【ハードボイルド】と【ミステリー】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ハードボイルド」と「ミステリー」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ハードボイルド」と「ミステリー」という言葉は、「推理小説のジャンル」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




ハードボイルドとミステリーの違い

ハードボイルドとミステリーの意味の違い

ハードボイルドとミステリーの違いを分かりやすく言うと、ハードボイルドは登場人物の行動を重視する推理小説を表現する時に使い、ミステリーは謎の解明を重視する推理小説を表現する時に使うという違いです。

ハードボイルドとミステリーの使い方の違い

一つ目のハードボイルドを使った分かりやすい例としては、「ハードボイルド推理小説では社会を描く作品も多かったらしい」「本来はハードボイルドは小説の主人公に大して使われていた」「ハードボイルド作品はアクション性が強いと感じる」などがあります。

二つ目のミステリーを使った分かりやすい例としては、「彼女のミステリー小説のファンである」「ミステリー愛好家としては謎が解明された瞬間に読んでよかったと思う」「ミステリーサークルが多く発見された当時は話題になっていた」などがあります。

ハードボイルドとミステリーの使い分け方

ハードボイルドとミステリーはどちらも、推理小説のジャンルを指す言葉ですが、指し示すものが若干異なります。

ハードボイルドは、行動的な探偵を主人公として登場人物の人間的な部分が描写される推理小説を指す言葉です。心理的な描写や感情、先入観などを読者や視聴者には与えずに、行動を客観的かつ簡潔に描写する作風が特徴です。

一方のミステリーは、作中に登場した謎などが提示され解決へと向かっていく過程が描写される推理小説を指す言葉です。エドガー・アラン・ポーによって初めてのミステリーが生み出され、コナン・ドイル、アガサ・クリスティーなどの人気作家も注目を集めました。

つまり、ハードボイルドは登場人物の行動を重視した作品であり、ミステリーは登場した謎の解明を重視した作品であるという違いがあります。また、ハードボイルドはミステリーに含まれるサブジャンルとして扱われています。

ハードボイルドとミステリーの英語表記の違い

ハードボイルドを英語にすると「hard-boiled」となり、例えば上記の「ハードボイルド推理小説」を英語にすると「hard-boiled detective fiction」となります。

一方、ミステリーを英語にすると「mystery」となり、例えば上記の「ミステリーファン」を英語にすると「a fan of mystery novels」となります。

ハードボイルドの意味

ハードボイルドとは

ハードボイルドとは、行動的な探偵を主人公として登場人物の人間的な部分が描写される推理小説を意味しています。

その他にも、簡潔な文体で現実を描く文学的手法や、人情などに動かされずに非情である様子を意味する言葉として使われています。

ハードボイルドの使い方

「ハードボイルドの中でもミステリ色が強いものを読んでみたい」「ハードボイルド作家を調べてみる」「日本はハードボイルドが普及するのが遅かった」などの文中で使われているハードボイルドは、「人間的な部分が描写される推理小説」の意味で使われています。

一方、「ハードボイルドなキャラクターに惹かれてしまう」「ハードボイルドな人間に憧れていた」「ハードボイルドはまだしも一匹狼は困難に立ち向かいにくいだろう」などの文中で使われているハードボイルドは、「非情な様子」の意味で使われています。

ハードボイルドは英語で「hard-boiled」「hardboiled」と表記され、「無感情な」「現実的な」といった意味を持つ言葉です。本来は「固いゆで卵」を表す言葉ですが、これが転じて感情を表に出さない状態を指す言葉として使われるようになりました。

ハードボイルドの語源

アメリカでは、1920年代にタフで非情な主人公の物語が発表され、主人公の内面を客観的に描写するハードボイルドというジャンルが確立されました。1960年代には社会問題ではなく探偵自身の問題が描かれ、「ネオ・ハードボイルド」と呼ばれるようになります。

1970年以降は、主人公たちや文体もハードボイルドではないとされ、「私立探偵小説」と呼ばれて区別されるようになります。日本でも同じように、社会的な問題を扱うという共通点を持ち、特に反道徳的な内容を簡潔に描写する手法や、作品を指します。

ハードボイルドの対義語

ハードボイルドの対義語・反対語としては、あたたかく優しい心を意味する「温情」、慈しみあわれむことを意味する「慈悲」があります。

ハードボイルドの類語

ハードボイルドの類語・類義語としては、素っ気ないことや合理的に割り切ることを意味する「ドライ」、皮肉な態度を取る様子を意味する「シニカル」、冷静な様子を意味する「クール」などがあります。

ミステリーの意味

ミステリーとは

ミステリーとは、登場した謎などが提示され解決へと向かっていく過程が描写される推理小説を意味しています。

その他にも、神秘的なことや不可思議、怪奇を意味する言葉として使われています。

ミステリーの使い方

「好きなミステリー作家の作品は毎回購入している」「ミステリー映画の上演が待ち遠しい」「サスペンスミステリーが実話を元にしているとは考えもしなかった」などの文中で使われているミステリーは、「謎が解明される推理小説」の意味で使われています。

一方、「ミステリーショッピングはいつ行われるか分からない」「いくつものミステリーが残されていると噂されている」「各地のミステリースポットへ出向くのが好きだ」などの文中で使われているミステリーは、「不可思議や怪奇」の意味で使われています。

ミステリーは英語で「mystery」と表記され、「神秘的なこと」「不可解なこと」「神秘」「秘訣」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われますが、推理小説を意味する言葉としても多く使われています。

表現方法は「ミステリーショッピング」

上記例文の「ミステリーショッピング」とは、身分を隠して一般の消費者と変わらずにサービスを受けて調査を行う手法を指す言葉で、「覆面調査」「サービスインスペクター」とも呼ばれています。

ミステリーの類語

ミステリーの類語・類義語としては、物語の展開や状況の設定などによって読者や視聴者に不安感や緊張感を与える「サスペンス」、読者や観客にゾッとするような感覚を与える作品を意味する「スリラー」などがあります。

ハードボイルドの例文

1.今読んでいるハードボイルドは主人公らの生き方に魅力を感じるため、色んな人に勧めてみたいと思っている。
2.若干センシティブな内容ではあるが、ハードボイルド小説はいくつか読んだことがある。
3.日本でもハードボイルドなキャラクターは多く、昔から愛されている性格であろうことがわかる。
4.ハードボイルドな性格の人はここぞというときの判断が上手く、非常に頼りになるような人だと思っている。
5.主人公である探偵のキャラクターが重視されるようになったことで、ネオ・ハードボイルドと呼ばれるジャンルも現れた。

この言葉がよく使われる場面としては、行動的な探偵を主人公として登場人物の人間的な部分が描写される推理小説を意味する時などが挙げられます。

例文3から例文5のように、人情などに動かされずに非情である様子を意味する言葉としても使われています。

ミステリーの例文

1.ミステリー小説が好きで、気が付いたら夜更かしをしてしまうこともしばしばある。
2.新作ミステリードラマの続きが気になってしまい、先に原作を購入して読んでしまおうか悩んでいる。
3.最近マーダーミステリーという推理小説の登場人物になったかのように、参加者と会話をしながら進めていくゲームで遊んでいる。
4.ミステリーショッパーによる調査が行われていることは知っていたが、どんな客も同じように丁重に扱うべきだろう。
5.心霊スポットやミステリースポットはいつの時代も興味を持つ人がいたのではないだろうか。

この言葉がよく使われる場面としては、登場した謎などが提示され解決へと向かっていく過程が描写される推理小説を意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、神秘的なことや不可思議、怪奇、謎といった意味を持つ言葉としても使われています。

ハードボイルドとミステリーは、どちらも「推理小説のジャンル」を表します。どちらを使うか迷った場合は、登場人物の行動を重視する場合は「ハードボイルド」を、謎の解明を重視する場合は「ミステリー」を使うと覚えておけば間違いありません。

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