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【五月雨式】と【矢継ぎ早】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「五月雨式」(読み方:さみだれしき)と「矢継ぎ早」(読み方:やつぎばや)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「五月雨式」と「矢継ぎ早」という言葉は、どちらも物事が続くことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「五月雨式」と「矢継ぎ早」の違い

「五月雨式」と「矢継ぎ早」の意味の違い

「五月雨式」と「矢継ぎ早」の違いを分かりやすく言うと、「五月雨式」は物事がだらだらと続くこと、「矢継ぎ早」は物事が次から次へと素早く続くことという違いです。

「五月雨式」と「矢継ぎ早」の使い方の違い

一つ目の「五月雨式」を使った分かりやすい例としては、「五月雨式にご連絡をしてしまい大変申し訳ございません」「完成次第五月雨式にご送付していただければ幸いです」「五月雨式に失礼いたします」などがあります。

二つ目の「矢継ぎ早」を使った分かりやすい例としては、「彼は矢継ぎ早に質問をしてきました」「ご多忙の中矢継ぎ早に申し訳ございません」「彼女は矢継ぎ早にアイデアを出していく」「矢継ぎ早のメール失礼いたします」などがあります。

「五月雨式」と「矢継ぎ早」の使い分け方

「五月雨式」と「矢継ぎ早」はどちらも物事が続くことを意味している言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「五月雨式」は、相手へのメールなどが一つにまとまらず、何度も連絡してしまう場合に使います。つまり、物事が間で途切れながらもだらだらと続くことを意味しています。

一方、「矢継ぎ早」は、次から次へと連続でメールを送る場合に使います。つまり、物事が短い間に次から次へと素早く続くことを意味しています。

したがって、「五月雨式」はだらだらと続くというニュアンスで使い、「矢継ぎ早」は素早く立て続けに起こるというニュアンスで使うというのが違いです。

また、「矢継ぎ早」は相手に行動を催促するニュアンスも含んでいるので使う際には十分に注意するようにしましょう。

「五月雨式」と「矢継ぎ早」の英語表記の違い

「五月雨式」を英語にすると「multiple」「being protracted」となります。一方、「矢継ぎ早」を英語にすると「in rapid succession」となります。

「五月雨式」の意味

「五月雨式」とは

「五月雨式」とは、物事がだらだらと続くことを意味しています。

「五月雨式」の読み方

「五月雨式」の読み方は「さみだれしき」です。誤って「ごがつあめしき」「さつきあめしき」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「五月雨式にすみません」「五月雨式に申し訳ございません」

「五月雨式にすみません」「五月雨式に申し訳ございません」などが、「五月雨式」を使った一般的な言い回しになります。

「五月雨式」の使い方

「五月雨式」を使った分かりやすい例としては、「五月雨式で構いませんので順次お送りいただければ幸いです」「五月雨式にお電話をしてしまい申し訳ございません」「五月雨式にミーティングが行われておりスケジュールが逼迫している」などがあります。

「五月雨式」は物事がだらだらと続くことを意味する名詞です。主にビジネスシーンにおいて使われている言葉で、連続してメールで連絡する場合や、納品が連続的に行われる場合になどに使います。

「五月雨式」の語源

「五月雨式」の語源は「五月雨」です。「五月雨」とは陰暦5月頃(現代では6月)に降りつづく長雨のことを意味しています。簡単に言うならば梅雨です。

梅雨は雨が途切れたりしつつも、しばらく降り続くことが多いので、これが転じて物事がだらだらと続くことを「五月雨式」と言うようになりました。

「五月雨式」の注意点

「五月雨式」を使う上で注意しなければならないのは、「五月雨式」自体には謝罪のニュアンスはありません。そのため、謝罪の意味を含めたい場合は、「申し訳ありません」「失礼いたしました」などのように、謝罪の言葉とセットで使うと覚えておきましょう。

「五月雨式」の類語

「五月雨式」の類語・類義語としては、途切れたり続いたりすることを意味する「断続的」、途切れながら続くことを意味する「途切れ途切れ」などがあります。

「矢継ぎ早」の意味

「矢継ぎ早」とは

「矢継ぎ早」とは、物事が次から次へと素早く続くことを意味しています。

「矢継ぎ早」の読み方

「矢継ぎ早」の読み方は「やつぎばや」です。誤って「やつぎはや」「やつぎそう」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「矢継ぎ早に話す」「矢継ぎ早にすみません」

「矢継ぎ早に話す」「矢継ぎ早にすみません」などが、「矢継ぎ早」を使った一般的な言い回しになります。

「矢継ぎ早」の使い方

「矢継ぎ早」を使った分かりやすい例としては、「講義の内容に疑問があったので矢継ぎ早に質問をしました」「駅周辺に高層ビルが矢継ぎ早に建設されました」「経済危機を克服するために矢継ぎ早に対策を実行する」などがあります。

「矢継ぎ早」は、物事が次から次へと素早く続くことを意味する名詞です。ビジネスシーンにおいてもよく使われており、次々にメールを送る場合や次々に質問をする場合などで使用されていると覚えておきましょう。

「矢継ぎ早」の語源

「矢継ぎ早」の語源は矢を連続で射る動作です。矢を連続で射るためには次から次へと矢を継ぐ必要があります。この矢を連続で素早く継ぐ動作が転じて、物事が次から次へと素早く続くこと「矢継ぎ早」と言うようになりました。

「矢継ぎ早」の注意点

「矢継ぎ早」を使う上で注意しなければならいないのは、相手に催促するという悪いニュアンスで使うこともあるという点です。そのため、次から次へ急いでする必要がないのであれば、使わない方が無難と覚えておきましょう。

「矢継ぎ早」の類語

「矢継ぎ早」の類語・類義語としては、ひっきりなしに続くことを意味する「のべつ幕無し」、絶え間なく続くことを意味する「引っ切り無し」などがあります。

「五月雨式」の例文

1.原材料高騰の影響で、飲食店が五月雨式に閉店をしている状況です。
2.お写真の方は五月雨式でお送りいたしますが、ご了承ください。
3.恐らく五月雨式となってしまいすが、詳細が分かり次第お送りいたします。
4.ご連絡が五月雨式となってしまい、大変申し訳ございませんでした。
5.五月雨式の納品になりますことを、心より深くお詫び申し上げます。

この言葉がよく使われる場面としては、物事がだらだらと続くことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「五月雨式」はビジネスシーンにおいても使われている言葉です。

「矢継ぎ早」の例文

1.謝罪会見で記者たちから矢継ぎ早の質問に、社長は言葉を詰まらせていました。
2.教授が矢継ぎ早に論文を発表しているので、ノーベル賞を受賞する日も近いだろう。
3.矢継ぎ早に色々な出来事が起こったので、未だに現実を受け入れることができません。
4.矢継ぎ早に失礼いたします。先程の話し合いで決まったことをご報告に参りました。
5.矢継ぎ早に投手を繰り出した結果、1点を守りきり日本一になることができました。

この言葉がよく使われる場面としては、物事が次から次へと素早く続くことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「矢継ぎ早」はビジネスシーンにおいても使われている言葉です。

「五月雨式」と「矢継ぎ早」はどちらも物事が続くことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、物事がだらだらと続くことを表現したい時に使うのが「五月雨式」、物事が次から次へと素早く続くことを表現したい時には「矢継ぎ早」を使うと覚えておきましょう。

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