては、軽んじるという言葉を少し古風な表現で表したい時などが挙げられます。

上記の例文を見れば分かる通り、「軽んずる」を「軽んじる」に置き換えても全く文章としての問題はありません。

「軽んずる」を使う場合は「軽んじる」と「軽んずる」の意味を知っている人からすると、古風な人間だなと思われることでしょう。

言葉の使い方の例文
編集者
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