【施工】と【施行】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「施工」(読み方:せこう)と「施行」(読み方:しこう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「施工」と「施行」という言葉は、どちらも実際に行うことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



施工と施行の違い

施工と施行の意味の違い

施工と施行の違いを分かりやすく言うと、施工とは建築関連で使い、施行とは法律関連で使うという違いです。

施工と施行の使い方の違い

一つ目の施工を使った分かりやすい例としては、「施工完了したました」「こちらは優良な施工業者です」「只今施工中の現場になります」「私たちは地下鉄の工事を施工する」「建設現場の施工管理をしています」などがあります。

二つ目の施行を使った分かりやすい例としては、「新税法が施行されました」「半年後に新しい法律が施行される」「新しい法律が今日から施行される」などがあります。

施工と施工の明確な違いは、建築関連おいて使う場合は施工、法律関連において使う場合は施工と覚えておけば間違いないでしょう。

施工と施行の読み方の違い

どちらの言葉も「しこう」「せこう」と読めるのですが、施工は「せこう」と読むことが多く、施行は「しこう」と読むことが多いです。

施工と施行は読み方も漢字も似ているのですが、お互いに置き換えることは出来ないと覚えておいてください。

施工と施行の英語表記の違い

施工を英語にすると「construction」などがあり、例えば上記の「私たちは地下鉄の工事を施工する」を英語にすると「We build subway construction」になります。

一方、施行を英語にすると「Enforcement」「enforce」となり、例えば上記の「新しい法律が今日から施行される」を英語にすると「The new law will come into effect today」となります。

施工の意味

施工とは

施工とは、工事を実施することを意味しています。

表現方法は「施工する」「施工を行う」「施工工事」

「施工する」「施工を行う」「施工工事」「施工中」「施工日」「施工業者」などが、施工を使った一般的な表現方法です。

施工の使い方

施工を使った分かりやすい例としては、「塗装工事の施工完了しました」「信頼できる施工業者に工事をお願いした」「こちらが施工中の現場になります」「下水道管工事を施工する」「自宅の施工不良が発覚した」などがあります。

その他にも、「施工不良により火災が発生してしまった」「施工ミスが発覚しました」「施工計画書を提出しました」「施工管理技士の試験に合格しました」「施工会社を選定するのはとても大事です」などがあります。

施工という言葉は、建築関連においてよく使われます。

施工の読み方

「せこう」か「しこう」どちらの読み方をするか悩みますが、どちらの読み方も正解になっています。ただし、一般的に使われているのは「せこう」の読み方なので、「せこう」と読んでおけば間違いありません。

「工事を施行する」は誤字

施行が実際に行うことの意味を持っているため、「工事を施行する」と使ってしまいそうですが、建築関連においては必ず「施工」を使うようにしてください。

施工の類語

施工の工の字を使った別の言葉としては、良い方法や手段を見つけようとして考えを巡らすことを意味する「工夫」、原料や素材に手を加えて新しい物を作ること「加工」、工事が完了することを意味する「完工」、工事を始めることを意味する「起工」などがあります。

その他にも、手で加工する技術のことを意味する「技工」、金属に細工をする工芸のことを意味する「金工」、手先を使って細かい器物を作ることを意味する「細工」、工場の労働者のことを意味する「職工」などがあります。

施行の意味

施行とは

施行とは、政策や計画などを実際に行うことを意味しています。その他にも、法令の効力を発生させる意味も持っています。

表現方法は「検査を施行する」「計画を施行する」「命令を施行する」

「検査を施行する」「計画を施行する」「命令を施行する」などが、施行を使った一般的な表現方法です。

施行の使い方

「上司の命令を施行する」「がん治療の手術が施行された」「以前立てた計画を施行する」などの文中で使われている施行は、「政策や計画などを実際に行うこと」の意味で使われています。

一方、「来月から新しい法令が施行される」「この省令は公布日から施行する」「来年から新しい条例が施行開始となる」などの文中で使われている施行は、「法令の効力を発生させる」意味で使われています。

施行は二つの意味を持っているのですが、一般的に使われているのは法令の効力を発生させる意味になっています。テレビの報道や新聞などで、施行という言葉を見かける時は、だいたい法令の効力を発生させる意味なはずです。

施行の読み方

施行は「しこう」「せこう」「せぎょう」と3つの読み方があります。一般的に使われている読み方は、1つ目の「しこう」と覚えておけば間違いないです。2つ目「せこう」の読み方は、法律用語の「執行(読み方:しっこう)」と区別するために使うと言われています。

3つ目「せぎょう」という読み方は、僧侶や貧しい人に物を施し与えることの意味する仏教用語です。今ではほとんど使わない意味なため、頭の片隅に入れて置くくらいでいでしょう。

施行の類語

施行の類語・類義語としては、実際に行うことを意味する「実行」、法律や計画などを実際に行うことを意味する「実施」、法律や規則などを実際に当てはめて用いることを意味する「適用」、法律を執行することを意味する「エンフォースメント」などがあります。

施行の行の字を使った別の言葉としては、思い切って実行することを意味する「決行」、当事者に支障がある時、その人に代わってその職務を行うことを意味する「代行」、実際に行うことを意味する「執行」などがあります。

その他にも、古くからの習わしとして行われていることを意味する「慣行」、進むべき方向と反対の方向へ進むことを意味する「逆光」、無理を押し切って強引に行うことを意味する「強行」などがあります。

施工の例文

1.工事開始から施工完了までの流れを詳しく解説しました。
2.施工業者と工事の遅延や不具合について交渉しています。
3.緊急事態宣言を受けて、施工中の作業所を閉所する方針を明らかにした。
4.施工管理技士の試験はとても難しいので、しっかり勉強して試験に臨もう。
5.大手ハウスメーカーの施工不良が世間で話題になっている。

この言葉がよく使われる場面としては、工事を実施することを表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文5のように施工は建築関連で使う言葉になります。施行は「しこう」と「せこう」どちらで読んでも間違いないのですが、「施工管理技士」や「施工図」など「せこう」でしか読めない使い方もするので「せこう」と読むのが一般的になっています。

施行の例文

1.来年から新しい法令が施行されるのでとても期待している。
2.この法律は公布日から施行される予定です。
3.法律は公布後、一定期間を置いて施行するのが普通である。
4.社長からの命令を施行するために、色々準備をしている。
5.彼がこの一年間で施行した手術の数は多いのでとても尊敬している。

この言葉がよく使われる場面としては、政策や計画などを実際に行うことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、法令の効力を発生させることを表現したい時にも使います。

例文1から例文3のように施行を使う場合は、法令の効力を発生させることの意味になっています。施行はこちらの意味で使われることが一般的です。

例文4や例文5の場合は、政策や計画などを実際に行うことの意味で使われています。また、例文5の手術は前もって計画して手術日を決めて行うため、施行という言葉を使うようになっています。

施工と施行どちらか使うか迷った場合は、施工は工事を実行する時に使う言葉、施行は法律関連で使う言葉と覚えておけば間違いありません。

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