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【贖罪】と【原罪】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「贖罪」(読み方:しょくざい)と「原罪」(読み方:げんざい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「贖罪」と「原罪」という言葉は、どちらもキリスト教の教義を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




贖罪と原罪の違い

贖罪と原罪の意味の違い

贖罪と原罪の違いを分かりやすく言うと、贖罪とは罪を償うことを意味し、原罪とは人類が最初に犯した罪を意味するという違いです。

贖罪と原罪の使い方の違い

一つ目の贖罪を使った分かりやすい例としては、「贖罪の決意」「キリスト教信仰の中核となる贖罪」「全人類のために贖罪を行う」「贖罪を背負う日々を過ごしている」「福祉活動によって贖罪する」などがあります。

二つ目の原罪を使った分かりやすい例としては、「原罪を遂行した」「アダムの原罪とは何か」「司教が原罪について説教する」「原罪思想と人間観」「原罪などあるのだろうか」などがあります。

贖罪と原罪の由来はキリスト教

贖罪も原罪もキリスト教を由来とする言葉です。贖罪とは、人々の罪を償い人類を救うために、十字架にかかって死を遂げたことを意味しています。原罪とは、アダムとイブが神の命令に背いて禁断の果実を口にしたという、人類が最初に犯した罪を意味します。

贖罪と原罪はどちらもキリスト教の教義ですが、贖罪という言葉は一般的にも使われます。一般的に使われる場合は、善行や金品などにより自分の罪を償うことの意味になります。贖罪という言葉は、キリスト教徒でなくとも日常生活において聞いたり使ったりする言葉なはずです。

贖罪と原罪の英語表記の違い

贖罪を英語にすると「atone」「abye」となり、例えば上記の「贖罪の決意」を英語にすると「determination of atonement」となります。一方、原罪を英語にすると「original sin」となり、例えば上記の「原罪を遂行した」を英語にすると「committed the original sin」となります。

贖罪の意味

贖罪とは

贖罪とは、善行や金品などにより自分の犯した罪や過失を償うことを意味しています。

他にも、イエス・キリストが十字架にかかって犠牲の死を遂げることによって人類の罪を償い、救いをもたらしたというキリスト教の教義の意味も持っています。

表現方法は「贖罪を背負う」「贖罪する」「贖罪を果たす」

「贖罪を背負う」「贖罪する」「贖罪を果たす」などが、贖罪を使った一般的な表現方法です。

贖罪の使い方

「贖罪のつもりで募金に協力する」「贖罪を果たす所存である」「贖罪の方法を模索する」「日本の未来のために贖罪寄付をする」などの文中で使われている贖罪は、「自分の犯した罪や過失を償うこと」の意味で使われています。

一方、「キリストの贖罪死によって救われた」「キリストの苦難と贖罪に対する感謝」などの文中で使われている獲物は、「キリストが犠牲の死を遂げて人々の救いをもたらしたこと」の意味で使われています。

贖罪とは、キリスト教の教義の一つです。イエス・キリストは自ら十字架にかかって死を遂げることによって人々の罪を償い、人類を救いました。このことから、善行や金品を出すなどの行為により自分の犯した罪や過失を償うこと、の意味で一般的にも使われるようになりました。

贖罪の読み方

「贖罪」は「しょくざい」と読みます。「とくざい」ではないので注意しましょう。
贖罪という言葉を用いた日本語には「贖罪寄付」があり、刑事事件を起こした人が、反省の思いを形にするために慈善団体などに金品を寄付することを意味しています。贖罪寄付をすると、情状を考慮してくれくれて量刑が軽くなることがあります。

贖罪の類語

贖罪の類語・類義語としては、犯した罪などに対して行為でうめ合わせをすることを意味する「償い」、善行をして過去の罪のつぐないをすることを意味する「罪滅ぼし」などがあります。

贖罪の贖の字を使った別の言葉としては、 罪をつぐなうために出す財物を意味する「贖物」(読み方:あがもの)、金品を出して償い死罪を免れることを意味する「贖死」(読み方:しょくし)などがあります。

原罪の意味

原罪とは

原罪とは、人類が最初に犯した罪を意味しています。

原罪の使い方

原罪を使った分かりやすい例としては、「アダムとイブが犯した原罪」「人は生まれながらにして原罪を持っている」「聖母マリアの無原罪の御宿りの神秘」などがあります。

その他にも、「原罪というキリスト教の教え」「無宗教の友人に原罪とは何か聞かれた」「すべての人は原罪意識を持っている」「ルソーの原罪思想を考える」などがあります。

原罪とは、キリスト教の教義のひとつです。アダムとイブが神の命令に背いて禁断の果実を口にしたという、人類が最初に犯した罪を意味します。キリスト教では、アダムの子孫である人類はこの罪を負うとされています。

原罪の対義語

原罪の対義語・反対語としては、人間の自由意志をもって現実的に犯される罪を意味する「自罪」などがあります。

原罪の類語

原罪の類語・類義語としては、前世で犯した罪を意味する「宿罪」、罪に落ちることを意味する「堕罪」(読み方:だざい)などがあります。

原罪の原の字を使った別の言葉としては、物事のはじめや起こりを意味する「原始」、種々の色を作るもとになるを意味する「原色」、ある物事や状態を引き起こすもとになることを意味する「原因」などがあります。

贖罪の例文

1.「十字架のキリストと贖罪思想について」の講話を聴いた。
2.サグラダ・ファミリア聖家族贖罪教会の完成が待ち遠しい。
3.薬物依存者の回復支援事業に使われるための贖罪寄付がある。
4.浮気が妻にばれてしまい、贖罪を背負う毎日である。
5.彼女に贖罪する意味も込めて、多額の慰謝料を払って離婚した。
6.私が怒りに任せ母に怪我をさせたのだ。看病するのは義務でもあるが私自身の贖罪でもある。
7.普段悪いことばかりしている彼も、贖罪のつもりで募金に協力したかったのかもしれない。
8.彼女は自分がしたことを後悔し、贖罪するためにボランティア活動に取り組んだ。
9.男は今まで犯してきた罪の贖罪のために、被害者に祈りを捧げる毎日を送っている。
10.彼が犯した罪は許されることのない重大なものだったが、贖罪のためにできることを探していた。

この言葉がよく使われる場面としては、キリストの犠牲の死による救いや、自分の罪の償いを表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文2で使われている「贖罪」は、キリストが犠牲の死を遂げて人々の救いをもたらしたというキリスト教の教義を意味しています。例文3から例文5で使われている「贖罪」は、犠牲や代償などの行いにより自分の犯した罪や過失を償うことを意味しています。

原罪の例文

1.原罪とは何かについて教会で説教を聴いた。
2.私は宗教に疎いので、キリスト教がいう原罪の本質が分からない。
3.原罪とは何か、それは神への根源的背反ではないかと思う。
4.なぜアダムとイブは原罪を犯したのか、食べてみたいという欲求が私にはよく分かる。
5.イタリアやスペインは12月8日を「聖母マリア無原罪の御宿り」として祝日となっている。
6.人間は生まれながらに罪を背負っているという原罪の思想は苦しくなるが、キリストの犠牲による贖罪の思想で罪の意識を感じないでいられる。
7.人類の原罪とは、神をも越えようとするそのバイタリティーそのものではないか。
8.人間のエゴイズムという原罪があるからこそ、文明は発展していったのだと思います。
9.人は生まれながらにして原罪を持っているというが、聖母マリアだけがそれを逃れていたのは不思議に思います。
10.神父たちは彼らに、原罪による罪の意識を抱くよう、そして神に慈悲を求めるよう促した。

この言葉がよく使われる場面としては、人類が最初に犯した罪というキリスト教の教義を表現したい時などが挙げられます。

例文3にある「無原罪の御宿り」とは、キリスト教の教義の一つです。原罪とは、アダムの子孫である人類が生まれながらにして持っている罪を意味します。聖母マリアは原罪の汚れを免れていたという神秘を表しています。

贖罪と原罪という言葉は、どちらもキリスト教に由来していますが、意味や使い方は異なります。贖罪は人々を救うためにキリストが犠牲の死を遂げたこと、原罪は人類が最初に犯した罪を意味します。また、贖罪は自分の罪を償う意味で一般的に使われることも覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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